
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
バージョンアップ午年
2026/1/14(水)
皆様、明けましておめでとうございます。2026年の幕開け、いかがお過ごしでしょうか。我が家のお正月も年々その風景が少しずつ様変わりしています。かつてのような重箱に詰まった豪華なおせち料理は品数を絞り、代わりにカレーが食卓に並ぶ。
昭和から令和へとお正月の過ごし方もバージョンアップしているのを感じます。すべてを時代の流れに委ねるのではなく、古き良き伝統を大切にしながら、新しい形にしなやかに順応していく。そんなバランスの重要性を改めて噛み締める年明けとなりました。

競馬の話に移りましょう。昨年末から年始にかけての戦いを振り返ります。2025年を締めくくった有馬記念。制したのはミュージアムマイルでした。外国人の名手による圧巻の騎乗が勝因として挙げられましたが、何より特筆すべきは超一流のパフォーマンスに応えきるだけの教育が馬になされていた点でしょう。高い要求に応えうる馬に仕上げた陣営の尽力には、ただただ脱帽するほかありません。
先週は伝統のシンザン記念。ここでは短期免許で来日中のハマーハンセンとサンダーストラックのコンビが見事な勝利を飾りました。京都コースの狙い所を完璧に捉えて抜け出したその走りは、彼の世界レベルの適応能力を見せつけるものでした。また、3着に敗れたもののアルトラムスも、まだ残る幼さが抜けてくれば楽しみな一頭。今後の動向を注視していきたいと思います。
今週は京成杯、伝統のハンデ重賞・日経新春杯が行われます。特に日経新春杯はどの馬が勝っても驚けないほど難解なメンバー構成となりました。人気を集めるのはゲルチュタールにファミリータイムあたりでしょうか。そこにシャイニングソードやサトノグランツが続く形になりそうです。
混戦を断つのは果たしてどの馬か。2026年、午年。皆様の馬券に競馬ライフに、多くの幸運が訪れることを心より願っております。
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




