
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
有馬記念はク・マ!?
2025/12/24(水)
皆様、こんにちは。2025年JRAでの競馬は今週で最後を迎えます。今年も皆様と競馬を楽しめたことを嬉しく思います。改めて、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

先週行われた朝日杯フューチュリティSを振り返りましょう。勝利したのはカヴァレリッツォとクリスチャンのコンビでした。前走の反省を活かし、陣営が仕上げた抜群の状態に勝負を懸けたクリスチャンの神騎乗が勝利を呼びました。特に唸らされたのは4角手前の内への選択ではないでしょうか。ヨーロッパで雨馬場の経験を沢山こなしているからこそだったと思います。世界を飛び回る彼だからこその勝利となりました。
2着のダイヤモンドノットとルメールも流石の一言。重馬場を苦にしないスムーズな運びは、これで負けたら仕方ないという騎乗でした。3着にはアドマイヤクワッズが入りましたがこちらは馬場が味方しませんでした。向正面でノメっているシーンもあり、坂井君としては少しでも馬場がいい進路選択しかできないくらいでしたから。
クリスチャンと坂井君の差が4角で出たという人もいるかもしれません。しかし、坂井君はアドマイヤクワッズの馬場適性からもできる最善の選択をしたと思いますし、あれを騎手の技量としてしまうのは違います。来年も楽しみになるライバル関係に注目していきましょう!

今週はホープフルS、中山大障害、有馬記念とG1が続きます。皆様の大きな希望ビックホープはどの馬か。最後まで楽しみましょう!特に有馬記念ではレガレイラの連覇やダノンデサイルの逆襲と楽しみが多くなっています。そこにミステリーウェイの大逃げはあるのかなどワクワクが止まりません。
女性総理の誕生、今年の漢字熊、そしてザ・ロイヤルファミリーあたりにヒントがありそうです!ク・リストフやク・リスチャンにマ・つやま君やマ・つもと君のク・マ馬券にも注目しています。的中させて素晴らしい午年を迎えましょう!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。





