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鮫島一歩調教師

鮫島一歩調教師


昨年スプリンターズSの2着馬も、その後は香港遠征を境に一旦は低迷。しかし、今年も照準を同レースへと定め、サマースプリント優勝という勲章を手にするなど、結果として昨年以上の勢いでG1タイトルを獲りに来るパドトロワ。今回は鮫島一歩調教師が臨戦過程から理想とする馬体重、好走するための条件まで、独自の観点で細かに分析してくれた。

初の直千競馬で1馬身半差の圧勝

-:よろしくお願いします。スプリンターズSのパドトロワですが、昨年は9番人気で2着でした。その好走の要因について先生なりに考察して下さい。

鮫島一歩調教師:去年は時期的にもジワッと良くなってきていて、最高に良くなっていたんだろうね。体重も518キロで絞れてきて、直前の動きが素晴らしかったです。今日もアンカツさんと話していて、やっぱりあの頃はグンと良くなっていたから。でも臨戦過程としては今年の方が良いし「狙って行こうぜ」みたいな。去年も今年と同じような臨戦過程できている訳なんだけど、去年の場合は函館に輸送して熱発したりだとか、ジワッと上がっていく過程が遅かったです。今年は順調に使われて、サマースプリントも取らせてもらったけど、去年は本当にピークがスプリンターズSの時に来たんだろうなという気がするね。だけども、今年も同じような感じに持っていけるんじゃないかなという気はします。

-:分かりやすく説明をすると、おおまかに言うと気温が高い時に調子が良い馬で、低い時はもうひとつというタイプですね?

鮫:かもしれない。新陳代謝が自分からグッと盛り上がってくる気持ちがないから、悪く言えばトロトロしているんだわ。だから、発汗作用なんかを考えると、暖かい時期の方が良いのかなという気がするね。

-:それを裏付けるように今年は6月から忠実に中1ケ月のローテーションで3回使って、重賞を連勝という結果で、意外に新潟の千直でも勝ちましたね。

鮫:あそこが今年一番のターニングポイントというか、函館使った後に1週間出して、どうしようかと悩んでいて、社台ファームの長浜君と話しをして「状態も良いし、新潟に行くか」ということで、急遽1週間の短期放牧で、リフレッシュさせて函館に連れてきました。状態も良かったので連れてきて、千直というのはおもしろいなと思ってはいたんだよね。

-:社台ファームの長浜さんとは?

鮫:社台の番頭さんというか、僕と社台との連絡係みたいなものですね。

-:僕らのイメージからすると、ちょっとモッサリしたところがある馬なので、1200mのG1で2着に来ている実績があっても、前半どうなんだろうというイメージがあったのですが?

鮫:そうだね。実際、800mぐらいの地点では2、3着がやっとかなと思ったんだけど、最後のあと100mぐらいからの伸びはスゴかったよね。あそこで1馬身半か突き放した訳だから。最後の脚はオッという感じがあったし。だけど、正直メンバー的にもそんなにでもなかったように思うんだよね。実際、1000mが得意そうな馬もいたし、人気自体も7番人気だったしね。だから、みんなそういう不安な要素も見ていて、ちょっと1000mはパド(トロワ)は持たないんじゃないのという感じで人気も落ちていたのでしょう。でも、結果、相手関係なんかを見ると、やっぱり……。

-:正直、格が違う感じでしたが?

鮫:いや、格が違うほどではないんだけど(笑)、ちょっと力が上だったのかなと。

-:だけど、あそこからあれだけつき離せませんからね。1000mバッチリという馬は。

鮫:そう。最後の伸びを見るとやっぱり1000mの本当のスプリントじゃなくて、1200mのちょっとスタミナのあるスプリンターっていう馬なんだろうね。実際1400mでも勝っている馬ですし。だから、あそこからもうちょっと伸びても差は広げたかもしれない。反対にね。

-:イメージとしては1200mを基準に考えると、1400m寄りの馬かなと思っていたのですが、それでも短い1000mで結果を出せて、あれだけのパフォーマンスを見せられると、やっぱりスプリンターズSでも怖い馬だなと思いました。

鮫:今年は特に1000mを使って勝ったということ自体がスプリンターズSに向かって、良い意味で効果が出てくるかもしれないね。

-:反面、怖さとしては去年は輸送熱を出しましたが、今年は6月から3回使って、4回目で疲れを心配するファンもいると思うのですが?

