
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
福島の鬼
2026/7/16(木)
あっという間に、7月も中旬を迎え時の早さに驚かされています。そんな中、騎手の鷲頭君が引退を発表しました。まだ22歳なのにと思うと同時に、騎手の辛さも分かる私は彼の判断を心から応援したいなと思いました。減量やリスク、人付き合いなど全ての面を納得せずに乗ることは不可能ですからね。本当にお疲れ様でした。

先週行われた七夕賞を振り返りましょう。穴候補として推奨していたオニャンコポンが3着に入る結果となったレースでは、福島出身で福島の鬼、田辺君とアスクナイスショーが見事なレースで制しました。本当に福島コースを知り尽くしている勝ちに行く競馬は芸術のような勝利でした。
田辺君といえば、中山・福島といったトリッキーなコースでよく勝つイメージがありますが、今回もまさにその通りの結果となりました。コーナーや坂の使い方など、彼なりの秘技があると思うので、VTRでじっくり研究したいなと思っています。
2着にはマイネルモーントと石川君が入りましたが、こちらは4角で勝つのでは?と思ったほどのレースで見応えがありました。最近目立たないですが、石川君もまた勝負を懸けにいく騎手で、穴馬に乗った時は押さえたい1人として頭に入れておかなきゃなと再認識させられました。

あっという間に函館・小倉・福島開催がオーラスとなる今週は小倉記念、函館2歳Sが行われます。2026年2歳の初重賞ということで、とりわけ函館2歳Sは楽しみにしています。才能もですが、仕上がりの早さが勝利のカギとなるレースで、見極めが非常に難しい印象があります。
1番人気は豊ちゃんとシグレのコンビになると思います。仕上がりも早そうで前走に同じコースを経験していることは大きそうです。他では前川厩舎の初重賞制覇に期待したいロンドンガーズにも注目しています。穴候補はダートから挑戦する馬に注目していて、クロリスとダマスクが該当します。これらの穴馬をかけた狙いが良いかもしれません。是非、真夏の一発を引き当ててください!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




