皆様、こんにちは!すっかり秋めいた季節になった最近ですが、いかがお過ごしでしょうか?野球界では、リーグ優勝した立役者の黒田博樹投手が引退を発表しましたね。引退会見での「みんなの力で優勝を経験させてもらって、最高の経験をもらったので悔いはありません」という言葉は、本当に心にしみました。チームで戦うからこそ、ダメなときも良いときも共有し、それを意識しながら戦っていたからこそ「みんなの力」という言葉がすんなりと出てきたのだと思います。

競馬もそれは同じです。人と人が一頭に対して、調教、コンディション調整、レースへと挑みます。そして、勝つことができれば、それは全ての人の勝利だと私は思います。負ければ、それもまた皆で乗り越えなくてはいけない課題になるのだと思います。そうやって、大きな勝利を目指すんです。黒田選手の言葉と広島カープの優勝には、再度、大事な何かを思い出させてくれた気がしました。

さて、そんなチームの力で秋華賞の勝利をもぎとったのは、広島カープではなく、横浜ベイスターズやマリナーズで活躍した大魔神・佐々木さんの所有馬ヴィブロスと祐一君でした。佐々木さんにとっては姉ヴィルシーナで涙の惜敗からのリベンジを果たしたレースとなりましたね!祐一君もスプリンターズSでは悔しい思いをしていただけに、すぐにリベンジできたのは、騎手としてホッとした思いと共に、次はビッグアーサーとリベンジだという思いが強くなったと思います。

ヴィブロス

スタートから激しいレースになりましたね。様々な作戦を各陣営が描く中、1番人気のビッシュは外目の位置を選択しました。前走でも見せた強い競馬をするのには、完璧なポジションでした。そして、その前にヴィブロスがポケットになったポジションに入りましたね。これは狙っていたとはいえ、勝つための最高のポジションだったと思います。その内にはレッドアヴァンセ、そしてジュエラーと並ぶ形となりました。ジュエラーは枠的にも、少し窮屈なポジションとなってしまいましたが、距離に不安のあった現状では、ラチ沿いを走るのは、勝ちにいくレースだったと思います。そして、迎えた4コーナーでは早めに抜け出したパールコードを見事に捕らえ、ヴィブロスが勝利しました。

②着に入ったパールコードも夏を越えて、非常に良い馬体になってきていました。③着に入ったカイザーバルに関しては、道中うるさいところを見せ、外、外と走らせていた中での結果は、今後も楽しみな馬だなと思わされましたね。大本命のシンハライトが故障、マイル女王メジャーエンブレムも不在と、平穏とは呼べない3歳牝馬クラシック路線でしたが、最後の戦いも非常にレベルの高い戦いになったと思います。

ヴィブロス

3歳牝馬クラシックの終了後は3歳牡馬クラシック最後の一冠菊花賞が京都競馬場で今週日曜日に行われます。未知の距離との戦いだけに、夏の上がり馬も気になるレースです。そんな中でも、皐月賞馬ディーマジェスティと未冠の大器サトノダイヤモンドに注目が集まると思います。ディーマジェスティの前走は、騎乗した蛯名君の強気な乗り方からも、力を信じきっていると思いますし、このチームは本当に怖いですね。逆にサトノダイヤモンドもデキとしては問題ないように思います。ただ、こちらは前走の競馬からは、少し不安が残るのも確かです。距離に加え、前走の馬体と走り方は2000mがベストなのかなと思わされました。しかし、それも名門池江厩舎ですから、修正して来ているとも思います。

その他には、カフジプリンスや堀厩舎の2頭は不気味に感じますし、レッドエルディストにも期待したいです。前回モタれてもったいない競馬となったプロディガルサンや未知の力ジュンヴァルカンなども、虎視眈々と頂点を狙っています。距離に対しての不安もあり、力関係も拮抗してくるだけに、非常に難しいレースとなりそうです。2016年最後のクラシックを是非、淀のステージで見てみてはいかがでしょうか?応援する皆様も、チームの一員ですからね!!