鮫:そういう輸送の疲れというのはないと思う。去年は函館に行く時に輸送熱を出しました。今年はスムーズに行った。そして、新潟に行く時も全然問題なかったし、行って帰ってきてから函館から札幌というのはそんなに大したことはないけど、色々な意味で、輸送に対しても強くなっているよね。去年は香港(香港スプリント14着)に行かせてもらって、経験もさせてもらったし、タフになってきていると思う。まあ、実が入ってきているんじゃないかと思うね。

昨年同時期と調教内容を比較して

-:調教パターンの変化でいうと、パドトロワは(時間帯の)後半に乗るイメージがあったのですが、今は1番で乗っているのですか?それは疲れよりも気温が低い時間に調教をすることによって、あんまり疲れさせないような工夫がされているのかなと思ったのですが?

鮫:ああ、今日のことね。う~ん、反対にずっと普段後半に乗ったりするのは、そんなに暑さに弱い馬ではないから、汗をかかせて発汗作用を促すということがあります。今日も別に朝イチじゃなくても後半でもよかったというのはあるんですよ。

-:今日の追い切りですが、雨の影響で坂路の馬場状態が結構、時計が掛かっていましたが、多くの馬が馬場の良い時間帯でも終い13秒を切れないという感じでした。1番の組が13秒を切って来なかったですから。やっぱりG1のスプリンターズSを使う組が12秒台を出してくるという感じでした。パドトロワは12秒9でしたね。

鮫:今日は掛かっていたね。1番で乗ると、厩舎のやり方もあるんだけど、ウチは角馬場でジックリほぐしてから上げるから、遅くなるんだよね。だから時間帯も遅くなって時計も遅くなった。後半に乗るというのはアンカツさんが後半のハロー掛けに合わせて、角馬場で調整して、なるべくハロー明けの良い時に上がろうということだったんだけど、今日はたまたまというか。

-:時間で言うと、6時開門なのですが、5時55分ぐらいからフライング気味に走り出して、パドトロワが上がってきたのが、6時何分ぐらいですかね?

鮫:角馬場を18分に出て、あそこに23分に着いているから、上がってきたのが25~30分の間だと思う。

-:結構な頭数が走っていて、馬場が荒れてくる時間帯ですね。馬場状態が悪い中で13秒を切ってきているということですね。全体の時計としての印象はどうでしたか?

鮫:えらいスローで入ってきているなと。全然スピード感覚がなくて、それでも、53.8の39のフラットで来て、それで、25.3の12.9で来ているから、結構思ったよりも速い時計で来ているんだよ。



-:これは馬場が良い勘定でいったら、もっと51.9とかで来ているかもしれませんね?今日は特に馬場が重たいと思いますから。

鮫:そうだね。今日は特に重かったから。だけど、角馬場でスゴく柔らかいし、アンカツさんはもうちょっと終い伸びると思ったんだと思うよ。「ちょっと終い重たい」と辛口だったからね。柔らかいのは良いけれど、やっぱりちょっと重たいと。

-:じゃあ、時計的には12.5ぐらいで来て欲しいということですか、アンカツさん的には?

鮫:うん、そうだね。だけど、馬場状態もあるしね。だけど、実際さっきも話していて、去年は直前の時計が11秒8で来ているんだよね。スプリンターズSの直前の追い切りではね。だからこの時は518キロでホッソリしているし、11.8で上がってきていたからオッーという感じがしたもん。2週前は51.3で上がってきているからね。だから、今年はちょっと重たいんだよな。

-:でも、去年の2週前は終いが13.3と掛かっていますからね。

鮫:ああ、そうだね。これも多分、後半のハロー明けで乗ってるはずなんだよね。だから今534キロあると。それを絞っていこうと担当と話して、時間を掛けて運動しているというところだね。

