'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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11月25日時点1561勝
残念!桜花賞の騎乗馬ナシ ニュージーランドTのランガディアで目指せ3連勝!
2017/4/7(金)
ランガディアには新馬戦で乗せていただき、当時から高い素質を感じ取っていました。前走はライバルとして観ていたわけですが、また、改めて乗せていただけることを光栄に思います。
-:今週は桜花賞が行われますが、残念ながら騎乗馬がなく、土日中山。騎乗馬の中でもメインといえば、ニュージーランドT(G2)にランガディア(牡3、美浦・木村厩舎)と挑まれますね。
圭太:そうですね。残念ではありますが……。ランガディアには新馬戦で乗せていただき、当時から高い素質を感じ取っていました。前走はライバルとして観ていたわけですが、また、改めて乗せていただけることを光栄に思います。
-:他社さんのことなのであまり大きな声では言えませんが、東京の勝ち鞍も時計が遅かったわけではありませんよね。週始めの週刊誌では、かなり印が薄くてビックリしたほど。でも、先程の口ぶりからを耳にすると思っていた通り、楽しみです。
圭太:レースがしやすくて、前走や新馬戦のようにモマれる競馬も問題ないのは強みですね。
-:このレースといえば、将来的には千二、千四で走っている馬も多かったり、純粋なマイラーたちの争いというよりは展開的にも前がかりになるようなイメージですね。ペースの対応はどうでしょうか?
圭太:いや、今までそんなレースをしていないだけで、スピードがないことはないですから。
-:あとは、金曜が雨という予報。ただでさえ、荒れた中山の馬場です。
圭太:道悪の適性までは乗ってみないとわからない、というのが本音ですが、タイプ的には時計が掛かる、パワーを要するような馬場も向いているんじゃないかと思いますよ。
-:父がオペラハウスという違いもありますが、兄のファントムライトにも沢山乗られていて、そんな馬場が得意でしたよね。そして、今の中山の芝はどうでしょうか?
圭太:(兄と)雰囲気なんかは似ていますよね。芝は特に3~4コーナーが荒れていて、雨量や時間によって乾き具合も変わってくるイメージ。特にこの前の日曜などは傾向が変わっていましたから。
-:観る側もそこはしっかり見極めたほうが良さそうですね。同じく土曜中山から、サンマルティン(セ5、美浦・国枝厩舎)はまさかの回避ということで……。
圭太:えっ、そうだったんですか?今年はそういうのが多いよなぁ。
-:確かに……。野島崎特別のクィーンズベスト(牝4、栗東・大久龍厩舎)は1月の中山で惜しい競馬でした。
圭太:ですね。勝ったと思ったほど。戦歴から見ての通り、クラスでは力上位。何とか決めたいです。
-:最終レース(4歳上500万下)のキョウエイスコール(牡4、美浦・勢司厩舎)は未勝利戦勝ち以来のコンビですね。
圭太:前乗せていただいた時も、この舞台は合うんじゃないかと思っていました。堅実さのある馬ですし、見直したいですね。
-:日曜5R(3歳未勝利)のデコラスは前走が惜しい競馬。6R(3歳500万下)のサーヒューストンは新馬勝ちした馬です。
圭太:デコラス(牝3、美浦・武井厩舎)は少し我の強さがありますからね。そこを上手くコントロール出来れば。サーヒューストン(牡3、栗東・藤原英厩舎)は少し若さがあるようなところはありますし、まだ腰の弱さもあると思いますが、このクラスでもやれる馬。力をつけていって、頑張ってほしいですね。
-:隅田川特別のビヨンジオール(牡5、美浦・的場厩舎)は前走で2着。乗り方が難しいタイプのようですが、あわやのレースぶりでした。
圭太:展開に左右される面は否めないのですが、上手くハマれば前回のようなレースぶりも可能です。道悪は経験していないけど、何となくやれそうじゃないかな。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。