'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
勝利数
12月16日時点1567勝
菊へ向けて マッサビエルと力試しの一戦へ
2015/9/25(金)
自身得意の浦和で?オーバルスプリントをV
-:早速ですが、レーザーバレット(牡7、美浦・萩原厩舎)でオーバルスプリント(Jpn3)優勝、おめでとうございました!
圭太:ありがとうございます。
-:ジョッキー自身は連覇ということになりましたが、レースを振り返っていただけますか?
圭太:初めて乗せていただいたのですが、返し馬から良い馬だと感じていました。調子も良かったでしょうし、良い走りでしたね。
-:普段ならもう少し後方で運んでいるイメージでした。交流レースとはいえ、中団からのレースになりましたね。
圭太:そうですか?それもデキが良かったからかもしれないですね。
-:昨年のキョウエイアシュラに続き連覇。さきたま杯のナイキマドリードや南関東の重賞のしらさぎ賞など、浦和の千四で相性が良いイメージがありますね。
圭太:まあ、たまたまだと思いますよ(笑)。今回も良い時に乗せてもらいました。
-:浦和競馬では朝から南関東騎手に混じって、募金活動の呼びかけにも参加されたとのこと。頭が下がる思いです。そして、3日間開催の中山ですが、勝たれたサザナミ(牝3、美浦・堀厩舎)やセントライト記念(G2)のグリュイエール(牡3、栗東・藤原英厩舎)はいかがでしたか?
圭太:サザナミは新馬も乗せてもらっていたのですが、当時から素質は感じていました。それに久々の騎乗でしたが、力をつけている雰囲気もありましたね。
-:フットワークを見る限り、距離適性は千二、千四あたりがベターでしょうか?
圭太:そうですね。あと1Fは延びてもこなせると思います。センスの良い馬なので、今後も楽しみですよ。グリュイエールは前走よりも気が乗っていたところは良かったですね。ペースもペースなので、上位との差は詰められませんでしたが……。
-:そして、中山芝も2週目を終えました。現時点での芝の状態はいかがでしょうか?
圭太:すごく良いコンディションだとは思います。ただ、差しが効くか否か、そこは馬場の乾き具合によって変わってきますね。割りと変化が大きいので、その判断が重要になってきそうです。
強豪馬相手にどこまで マッサビエルとタッグ
-:さて、今週は土日で21鞍と乗鞍も多い一週間かと思いますが、土曜日の中山メイン・セプテンバーSはサンブルエミューズ(牝5、美浦・加藤征厩舎)とのコンビです。
圭太:ここまでの騎乗で、どれも上手く乗れてはいると思いますし、レースはし易いタイプですが、今回も上手く立ち回りたいですね。雨が降るという話もありますが、道悪に関しては、正直、良いとも言い難いし、悪いとも思わないので……。やってみなければわからないところです。
-:続く日曜日も同じ勝負服。神戸新聞杯(G2)にマッサビエル(牡3、美浦・小笠厩舎)とのコンビで挑みます。そういえば、この前のメインもキャロットFさんの勝負服でしたが。
圭太:確かに続いていますね。マッサビエルは追い切りに乗せてもらいましたが、久々でも順調に来てはいると思います。その中でも前哨戦の段階といいますか、幾らか先を見据えた仕上げなのかとは感じました。
-:確かに3勝もしていますし、菊花賞出走へ一定の賞金は稼いでいます。あとは権利を確実にするためにも、相手関係ですよね。
圭太:こちらもやってみなければ(わからない)、というところではありますが、菊花賞へ向けて良いレースができればとは思っています。ゲートやテン、二の脚に課題があることは事実なので、前残りの展開ではなく、差しが利くようなペースになればいいですね。
-:確かに2走前もゲートで立ち遅れていましたね。次週はJBCに向けた交流重賞も行われます。レーザーバレットはJBCスプリント(Jpn1)でも騎乗されるのでしょうか?
圭太:そこは現時点ではわからないです。ただ、東京盃(Jpn2)はアメージングタクト(牡5、栗東・浜田多厩舎)。レディスプレリュード(Jpn2)はトロワボヌール(牝5、美浦・畠山吉厩舎)ですね。
-:トロワボヌールは以前から右回りが課題と仰っていましたね。
圭太:ええ。これは課題が明白ですね。力はあるので、あとはどれだけ右回りに対応できるか。
-:そして、スプリンターズS(G1)も控えていますね。
圭太:ええ。ストレイトガール(牝6、栗東・藤原英厩舎)の前走は外枠でも上手く立ちまわっていましたが、中山は枠によって有利不利が出るレースですからね。枠が出てから、しっかり考えようと思っています。
-:交流重賞、レースとお忙しい一週間かと思いますが、引き続きご健闘を期待しております。
圭太:ありがとうございます。
※次回は10月2日(金)に更新予定です。
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プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。