皆様、こんにちは!令和がはじまり、はや1週間が過ぎました。生活の中で何が変わったかと言われると変化は感じないのですが、それでも一新されたような気持ちになっています。そして、10日間という長いGWが終わりましたね。残念ながら競馬界は世間の休日と同じになることはなく、逆に競馬が増えるという時でもあります。しかし、それだけ皆様が競馬を観に来てくれるというのは、本当にありがたいことでもあります。

それでは令和初めの競馬の話をしましょう。まず土曜日は東京競馬場でヒョウが降ったことにより、9R以降のレースが中止となりました。テレビを見ていても、かなり大きな氷の塊が降っていましたし、安全面を考えても良かったのではないかと思います。しかし、気になるのは、その判断に少し時間をかけてしまったことです。そのため、輪乗りしていた騎手は30分以上、レースのためにテンションが上がった馬に乗り続けなくてはいけなかったですから。このような例は他にはなかったかも知れませんが、それでももう少し早い対応を求められる一面でした。

日曜日には3歳マイル王を決めるNHKマイルCが行われました。勝利したのは、ミルコと2歳マイル王アドマイヤマーズでした。ミルコにとっては12月のラッシュから5カ月ぶりのG1勝利となりました。なぜか、まだ6回しか行われていないG1にも関わらず、ミルコが勝っていない。これは不調だと言われていましたからね。本人としても気持ちのいい勝利だったと思います。そして、今回の勝利でノーザンファーム生産馬が平地G1・5連勝となり7分の5での勝利となりました。今の時代では騎手が不調かどうかよりも、ノーザンファームの馬に乗っていたかどうかが判断することが大事になってきたのかもしれません。

レースはスタートからアドマイヤマーズ、グランアレグリアの2頭が半馬身ほど遅れました。その後、2頭共が二の脚の速さでポジションを決めました。この時、グランアレグリアは初めて短い期間で出てきたことが裏目に出るような走りをしていました。その様子を見ながら、前走2000mを走ったことでリラックスした走りができたのがアドマイヤマーズでした。4コーナーを強気に回ると、直線では冷静にバランスを整え、横にはダノンチェイサーという形に。鞍上はここで締めることもできましたが、アドマイヤマーズの勝負根性を考え併せ馬にするために敢えて出させたところが、今回の勝機だったと思います。

その後、グランアレグリアとルメールが外に出たことで接触されましたが、お構いなしに伸びると、最後は大外からキレたケイデンスコールが来たことで、もうひと伸びして勝利しました。個人的な考えではアドマイヤマーズは2000mまでは保つと思います。しかし、ベストではないと思います。中距離では相手が強くなるだけに、こなせてもどうかと思いますからね。これで新たなマイル王に躍り出たアドマイヤマーズの秋が非常に楽しみになりました。

アドマイヤマーズ

このレースではルメールが斜行し、ダノンチェイサーの走りを邪魔したということで降着、そして騎乗停止になりました。これには喝を入れたいですね。今までもぶつけて出すことが多かったルメールですが、最近はその騎乗がさらに多くなっている気がします。技術が高いだけに目立たなかったのですが、気になっていました。今回に関しては前の馬がフラフラしたことも関係していますが、内に行こうとしたタイミングでダメだ!と焦り外に出して接触となったのは、前回の皐月賞とは違い故意での接触でした。伸び脚からもそれがなければ着順は逆になっていた。この2点が、前回の採決内容との違いになったと思います。今や日本競馬のエースで何でもかんでも乗せたいとなっていますが、この様な失敗があってもまだルメール一本でいくのか、日本競馬としても見直す必要があるのではと思わされました。

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3歳マイル王の次は牝馬マイル女王の決定戦ヴィクトリアマイルが行われます。1番人気は久しぶりのコンビ復活に胸躍るアエロリットと典ちゃんのコンビでしょう。アメリカ帰りで、どこまで信頼できるかという点は非常に不安ではあります。復帰3戦目、前回は度外視でいいラッキーライラックはここが正念場。しかし、能力としては少し抜けている気がしています。ミッキーチャームも人気しそうですが、輸送でひどい競馬になったことからも、今回もそこが課題になりそうです。その他にもタイムが優秀なプリモシーンや前回からの上積みが期待できるカンタービレに東京巧者レッドオルガは非常にチャンスだと思います。令和2回目のG1はどの馬が手にするのか、楽しみで仕方ありません!