-:体を見ると1年経っているというのもあるのですが、元々、パドトロワというのはポニョポニョしているというか、悪く言うと歩いている姿が太く見えるので、いつも太い、太いと言っていたのです。あの体に慣れるまでは。だけど、最近のパドトロワは良い意味で締まりがあって、そういう意味では見る目が変わってきました。

鮫:いや、実際そうだよ。体重を別にしたら、締まって良い体に見える。だからそんなに530キロ台になったからといって、目くじらを立てるほどではないのかもしれないけど、あの子の性格を考えると負荷を掛けて負荷を掛けて。強い負荷ではなくて、運動での負荷をね。ドンドン歩かせて、長時間歩かせてというのは必要かなと思う。

潜在能力を披露したアイビスSD

-:パドトロワ自体がお父さんがスウェプトオーヴァーボードで、芝・ダート兼用みたいな種牡馬ですが、むしろダートの1400mで走っているような、言わば硬めの馬だと思うのですが。ダートに行ったら無敵かもしれないですね?

鮫:ピッタリ合うと思うよ。ダートは。ハハハ。いや、本当に1400mぐらいなら、芝のところでシュッとハナ切ったらそのままだよ。

-:それも見てみたいですね。

鮫:見てみたいでしょ。

-:素人からすると“芝馬イコール柔らかい”と思うじゃないですか、でも実際は芝の短距離馬は結構硬いですね?

鮫:結構硬いよ。カレンチャンも硬いでしょ。

-:ゴツゴツとかゴトゴトとかいう表現がピッタリの馬がいるんですけど、スウェプトオーヴァーボードの産駒なんかは初年度から硬い硬いと言われていましたが、追い出してからは伸びるんですよね。硬いだけじゃないんですね。体をちゃんと使って沈むというか弾む感じがあるから、硬さの中にも弾む感じを持っているように思うのですが?

鮫:だから、パドトロワが気性的にもうちょっと普段でもクッとしている馬であれば、自分で体を作っていくというか、キレイな常歩、気合の乗った常歩をして、柔らかくなっていける馬ではあるんだよね。

-:でも短距離馬というのはレースでMAXのテンションに上げる訳ですから、普段はオフにしている方が……。

鮫:実際はそうかもしれない。

-:ずっとテンションの高い1200mの馬というのはあまりいないように思います。一番大きい舞台に辿り着く前に精神的に滅入ってしまうじゃないですか。パドトロワはお母さんのグランパドドゥが中距離血統ですよね?

鮫:そうだね。2000mはこなしているからね。

-:パドトロワが異色なだけですね。その辺が馬の不思議さですね。

鮫:だから最初は気性の弱さというのがあったんだよね。モマれ弱い。もちろん持ち前のスピードで、モマれないようには走れるから、良いんだけど。だから、それを痛切に感じたのはNHKマイルCだね。あまりに結構行くから、「抑え込んで」と(柴田)善臣君に頼んだら、パニクっちゃって。あの時も失敗したなと思うのは、距離が持つ、持たないよりも気持ち良く走らせてやれば、あそこである程度の適性というか、案外もうちょっと走れたのかもしれないというのはあったよね。

-:18頭立ての16着でしたが、そんなに負けなかったということですね。

鮫:そんなには負けなかったのではないだろうかと。1600mだからスッと行けただろうし、前に行けばある程度折り合いもついただろうなと。

-:自分のリズムで走れた方が最後まで頑張れるということですね?

鮫:そういう気はするよね。

-:今回のスプリンターズSなんですけど、去年と同様カレンチャンという柱があって、あとはロードカナロアとかドリームバレンチノなんかも出てきて、多分4番人気、5番人気ぐらいになると思うのですが。先生としてはその中で、どういうレースを組み立てたらベストだと思いますか?

