元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
ひ ね り
2024/6/27(木)
皆様、こんにちは!最近、コンビニで売っているひねり揚げにハマっています。塩っけが良く、ついつい手が伸びてしまいます。特にお気に入りはローソンオリジナルです。是非、一度お試しください!
2024前半戦を締めくくるグランプリレース宝塚記念が今年は京都競馬場で行われブローザホーンと菅原明良騎手が初めてGIを制しました。この馬にとっては恵みの雨となり、典ちゃんが勝った新潟のレースを思い出すほど外ラチいっぱいの勝負がかったレースをしたなという印象です。
岩田康君が上を目指せる馬と見抜き、後ろからの競馬を教えたことが、この大舞台に繋がったと思います。重賞に入ってポジションをとることは難しいことですから、だからこその教えだったのでしょう。その点と今回の競馬が点になり線となり繋がったことが勝因のひとつになったと感じています。
1番人気のドウデュースはスタートから馬場を考え、位置を取りたかったと思います。しかし、少し噛んでしまい、かつ外からフタをされたことで万事休す。4角でも外に出せず、内にかけて進みましたが豊ちゃんとしては歯痒いレースだったと思います。あれだけのデキだっただけにスタートを遅らせて外に出せていたら良かったのですが、こればかりは流れがありますからね。秋の巻き返しに期待しましょう。
今週からは夏競馬が本格スタート。小倉、福島、函館の3場開催になります。小倉と福島では重賞レースが早速行われます。特に小倉で行なわれる北九州記念は楽しみです。牝馬の軽量が逃げ切ってしまうイメージがあるためその辺りに注目しつつ、小倉といえば川田君と思っているので、平場から彼を追いかけるのもありかもしれません。
福島は地元の田辺君を要チェックです!万馬券に向けていつもと違うひねりを入れてみるといい塩梅になるかもしれません。
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。