皆様、こんにちは!狩野英考さんの二股騒動で世間が賑わう中、競馬界でも色々なニュースが流れる週となりましたね。まずは、先週、東京で行われた東京新聞杯では浜中俊君騎乗のイエスタカスことダッシングブレイズが最内を通り、抜け出そうとするも、進路が狭くなり、馬が驚いてしまい、内ラチに激突して落馬しました。落馬後、意識がなく大変心配されましたが、脳震盪と4箇所の左手骨折で、不幸中の幸いという診断結果になりました。1番人気と有り余る脚を活かしたいと強引に狭い所をついていった結果での落馬となりましたが、元騎手として、気持ちは分かる攻め方だったと思います。しかし、安全を持っての競馬と言うことも覚えておかなくてはいけません。命あっての騎手であり、命あっての競馬だと私は思います。復帰までには2ヶ月~3ヶ月と言うことで、指先の感覚のことも考え、ゆっくりと万全に治し、再度、ターフに戻ってきてもらいたいと思います。

そして、もうひとつのニュースは今年もまた競馬学校卒業式が行われ、新たな騎手が生まれましたね。特にインターネットで話題となっているのは、久しぶりに生まれた女性騎手の藤田奈七子さんなるのではないでしょうか。女性騎手といえば、ワールドオールスタージョッキーシリーズにも来ていたH.ターナーやリサなどもいますし、男性に負けず頑張ってもらいたいですね。今年の新人は見ていると粒揃いな気がしますしね。新人王争いも楽しみになりました。

それでは先週の競馬を振り返りましょう。先週は京都できさらぎ賞が行われ、サトノダイヤモンドが圧巻の走りで優勝を飾りました。新馬戦のときから注目は高かった馬ですが、馬場状態を気にすることなく走れるのは強みで、何よりも、あの若さで競馬を理解している賢さもあります。残りの心配は、雨は大丈夫なのか、坂の対応はどうだ、馬込みに揉まれたらどうかの3点くらいしか、不安は無さそうです。

サトノダイヤモンド

騎乗していたルメールも他の馬と比べてどうだろう?と不安になっていた部分が一気に吹き飛ぶ強さだったのではないでしょうか。最後には、今まで一度も打たれたことのなかったムチを使用しましたが、打った瞬間のひと伸びは、本物の証だったと思います。額に込められたダイヤモンドは、どこまで輝きを増すのか、非常に楽しみになってきました。安定のダイヤモンドか破壊力のリオンディーズか、この2頭の歴史に名を残す名勝負が繰り広げられるかもしれません!競馬界の白鵬 対 朝青龍、そして日馬富士こと安馬の登場もあるのか!今後のクラシック路線からは目が離せません!!

そんな安馬の場所に募集価格1億円の高馬が食い込んでくるのか、今週は東京競馬場で共同通信杯が行われます。去年は2冠馬ドゥラメンテが2着に入り、その後クラシックを制覇しただけに、このレースからも目が離せませんよ!何よりも、まず注目を集めるのはハートレーでしょうね。騎乗した世界のトップジョッキー、ムーアとボウマンが絶賛した馬ですし、スケールを考えても、かなりのものだと感じています。そのライバルとなるのがスマートオーディンです。新馬戦から圧勝し、2走目でデキが悪く、且つ、馬体が非常に重く映り惜敗。東京スポーツ杯2歳Sを勝利しており、万全の態勢であれば負けていないですからね。前走、脚を使い切れなかったメートルダールや、荒い気性が出てしまったイモータルなどが続きそうですね。その他にも、東京の馬場を見ていると内がかなり有利になっているだけに内枠の逃げ馬にも注目してみてください。

ハートレー

スマートオーディン

同日の京都では京都記念が行われます。こちらは、怪我をして戦線離脱していた福永君と藤岡佑介君が早速参戦するレースになるだけに注目もいつもの倍になっています。その中でのイチ押しは、前走、鬼脚で決めたレーヴミストラルが挙がるでしょうね。距離としても問題ないですし、後は展開次第ではないでしょうか。それに待ったをかけるのはヤマカツエースでしょう。新しい中距離戦線エース候補からも目が離せませんよ!そして個人的にはサトノクラウンの復活にも注目してみたいと思います。

強い馬が沢山でてきた日本競馬界!見れば見るほど楽しみばかりが大きくなる毎週末に更なる衝撃を期待したいと思います!!「横綱候補、出て来いやっ!」(笑)。