2017年のJRAG1第2弾は春のスプリント王決定戦・高松宮記念。今年は有力馬の一角メラグラーナとのコンビで挑む戸崎騎手だが、かねてから、パートナーの能力の高さを口にしていただけに、自ずと手応えを感じずにいられないはずだ。つい先日の3日間開催も8勝の固め打ちで、リーディングも徐々に挽回。鞍上も上げ潮ムードで挑むだけに、G1制覇の期待大。意気込みを伺った。

本当にチャンスだと思っています。僕も去年の秋からG1は勝てていませんし、厩舎や馬にとっても初タイトルのチャンス。昔から素質を感じていたので、最善を尽くして、結果がついてくれば嬉しいですね。

－：先週はファルコンSで重賞制覇など、固め打ちの一週間でしたね！冒頭から喜びの声も伺いたいところですが、今週は高松宮記念(G1)。連勝中のメラグラーナ(牝5、栗東・池添学厩舎)だけに一気のG1制覇となるか、楽しみです。今朝、枠順が発表されましたが、6枠12番からのスタート。いかがですか？

圭太：率直に良いですね。ちょうど良さそうな枠だと思います。

－：この馬自体、外枠を引くことが多く、そこで勝ってきたから、というわけではないのですが、胴長の造りを見ていると、内に入るより理想的な枠かと思ったのです。

圭太：そうですね。内で競馬をしたことがないだけに、どうなのかはハッキリと明言できませんが、ユッタリとしたトビのタイプ。それだけに外目ならば、と思っていたんです。

中山で2連勝中のメラグラーナ 近5戦4勝の上がり馬だ

－：それに付随する話題かわかりませんが、昔の活躍馬でもフットワークの大きな馬で、急がせるよりは終いに徹してメリハリをつけるような競馬をするようになって、結果が出るような馬もいた記憶があります。この馬もそういうところはありますか？

圭太：あぁ、確かにそれは言えますね。

－：ちなみに、距離は千二以上でもこなさそうですか？

圭太：う～ん、どうだろう……。でも、差す形が板について来た今なら、こなせるのかもしれません。

－：今のコースの高松宮記念になってから、ある程度、距離の融通性があるような馬が好走していますし、この馬の走りっぷりをみていても、もう少し長いところもこなせて、尚且つ中京の千二にハマるのかと思いました。

圭太：言われてみれば、それは言えるかもしれませんね。しかも、僕が乗っていませんが、去年の中京でも強い勝ち方をしていましたから。

－：そして、気になるのが中京の馬場です。去年は高松宮記念週にガラっと馬場が変わりましたから。

圭太：ですねぇ。中京はその日になってみないとわからないところは言えますよね……。でも、だからと言って、走りのタイプからも、あまり馬場が悪すぎても厳しいんじゃないかと思います。それだけに日曜の雨は気がかりですね。

－：爪も薄くて、確かに荒れ馬場になると厳しそうですね。ただ、やや時計の掛かる馬場くらいはベストなのではないかと。

圭太：それは言えますね。もともと乗りやすい馬でしたが、短いところで終いに徹する競馬にして勝ち上がってきましたが、稍重などでも良い脚はみせてくれていますから。先週なども少し掘れるような馬場で、この馬にはちょうど良さそうだったので、あまり降りすぎなければと思います。ペースもそれなりに速そうなので、差しも効きそうですからね。

－：色々と見ていても、伺っても、今年はチャンスだと思います。高松宮記念へ向けての意気込みをよろしくお願いします！

圭太：本当にチャンスだと思っています。僕も去年の秋からG1は勝てていませんし、厩舎や馬にとっても初タイトルのチャンス。昔から素質を感じていたので、最善を尽くして、結果がついてくれば嬉しいですね。

日曜はこの勝負服で勇姿を見ることが出来るか

－：楽しみにしています。土曜の中山で乗ったことのある馬を伺うと、ウェイアップハイ(牝4、美浦・高橋文厩舎)が上がります。正直、戦歴を観ていると、比較的手薄なメンバーながらもよくぞ2着に来たなと思いました。

圭太：初めて乗せていただきましたが、力強さがある馬ですね。出負けして後ろからになりましたが、いいリズムで運べたと思います。勝ち馬は強かったのですが、よく走ってくれました。

－：続いて、春風ステークスのチュラカーギー(牝4、美浦・中舘厩舎)の前走は、戦前からモマれた際の不安を口にしていたのに、まさかの内枠でしたよね。今回は外枠に変わって反撃を期待したいです。

圭太：他にも速い馬はいますよね。でも、並び的には良さそうかな。持ち前のスピードを活かせれば、ここでやれてもと思いますよ。

次ページ：
「コウソクストレートでファルコンSを制覇！前走14着から一変の要因は？」はコチラ⇒