元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
夏なのにGW?
2024/7/25(木)
皆様、こんにちは!パリオリンピックが開会式前にサッカーから始まりました。多種多様なスポーツの祭典に楽しみで心がワクワクしています。しかし、残念なのが時差ですね。早寝の私にとってはツラい時間になるだけに、なるべく早起きして楽しもうと思います。何たって爺は早起きですから(笑)。
JRAの5G(爺)こと小牧太騎手がNARの騎手試験に合格しました。その上でJRA最終騎乗は、漢・矢作からの依頼に勝利で返す感動のレースでした。この数ヶ月、小牧さんの騎乗を見ていましたが、身体が変わり、乗っている姿も戻ってきているように感じていました。園田復帰に向けて身体を再度いじめ直し、気持ちを再調整しての勝利だったので、改めて凄い騎手だなと感じた一戦でした。まだまだ楽しみに注目したいです。
小倉で行われた中京記念はこちらもJRA 5G(爺)の1人、横山典ちゃんがアルナシームで圧巻の立ち回り。レースの作り方、気難しい馬を手の内に入れてハイペース何のその、全てが超一流という勝利でした。歳をとれば身体は変わります。しかし、経験から考えを増やし、トライ&エラーを繰り返し正解を求め続けてきたからこその勝利だったと思います。夏ですが、JRAは爺が活躍するG(爺)Wになりました。
今週からは札幌・新潟の2場になり、初めての暑さ対策による変則スケジュールの開催になります。馬や人のためにも必要な調整で、楽しみでもあります。騎手にとっては身体の調整や気持ちの作り方など難しいと思います。そんな中、日曜日に新潟名物アイビスサマーダッシュが7Rに行われます。注目はチェイスザドリームになるでしょうが、ファイアダンサーも枠次第では逆転があると思います。暑さ対策をしながら、熱い競馬を楽しみましょう!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。