'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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勝利数
11月25日時点1561勝
【Q&A】忘れられない一戦は?ファンからの直球質問に回答!
2015/7/19(日)
地元・栃木ネタの質問に…!?
-:今回はシーズンも変わったことですし、定期的に行っているファンからの質問コーナーにお答えいただきたいと思います。まず、栃木三色さんからの質問です。「戸崎騎手は私と同じ栃木県出身ですが、栃木県の名物で好きな味とか場所があれば教えて下さい」とのことです。そもそも僕がこのメールを読んでいて、初耳だったのがしもつかれです。
戸崎圭太騎手:ああ~、しもつかれは栃木にしかないのかな?ただ、僕はしもつかれが苦手です(笑)。
-:どんな食べ物ですか?
圭太:色々入って混ぜた料理ですね。ご飯じゃなくておかず……。椎茸、人参は入っているね。
※鮭の頭と 野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理
-:家庭料理なのですね。
圭太:そうです。説明しにくくてね、ハハハ。
戸崎圭太騎手マネージャー:(インターネットを見ながら)見た目は食べたいと思わないな、ハハハ。
圭太:そして、本題の好きな味ですか。僕は栃木に帰ったら、佐野ラーメンですが、いつも食べていますね。車で食べに行くほどですよ。
-:地元の名店ですか?
圭太:どうなんだろう。お昼時はいつも混んでいますね。
-:じゃあ、そこに行ったら、地元のヒーローが帰ってきたかのように、「また帰って来たね!」みたいな迎えられ方で。
圭太:いや、そこまではないですね。そもそも僕のことも知らないでしょうし(笑)。
-:この方は「好きな場所は西川田の総合科学館」と書いてありますが、分かりますか?
圭太:はい。子供が行けますね。僕も昔小さい時に行きましたよ。僕はそんな場所がどこかあるかな……。(しばらく考えた結果)実家がくつろげますね。
-:だいぶ平凡な答えになってしまいましたが……。たしかに高校生の年齢から、外に出ているから、特定の場所にあまり馴染みがなくても仕方ないですね。
圭太:そうですね。中学校を卒業して、群馬の教養センターに入ったので、家を出ているので。それと、好きな場所は(出身の)小山乗馬クラブです。大井から障害馬として名を上げたトップギア(競走名・ターボギア)がいますし、クラブの息子さんが乗馬のキャリアですごい人なんですよね。
-:それだけ、最近の事情も知っているということは、今でもそこのクラブの人たちと連絡したりしているのですね。
圭太:そうですね。僕はそこでお世話になったので。今でも大事なふるさとです。
-:ちなみに、この方は7月8日の誕生日でジョッキーと一緒だそうで、「それが自慢だ」とのことですよ。続いて、麻衣子さんより質問です。「戸崎騎手の競馬に対する一生懸命で真摯な受け応えや姿勢に魅了されて大ファンになりました。人気馬やビッグレースに騎乗されている戸崎騎手ですが、精神的なプレッシャーや周りの対応は大変だと思います。どのようにコンディションを整えているのですか。私はどちらかと言うと、マイナス思考でプレッシャーに弱いのですが、そんなところを娘が似てしまい、新しい環境や人前で何かする時は泣いてしまったり、オロオロすることが少なくありません。来年は就職活動が始まりますので、ぜひ戸崎騎手の精神面や体調面をベストに持っていくために、心掛けていることや方法がありましたら教えていただきたいと思います」とのことです。
圭太:あまり考えないことですかね。プレッシャーに弱いとか、緊張しちゃう、元気でいなきゃ、なんて考えないことですね。普段通りの生活をするというか。
-:プレッシャーに弱いと自覚するというか、敢えて言うことで、逆に楽になれることもあったりしますか?
圭太:でも、僕もプレッシャーに弱い方ですよ。まあ、慣れと経験もあると思うので。あんまり考え込まないで、プレッシャーを感じたり、緊張していると思ったら、深呼吸をすることですね。僕もレース前のゲート裏などではそうしてます。
-:カレンチャンさんからです。「こんにちは。いつも戸崎騎手を夫婦で応援しています。400勝の時のムーミンパスタはお手元に届きましたでしょうか。娘さんへのツチノコパンダのぬいぐるみ付きのものです」と届いております。質問ではないのですが、お知らせですね。
圭太:確かに。その節はありがとうございました。
-:これは前にも伺いましたが、そういったファンレターの類は増えましたか?
圭太:いや、特には。
-:こういうプレゼントは?
圭太:特には(笑)。
-:これだけ中央で活躍されて2年間経ったら、知名度も上がって増えるものじゃないですか?
圭太:多分、そうやって思っている方が多いんじゃないですか。思っている人が多いだけで……。
-:僕はみていませんが、競馬中継の番組にも度々出られているそうですね。
圭太:そうですね。そのネタで声を掛けられたりすることもあります。「ゴルフやっていますか?」と。
-:浜トラさんからです。「今年のオークスの時に、美浦トレセンの見学ツアーに見事に抽選で当選し、その当日は私の誕生日だったんです。何とその日のサプライズゲストが戸崎圭太騎手だったので、トークショーでも戸崎騎手の人柄を知ることができ、ますますファンになりました。記念撮影なんかもしていただき、質問コーナーもあったのですが、何しろ目の前の戸崎騎手にテンぱってしまい、質問が出来ませんでした。そこで質問です。忘れられないレースを教えて下さい」とのことです。
圭太:フリオーソのかしわ記念(Jpn1)ですね。震災で競馬をずっと出来なくて、ようやく出来た時に、競馬に乗れる幸せと、フリオーソが地元の船橋でG1を勝てたというのもすごく嬉しかったですし、印象的ですね。
-:また、「今までで騎手を辞めたいと思ったことありますか?」とも質問を寄せられています。
圭太:(キッパリと)ないですね。
-:今後もなさそうですか?
圭太:ないですね。幸せなことですね。辞めようかな、と思ったこともないですからね。
地元の雄がホームの船橋でのV 地方競馬ファンの感動を呼んだ2011年のかしわ記念
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。