
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
100点を超えた120点
2025/5/29(木)
皆様、こんにちは!世間ではお米不足を小泉大臣が備蓄米にてカバーをするため走り回っています。備蓄米だけに値段を下げて提供するとのことで育ち盛りの子供がいる家庭にとってはありがたいなと感じる一方で、技術が上がり高級米も沢山でているため、税金無しで米を買うことができれば農家さんも消費者も満足な世間になるのでは?と思ってしまいました。物事をその場だけで見るのではなく、違う方面から考えるとさらにいいのにな…と感じています。

米ではなく独からきたサムライ シュタルケ騎手がカムニャックとのコンビでJRA初G1勝利を挙げました!初コンビのフローラSで重賞勝利となり、続投の今回も抜群のレース運びでオークスを勝利しました。ポイントとなったのは、馬場と3~4コーナーの間にあったと思います。そこではリンクスティップが早めに仕掛けました。明らかに馬の性質を考えても、これは…という動きで前にいたグループに早めにプレッシャーがかかることになりました。
これをジッと見ながら、進路を取り直したシュタルケ騎手とカムニャック。直線に入ってアルマヴェローチェと岩田望君が一気に馬群を割りこのまま押し切るか?となった瞬間、馬場を読み切ったカムニャックが大外一気の末脚で勝利。2着のアルマヴェローチェとしては最後併せることができていればながらも100点の騎乗でしたが、120点の騎乗だったカムニャックに軍配。素晴らしい叩き合いに興奮したオークスでした。

今週日曜は全ホースマンが夢見る日本ダービーが行われます。出るだけでも興奮するレースに勝利するのはどの馬か?私の本命は皐月賞から変えません!クロワデュノールです。叩いた上積みがあるでしょうし、やはり完成度の高いこの馬に期待しています。
皐月賞馬ミュージアムマイルは乘り替わりがどう出るか?毎日杯で凄まじい走りを見せた無敗馬ファンダムや世代を代表する馬たちが揃った競馬の祭典。さぁ頂上決戦です!
プロフィール
松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。