
元騎手という視点から最新競馬ニュースを大胆解説。愛する競馬を良くするために、時には厳しく物申させていただきます。週末重賞の見所と注目馬もピックアップ!
遺伝覚醒
2026/10/1(木)
皆様、こんにちは!大相撲九月場所が終了し、横綱・大の里が復活優勝を果たしました。引く癖が出たり怪我があったりと苦しい時期もありましたが、最後は自分の相撲をギリギリのところで取り戻し、横綱としての強さを見せてくれた優勝となりました。次の場所でも圧倒的な強さを見せてくれることを楽しみにしています。


先週のスプリンターズSを振り返りましょう。台風の影響で荒れた馬場を味方につけ勝利を手にしたのは、ピューロマジックと岩田望君でした。父・康誠君を彷彿とさせる勝負強さが、いよいよ表に出てきた望来君。その持ち味を存分に発揮したエスコートとなりました。また、このレースはピューロマジックの完成形でもあったと思います。管理する安田厩舎が技術を見せつけたといっても過言ではないでしょう。
スタートはゆったりと出ましたが、そこから素早い二の脚でハナを奪うと、33秒半ばのペースを見た時点で勝利を確信しました。これまで少し引っかかるように走っていたスピードスターをひとつ上の完成形へと導いた、そんな勝利だったように感じます。勝負強さを遺伝覚醒させた望来君と完成されたピューロマジック。父から受け継いだ勝負師としての血がここにきて大きく花開いた、見事なG1制覇となりました。

今週からは東京・京都開催に切り替わります。秋の名物G2毎日王冠に京都大賞典、さらにフランスでは凱旋門賞も行われます。昼も夜も競馬から目が離せない、まさに競馬三昧の週末です。中でも注目したいのは毎日王冠。私はサトノシャイニングに期待しています。絶好調の杉山晴厩舎がここを獲りにきたように感じますし、昨年3着のリベンジ成るか目が離せません。
佐渡Sを勝って勢いづくライヒスアドラーの成長も楽しみですし、リアライズシリウスが距離を戻して圧巻の走りを見せる可能性があります。今年の秋競馬もいよいよ本格化。それぞれの血と成長が交差する競馬界。悲願の勝利を信じて、今週も熱く応援しましょう!
プロフィール

松田 幸春 - Yukiharu Matsuda
北海道生まれ(出身地は京都)。1969年騎手デビュー。通算成績は3908戦377勝で、その中にはディアマンテ(エリザベス女王杯)、リニアクイン(オークス)、ミヤマポピー(エリザベス女王杯)など伝説の名馬の勝利も含まれる。1987年にアイルランドの研修生として日本人騎手では始めて海外の騎乗を経験しており、知る人ぞ知る国際派のパイオニア。1992年2月の引退後は調教助手に転じ、解散まで伊藤修司厩舎の屋台骨を支え、その後は鮫島一歩厩舎で幾多の名馬を育て上げた。時代を渡り歩いた関西競馬界の証人であり、アドバイスを求めに来る後輩は後を絶たない。




