元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
活かせた藤岡佑騎手のポテンシャル
2024/2/22(木)
皆さん、こんにちは!つい先日、栗東トレセンにある安井商店(https://yasuisaketen.stores.jp)さんで田口貫太君のトートが発売されたみたいです。あまりの人気に開始1分で売り切れがついたと聞きましたよ!安井商店の社長とは昔、空いている馬房で一緒に寝たこともあり、貫太君とのコラボは本当に嬉しかったです。騎手がボランティアで社会貢献をし、地方創生として地元企業と手を組み、引退馬へ寄付をするというのは素晴らしいなと思いました。皆様も是非、レアなバッグを手に入れてください。
先週は2024 初のGIフェブラリーSが行われ藤岡佑介君とペプチドナイルのコンビが勝利を挙げました。久しぶりのG1制覇となりましたね。彼にとっての敵は彼自身にあったと思います。そこを陣営が信頼し、任せたぞと気軽に乗れたからこその勝利だったと思います。レースはスタートからドンフランキーが飛ばしていきました。この馬にとって勝つにはこれしかなかったと思います。しかし、GIともなればなかなか気楽に逃げることはできません。
そこにウィルソンテソーロも絡む形となり非常に速いペースになってしまいました。松山君にとっては前走の原君が逃げてしまっていたために難しくなったと思います。乗り替わりということで、イメージを固めすぎていたのかもしれません。それを眺める形でゆっくりと見ていたのがペプチドナイルでした。直線で楽々と抜けだすとガッツポーズが出るほど余裕のある勝利となりました。
期待していたオメガギネスは前走でガス抜きできたかなと思っていましたが、調教をやりすぎたのかな?と疑問が残る止まり方でした。もう一度、戸崎君とのコンビで作り直してほしいなと思っています。
今週からは中山・阪神・小倉の3場開催に変更となります。その中でも、注目を集めるのは中山記念ではないでしょうか?一時期のG1級ほどではないですが、好メンバーが揃った印象です。期待を集めるのはソールオリエンスになるでしょうね。実はこの馬、田辺君かつ中山で見てみたいと思っていた1頭で非常に楽しみがあります。
2番手にはエルトンバローズやヒシイグアスが入ってくると思っています。特にエルトンバローズは開幕週に向いていると思います。その他ではソーヴァリアントやイルーシヴパンサーの一発にも期待したいところ。土曜深夜のサウジアラビアのレースも忘れず競馬を楽しむ週にしてください!頑張れ新谷厩舎のクラウンプライド!リメイク!(笑)
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。