皆様、こんにちは!大相撲が盛り上がりを見せています。特に注目されているのが新入幕で連勝を重ねていた尊富士関ではないでしょうか。以前から注目度が高い力士ではあったのですが、趣味の筋トレで上半身を鍛え続けていた彼に兄弟子の横綱 照ノ富士関が筋トレを禁止させ下半身を鍛えてバランスを整えるように伝えたらしいです。初めはそれでも筋トレをしていたみたいですが、再度怒られたことで四股を踏み、下半身を鍛えていくことで下のクラスでも優勝し、今回新入幕で11連勝となりました。

馬もそうですが、バランスを整えることは非常に大事で、筋肉のバランスを考えることで走りがよくなったりします。尊富士関は馬でいうとトモが弱い状態で前ばかり鍛えていたところにプールや坂路でトモを鍛えた結果、全身が使えるようになったとう感じかなと思っています。今週末が千秋楽だけに、最後はどうなるのか楽しみです。

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先週は雨の中で阪神大賞典が行われ、テーオーロイヤルが圧巻の走りで勝利しました。菱田君が上手く乗ったレースでした。ケガで長期離脱をする前とした後で菱田君の中での競馬感が少し変わった気がしています。もともとバランスが良い乗り方をする騎手で黙々と積み重ねる職人肌でしたが、ケガをして復活する際に外から競馬を見ることで焦りのようなものがなくなった気がします。

今回も1コーナーの入りで番手を取ると、焦らず流れを見ながらテーオーロイヤルならどこからでも動けるという自信と共に構えることができました。そこから4コーナーの本来であれば外に動きたい位置でも一呼吸置くことに勤めました。迎えた直線では内からスルッと1頭分だけ空いたスペースへ入ると一気に突き放しました。本番の天皇賞(春)も期待したくなるほどの強さでした。

しかし、タフなコンディションで長距離の連戦をしたことで疲労は確実に溜まってきます。そこをどうケアしてくるかが課題になるでしょう。本番まで時間があるので一度緩めていくのか、それとも敢えてこの2ヶ月を緩めずに攻めるのか。ここが大きなポイントとなりますので、本番で狙いたい方はこの後の調教タイムに注目していくのも楽しみ方のひとつかと思います。

その他にいいレースをしたなと感じたのはディープボンドでした。レースの運び方は完璧だった反面、得意の馬場であの競馬をして走れないとなると、今までの良さはなくなってきたのかなと思ってしまいました。勿論、今回が叩きで余裕のある仕上がりだったかもしれませんが、私は昔の勢いがなくなってしまったように感じます。それでも本番は若者に負けないタフさで彼らしい走りを期待しています。

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今週は電撃の6ハロン戦 高松宮記念が中京競馬場で行われます。昨年は団野君が初G1制覇したレースで、もう1年経つのかと驚いてしまうほど早く感じますね。今年も初G1を狙う騎手に注目しています。それがルガルと西村淳也君のコンビになります。馬場も向いてくるでしょうし、彼にとってはフランスや海外で修行を重ねて見つけたマイスタイルで勝ち星を重ね、積み上げてきた集大成を見せたいレースになると思います。

しかし、他にも前走で圧勝したトウシンマカオや今年がラストチャンスと感じているであろうナムラクレア、香港からの刺客ビクターザウィナーや新しい世代ビッグシーザーなどがいる非常に難しいレースになります。馬場読みが勝利を決めるポイントになると思いますから、今までの戦歴の中で緩くても走れている馬を調べておくのが重要になります。皆様も心と体のバランスを整えて中京競馬場で勝負しましょう!!