元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
夏 競 馬
2024/6/11(火)
皆さま、こんにちは!夏が始まりましたね。我が家の夏の名物といえば青梅のシロップ漬けなんですが、今年からははちみつレモンが仲間入りし、梅スカッシュやレモンスカッシュを毎日飲んで気分転換しています。お家でも簡単にできますので皆様も挑戦してみてください!ちなみに私は種をとるか梅に串を刺す係です。
競馬の夏といえば函館開催が始まりました!イカをはじめ海鮮が美味しいのが羨ましいなと感じています。怪我で療養中の鷲頭君も顔を出していたみたいですね。そして恒例の函館スプリントSは浜中君とサトノレーヴが勝利しました。函館のカーブをあの捌きで勝たせるんですから、やはり浜中君は流石だなと思わされました。たまに雑になることもありますが、若くしてリーディングを取ったように技術は相当ですからね。元騎手の田原君のような天才的なセンスがあります。
馬に関してはこれぞ堀厩舎という仕上げで、ゆっくり大事に焦らず使ってきた成果がまさにここでといったレースでした。同じスプリント路線には浜中君のお手馬ナムラクレアがいるので、堀厩舎だけに他の騎手になるかもしれませんが、サトノレーヴはもっと良くなってくるのではと思っています。
今週は京都で名物ハンデ戦のマーメイドSが行われます。毎年荒れるだけに楽しみですが、期待はコスタボニータになります。前走も粘り強い走りをしていましたし、荒れた馬場で外差しの馬場になるでしょうが、逆に岩田望君は馬場のいい所を誰よりも前で選びながら運ぶ気がしています。
その他ではホールネスに期待しています。走りを見ていても今の馬場をこなしそうですよね。ミッキーゴージャスも見直したい一戦ですし、荒れる夏の風物詩を読み切りましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。