'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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12月16日時点1567勝
さあ一発だ!NHKマイルCは『成長感じる』タイムトリップと再タッグ!
2017/5/5(金)
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引っかかっているくらいの方が走る馬がいたじゃないですか?単に距離を詰めてじゃなく、これくらいの距離であえて引っかからせるくらいの競馬で乗ってみたらどうなるか、今度は試してみたいですね。
-:先週の競馬も伺うと、スイートピーSのポールヴァンドル(牝3、美浦・上原厩舎)は外枠で1番人気という条件を考えても頑張ってくれたかと思います。
圭太:1番人気だったんですか?それは意外でした。レース自体は外枠も苦にはなりませんでしたし、よく頑張ってくれました。理想をいえば、距離が延びると少し終いは甘くなってしまいますね。
-:そして、馬格などを考えても中山の方が良いのかなと……。
圭太:そうですね。中山の方が良さそうですね。
-:ジュンスパーヒカル(牡5、栗東・友道厩舎)は個人的に注目していたのですが、難なく折り合って騎乗されていたことに驚きました。
圭太:僕もレース前の映像を観ると、けっこう引っかかる印象を受けましたね。その点、かなりスムーズと言いますか上手くいったんですよねえ。上手くいったんだけど、上手くいったのかな?という感覚。一言二言ではまとめ辛いのですが、振り返れば、もっと引っかかるくらいの競馬でも良かったのかもしれません。というのも、終いがピリッとしたところがなかったのでね。
-:もう少し馬の気任せくらいの競馬と言いますか……。
圭太:昔で言えば、コスモバルクなどは引っかかっているくらいの方が走る馬がいたじゃないですか?単に距離を詰めてじゃなく、これくらいの距離であえて引っかからせるくらいの競馬で乗ってみたらどうなるか、今度は試してみたいですね。
-:昔乗っていたジョッキーは短い距離のほうが、なんて仰っていたらしく、どうなるかと気になっていた一頭でした。しかし、改めて以前のアンカツさんとの対談でも伺った通り、騎手によって当たりや馬の感触も変わるものなのだなと納得させられるレースでした。ブリラーレはオッズ的にはそろそろ勝つシーンもあるのかなと思っていたのですが、残念ながら4着でした。サトノスピードオーも今回こそは……というところだったのですが。
圭太:ブリラーレ(牡3、栗東・斉藤崇厩舎)については内枠がこたえましたね。折り合いさえつけば、もっと良い脚はありますからね。サトノスピードオー(牡4、美浦・高柳瑞厩舎)はいいモノはあるはずなのですが、少し間隔が空いた分かなと。出遅れていなくても、今回は厳しかったかもしれません。
-:トリコロールブルー(牡3、栗東・友道厩舎)はマイナス体重もありましたし、レース前から大丈夫かな?と思っていたのですが、7着に終わってしまいました。
圭太:使うごとにテンションが上がってきているようですね。まともだったら、上位にいても不思議ではないのですが……。
-:サンクロワ(牡4、美浦・斎藤厩舎)は序盤に少し折り合いを欠くシーンもあったので、よく3着に粘ったなあと思いました。
圭太:このクラスでも十分やれますね。相手が並びかけてきたこともあって、余計に噛んでしまった分、最後の粘りをロスしてしまいました。もともとはそこまで出して行くほどの馬ではないんですよ。でも、相手関係的にもどうしても行かざるをえないところもありましたし、もう少し持ちたいタイプ。そういう分の悪さはありましたね。
モレイラ騎手が素晴らしいですよね。自分が乗せていただいた馬を他の人がどう乗るのか、そこは日頃から気にしているものですが、ネオリアリズムって難しい馬だと思うんです。僕の中ではね。
-:中山ではハイペースを押し切っていますが、まだまだどうか?という思いもあったのですが、もうすぐに順番は回ってきそうですね。勝ったレースの中ではジェイケイオジョウ(牝3、美浦・堀井厩舎)はあれだけの勝ちっぷりなら、ここで取り上げなかったのが痛恨のミスでした。
圭太:あ~僕も話しませんでしたっけ?もともと力も上位だったのですが、レースで使い詰めだったりしていたこともあって、ゲートが悪くなっていたんです。今回は間隔も空けて、最近では珍しく僕もゲート試験に付き添っていたほど。能力を出しきれなかっただけで、ここでは上の馬でしたよ。
-:500万下でもやれそうですね。
圭太:そうですね。ここでは強気に運びました。
-:さて、今週から東京競馬場で5週連続のG1開催。改めて意気込みをお願いします。
圭太:僕もここのところG1での騎乗がなく、寂しい思いもしていました。舞台も関東に戻ってきますし、チャンスのある馬に乗せていただきますからね。結果を残せたら嬉しいですね。
-:ちなみに、先日の香港・クイーンエリザベス2世C、ネオリアリズム(牡6、美浦・堀厩舎)が制しましたが、同じジョッキーとしてモレイラ騎手の騎乗をどう観られましたか?
圭太:う~ん、いいキッカケになりましたね……。
-:と言いますと……。
圭太:モレイラ騎手が素晴らしいですよね。自分が乗せていただいた馬を他の人がどう乗るのか、そこは日頃から気にしているものですが、ネオリアリズムって難しい馬だと思うんです。僕の中ではね。
-:確かに以前と今では年齢や経験を重ね、馬が違うのでしょうが、昔は折り合いを欠いてしまったレースもありましたね。
圭太:そうそう。そういう馬を初めて乗って、あれだけ乗りこなすのはね。差だと思いますし、いい経験です。あれだけの芸当はなかなか出来ないですよ。
-:以前、モレイラ騎手を「想像がつかないような乗り方で勝ってしまう」と仰っていましたが、僕もレースを観て、その言葉を思い出しました。
圭太:本当にスゴかったですね。僕も少しでも近づきたいし、もっと努力をしなくちゃいけないと思いました。
-:まずは金曜日の船橋、今週末の競馬と控えておりますので、少しでも一つ一つしっかり良い結果を残してほしいです。
圭太:ええ、頑張ります。
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※戸崎圭太ファンに超朗報!6月19日(月)、LOFT9 Shibuyaで行う競馬ラボ・リアルイベント第3弾に戸崎騎手の出演が決定!!
前売りチケット情報など詳細はおって発表いたします。ご期待ください!
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※次回は5月12日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。