'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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12月16日時点1567勝
2歳王者の逆襲なるか?皐月賞はサトノアレスの復権に挑む!
2017/4/14(金)
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-:前走もちょっと驚かされる結果でしたからねえ。他にも山藤賞のバルデス(牡3、美浦・木村厩舎)など楽しみなところもいるのですが、テン乗りなので割愛させていただきます。そして、クイーンC(Jpn3)のワンミリオンス(牝4、栗東・小崎厩舎)はまさかの敗戦でした……。
圭太:う~ん、ちょっとわからないですね。状態がもう一つだったのか……。
-:今回は斤量、初のナイター、初の船橋など戦前から難しい条件もありましたよね。尚且つゲートで遅れて、前残りの展開。それにしても、といったところでした。落鉄もあったそうですね。
圭太:3~4コーナーの反応ももう一つで、前残りのペースだったにせよ、ですねえ。
-:ニュージーランドT(G2)のランガディア(牡3、美浦・木村厩舎)も、聞いている限りはいい勝負になるのかと思っていただけに残念です。
圭太:う~ん……。ああいう感じが本来のランガディアではないことは確か。新馬前とは違いましたね。
-:結果的に雨の中でのレース。ああいう馬場はいかがでしたか?
圭太:いや、やはり馬場云々ではなかったですね。ここでも通用しておかしくない馬なのですが。
-:クィーンズベスト(牝4、栗東・大久龍厩舎)はあともう一歩。それにしても、先週もそんな競馬がチラホラありましたね。
圭太:正直、レース前から枠の並びから難しいレースになるのでは、と感じていました。それでも、あと一歩だったんですけどねえ。
-:同じ馬主さんのビヨンジオール(牡5、美浦・的場厩舎)などはあの日の馬場だと、ある程度、前付け出来ないと厳しい馬場でしたし、差し馬のこの馬からすれば不利な条件。適性の差が大いに出そうな日でしたね。
圭太:もう、ビヨンジオールを含め、馬場で苦しんだ馬が多かったですね。本当に難しい週でした。
-:そして、ショコラブラン(牡5、栗東・浅見厩舎)は連勝。その前走は2着馬に乗っていたのを記憶しています。
圭太:そうそう。あの時も強い印象を受けたので、乗ってみてどんなモノか楽しみにしていたんです。思っていたように強かったですし、さすが連勝してきているだけあるなという印象でしたよ。
-:さて、次週はかねてから福島牝馬ステークス(G3)でワンブレスアウェイ(牝4、美浦・古賀慎厩舎)に騎乗する予定でしたが、残念ながら、回避とのことで。
圭太:そうですね……。なぜか、今年はこういうことが多く……。
-:それでも、土曜は福島で騎乗されるとのこと。決して悪いわけではないのですが、どうも噛み合わせの良くない流れを払拭出来るキッカケがあれば……。
圭太:いや、本当にそうですね(笑)。日頃の行いを良くしつつ、頑張ります。
-:先日、ファンの方々との合同インタビューも週末までにアップする予定。レースの結果共々、話題豊富な一週間になることを期待しています!
(聞き手:競馬ラボ・小野田学)
※次回は4月21日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。