
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
最高を更新するレジェンド
2026/4/30(木)
皆様、こんにちは!そろそろ散髪にいこうかな?と呟くと、どこに切る髪があるの?と言われた松田です。暖かくなったなと思ったら肌寒かったりとおかしな気候の中、毎年恒例のカエルの合唱が始まりました。しかし、例年の小さなカエルの鳴き声は少なく、大きい鳴き声が多少聞こえるだけと、カエルの鳴き声からも気候の異変を感じる日々です。

先週のマイラーズCを振り返りましょう。再開幕となった京都競馬場はCコースが使用されましたが、驚くほど全体のタイムも前半ラップも速いなかショウナンアデイブ、アドマイヤズームがペースを作り、4角から豊ちゃんがスムーズにギアを上げていくと終い33秒3の末脚を使い、見事な勝利を挙げました。後続にいた組には厳しいレースになりましたね。
これにて土日重賞制覇、まさに豊ウィークとなりました。57歳になって若い時に比べると身体の動きは制限される中、経験と変化を受け入れながら「レジェンドはまだ上手くなるんだ!」と驚かされてばかりです。若い時と比べて否定的なことを言う人もいるかもしれません。しかし、私は常に最高を更新する騎手が武豊だと思っています。身体のメーターが下がった分は経験値や頭のメーターが上がり、このバランスが常に高いからこそレジェンドなのです。

今週はアメリカでケンタッキーダービー、日本では天皇賞(春)が行われます。スティンガーグラスの回避が発表され非常に残念ですが、1番人気にはクロワデュノールが選ばれるでしょうね。未経験の距離も心配されますが、私は問題ないのではと感じています。しっかり折り合い、4角前からスムーズに位置を上げることができればと思っています。
ノリに乗るレジェンドとアドマイヤテラも楽しみです。長距離は騎手で買えという昔の言葉がありますが、まさに今回がそれ!となる気もしています。ミステリーウェイが驚く逃げをしてくれれば更に面白くなると思います。さぁ伝統の一戦を是非、京都競馬場で!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。