鮫:相手が強いよね。あんまり人気はしないんじゃない。海外の馬もいるしね。前回にしても組み立てるというよりはパドの場合は、本当にウチの主戦だと思っているアンカツさんがピッタリだと思う。あの馬は他の色々なジョッキーが乗ったけど、やっぱりアンカツさんが乗った時が一番、走っているし、合うなと思う。だから、もう任せているし、この前でも行った方が良いから行ったのだろうし、今回はどうするか知らないけれど、逃げるか、2・3番手か、どうせその辺のポジションは取れると思うから、前目のポジションね。そこでどういう競馬をするかというのはアンカツさんに任せるつもりです。

-:中山の1200mの難しさというのはどうですか?

鮫:難しさというよりもスッと行って、あの馬のリズムで走れれば中山はこなしているのでね。実際、去年2着に来ている訳だから。全然問題にはならないんじゃないかな。あの馬に関してはね。だけど、今年の中山は時計が速いからな。

-:今週(スプリンターズ1週前)、雨がどれぐらい降っているかにもよりますが。

鮫:うん、元々の硬さが、すぐに時計の掛かる中山にならないんじゃないかなという気がするんだよね。今年は。

-:それはパドトロワにとってプラスですか?

鮫:いや、反対に掛かってくれた方が、他の馬がスピードがあるだけにね。

-:このままいったらヘタをすると1分6秒9が出ても……。

鮫:時計が出て喜ぶことは何もない訳であって、調教師というのは。壊れることが恐いんだから、もうちょっと一雨、二雨、結構降って欲しいなという。それこそ「水を撒いて欲しい」と関係者は口を揃えているぐらいだからね。あんなに走って壊れたら、何やってんだとなるでしょ。能力の高い馬ほど壊れていくんだから。

-:阪神ですら硬いと思って見ていましたが、中山はもっと硬いでしょうからね。

鮫:うん。そうだね。ジョッキーが言うもん。「硬い」って。それこそジョッキーが心配するぐらいだからね。

-:パドトロワにとっては8秒台の決着の方が……。

鮫:うん、ある程度時計が掛かって欲しいよね。やっぱり。パワーとスピードを兼ね備えたというか、どちらかと言えばパワーに近い短距離馬だからね。

-:でも新潟の千直を走ったじゃないですか。新潟なんかは硬いですけど、あれは素晴らしい伸びでしたが。あれで分からなくなったんですよ。パワー型だというイメージがあったので、洋芝で結果を出して、そうやろと思うのですが、新潟というのはあまりイメージが湧かなかったので。ガラリ一変で来ますからね。

鮫:そうだよね、うん。

-:だから、それがさっき言った格というか、洋芝であろうと新潟の千直であろうと勝つ時は勝つじゃないですか。

鮫:正直ね、本当に強い馬がここを走ったら、もっと出ると思うね。54秒2でしょ。ウチのリトルゲルダ(3歳牝馬500万下)が54秒4で走っているのね。これが8月25日だけど、馬場状態などの条件は違うけど54秒2だわね。パドが(上がり3ハロン)32秒2、リトルゲルダが31秒9で走っているんだ。この馬はすごいなと思う。1000mは適性があったんだなと思うし、だから本当に適性のある連中が狙ってきたら、一流どころのね。すごいと思うよ。

-:ハロンで言うと11秒×5で55秒なんですよ。11秒を5回続けるというのは多分、競走馬の限界に近い数字だと思うのですが?

鮫:55秒に11足したら、1分6秒か。

-:1200mで1分6秒なんかで走れる馬はいないじゃないですか。そう考えれば11秒を5回続けるのが限界で、6回は続かないですからね。だから1分7秒になるんですよ。

鮫:だよね。そうするとパドトロワもスゴイとしたら、リトルゲルダもスゴイよな。。あとは1000mのスタミナか、1200mのスタミナかというところだろうね。

-:あとは新潟の硬い馬場から中山替わって、若干、時計は掛かってくるでしょうから、同じパフォーマンスでも時計が落ちると思うのですけど、それにしてもパドトロワはここまでやれるとはという感じですね?

