'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
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2018/4/20(金)
-:たまには余談もできればと思います。ここ最近のスポーツ界を見ていて、気になるところはありますか。
圭太:メジャーリーグの大谷(翔平)選手はすごいね。オープン戦でどうなのかなと思っていましたが、開幕してからああやって成績をポンと出すというのは、やっぱり並大抵じゃないんだろうなと感じますね。「すごい」の一言。持っているモノはすごいとはいえ、オープン戦から考えると、そこがすごい。
-:それを踏まえて、修正してきたということですからね。競馬の場合だと、ジョッキーには前哨戦みたいなものがないですからね。
圭太:そうですね。毎回違いますからね。
-:それ以外は何か観られていますか?
圭太:最近も代表戦に問わずサッカーはやっていれば観ていたりしますけど、日本代表監督がこんな時期に替わっちゃって大丈夫なのかなと……。
-:でも、サッカーはそんなに観ないですか。
圭太:いや、最近はすごく好きですよ。誰か選手と仲良いとかじゃなく、ね。海外でも観たりしますし。
-:サッカーファンとして、今年の日本代表はどうなのでしょうか。
圭太:監督もこんなタイミングで替わっちゃうし……。詳しくは分からないですが、ワールドカップも盛り上がってくれれば。頑張ってもらいたいですね。
-:オリンピックブームは一段落しましたか。
圭太:そうですね(笑)。あとはゴルフのマスターズもありましたね。さすがに生では観なかったですけど。
-:今も早寝、早起きと。
圭太:そこは変わらないですよ。11時くらいに寝て、月曜日は8~9時まで寝ています。火曜日くらいなら普通に7時に起きますけど。あんまり長く寝るのも良くないらしいので。
-:また、そういう小ネタみたいなものを蓄えているわけで。
圭太:感覚が鈍感になるというか。寝るのは7時間半くらいがベストらしいですね。それだけ寝られれば十分らしいので。
-:それをトレーナーから聞いて、早速実践されているのですか。
圭太:まあまあキチッとではないけど。
-:ある程度、意識されているのですね。調整ルームの時はどれぐらいですか?
圭太:11時に寝て、8時間くらいですかね。
-:周りも大体そんな感じですか。
圭太:いや、周りは全然分からないね~。
-:自分が起きて、部屋から出て行った時は。
圭太:あんまりいないですね。俺が起きるのは、大体発走の3時間前ぐらいかな。そんなに早く起きる人もいないんじゃないかな。自分は風呂に入って、食事をして体を動かして。
-:食事をする時間帯になれば周りに人がいますか。
圭太:まあ、そうですね。徐々に、という感じですね。食事の後は体を動かしてという感じですかね。
-:最近の食事生活はどうですか?
圭太:変わらず、ですね。体調もいいですし。
-:それを真似ている後輩はいますか?
圭太:まず、いないですね。意味も分からないでしょうからね。やっぱり何のために仕事をしているのか、というのもあるし、それは人それぞれだからね。食いたいものも食えないで、仕事をしているのは、というのもわかるし、食いたいものは食うでしょうみたいなね。
-:イチロー選手みたいに、練習や準備はとてつもないが、一部偏食のようなアスリートもいますからね。
圭太:本当に人それぞれですよ。だから「そんなことをやって」とよく言われますよ。
-:調整ルームの食事も、自分メニューみたいな感じですもんね。
圭太:そう、やってくれていますね。基本的に小麦を抜いて、遅延アレルギーで調べたやつも言ってあるので、抜いたりしてもらっていますね。
-:ご飯はどんな感じですか。
圭太:普通に、ご飯と肉という感じですけど。丸っきり違う訳じゃないですから、揚げ物だったら揚げないで、そのまま焼いて出てくるとか、そんな程度で。
-:6年くらい前とは大違いですよね。
圭太:大違いですね。家族でやっているので、家族もみんな変わってきているので、やって良かったなと思っていますし。
-:いつか「戸崎圭太の食生活メソッド」なんて本が出ているかもしれませんね。
圭太:いや、なかなかやるのは面倒臭いですよ。
-:絶対にお金も掛かりますよね。
圭太:そうそう。それもあります。
-:東京開催が長らく続きますが、何か意気込みとかありますか。
圭太:ようやく自分の中では、ちょっと取り戻してきた感覚というか、そういうところが見受けられるので、このまま順調に勝ち星を挙げられれば良いなと思いますね。
-:今週は谷間ですが、春のG1も続きますので、引き続き良い結果を。
圭太:はい。ありがとうございます。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。