鮫:本当に最後の100mの脚はスゴイなと思う。1000mであそこだけで1馬身半離すというのは、やはりスゴイなと思うね。

-:むしろ離したというか、向こうがバテている感じですからね。

鮫:まあ、そうだね。ソコソコ行って、終いそれなりの脚でウチのは来て、オープン馬だからこれぐらいの脚では来るんだろうけどね。でも最後の1ハロンは凄かったからね。

-:パドトロワは差しではないじゃないですか。どっちかと言えば差しみたいな脚でしたからね。

鮫:うん。そうだな。

-:先行馬で前に行って粘り込むイメージがあったけど、あのアイビスSDを見たら、もっとキレるのかなと。

鮫:反対に1000mの馬というのはテン良し、中良しだから、それなりにテンからスピードがあるよね。パドは1200mだから速いと言っても、1000mの馬と比べると…というところもあるんだろうね。だから、最初はそんなに行けなくて……。

-:最初にそんなに行けなくて差しになるけど、今までの性格を考えると1000mの馬に先行されて、いつもよりポジションが後ろになった時に、気持ち的にいつもと違うという戸惑いがあったでしょうしね。

鮫:あったけど、あの時は幸運があったんだよね。結局ウチのリトルゲルダが勝った時もコマノガレオス(3歳500万下)が勝った時も真ん中が伸びたんだよね。だから、ジョッキーも真ん中が伸びるというイメージがあった。ウチの馬は外だったんだけど、外が絶対に伸びるというのがあれば、外に持ち上がってくるでしょ。あの時はそれがなかった。

-:真ん中に密集してくれたということですか?

鮫:密集というか、そのまんまの形で行ってくれた。だから、パドはある程度モマれないで来れた。

-:オープンスペースで走れたということですね。

鮫:そうそう。あれが去年までの新潟の外ラチが良いというイメージで乗っていたら、もしかしたらリズムが崩れたかもしれない。

-:なるほど、そういうこともあったのですね。

鮫:そう。だからラッキーだったなと結果を見て思ったね。真ん中が伸びているし、みんな思っているからね。調教師もジョッキーも思っているから「真ん中で良いんだよ。真ん中で伸びて勝っているんだから。外に行く必要はないよ」って。まあ、色々な幸運もあったんだろうね。この2連勝というのは幸運が非常に大きいよな。

-:まあ、競馬で勝つということはどんなに強い馬でも枠もそうですし、色々なことがないとやっぱり勝てないと思いますしね。でも改めて、アイビスSDというのはパドトロワの奥深さが見えましたね。それがスプリンターズSに繋がると良いのですが。

鮫:繋がるんじゃないのかな。それを使った後のレースは自分で作ったレコードタイムだから。運が良くて勝ったと僕は言うけど、よくよく考えたら、パドは自分でレースを作って、レコードを出して、自分で勝ったんだなと思えば、強いレースだったんだなということになるよね。



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【鮫島 一歩】Ippo Sameshima

1954年鹿児島県出身。
1999年に調教師免許を取得。
2000年に厩舎開業。
JRA通算成績は334勝(12/9/23現在)
初出走
00年3月4日 1回阪神3日目12R イケツキフジ(12着)、同アイアルカング(7着)
初勝利
00年5月6日 3回京都5日目12R ギャンブルローズ


■最近の主な重賞勝利
・12年 キーンランドC/アイビスSD(パドトロワ号)
・12年 ファルコンS(ブライトライン号)


鹿児島南高校馬術部時代にしごかれた先生が、“トシ”の冠名でお馴染みの馬主の上村叶氏(かみむら かなえ)。
卒業後はブラジルで酪農をやる夢を抱き、鹿児島から北海道に渡り酪農学園大学の酪農科に入学。高校での厳しい訓練に根を上げた馬術だったが、馬を見ると乗りたくなってしまい馬術部に入る。
この大学時代の同期が飯田雄三調教師。飯田師が4年で卒業した後も留年して、1年遅れで昭和53年に栗東の増本豊厩舎に調教助手としてトレセン入り。
2000年に厩舎開業してからは、馬術を基礎にした地道な調教で活躍馬を送り出した。「馬の気持ちを考えながら馬と対話したいですね。毎日苦しい調教に耐えている馬に優しくしないとね」。
主な管理馬はエースインザレース、シルクフェイマス、レインボーペガサス、マコトスパルビエロ、キングトップガンなど。