'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
12月23日時点1569勝
福島、盛岡を転戦!土日は17鞍騎乗で勝ち星を伸ばせ!
2018/7/13(金)
先週日曜日は38歳の誕生日を迎えた戸崎騎手。今週も福島を拠点に騎乗が続くが、話題性のあるレースも小休止といったところ。同時公開中のイベントレポートと併せて、お楽しみいただきたい。
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-:今週も引き続き福島での騎乗となりますね。よろしくお願いいたします!まず、先日7月8日は誕生日ということでおめでとうございます。
圭太:ありがとうございます。
-:38歳ということで、そろそろ40代も近づいてきました。年齢による心境の変化はありますか?
圭太:いや、特にはないですけど…(笑)。競馬に年齢は関係ないと思いますが、衰えたなどといわれないよう気を引き締めていきたいですね。
-:競馬場ではプレゼントも多数もらったのではないでしょうか?
圭太:いや去年よりは多くなかったと思いますよ…。それでも、ありがたいですね。
-:今週も手短になりますが、本題をお願いします。土曜1Rのエトワール(牝2、美浦・牧厩舎)は新馬戦に続いての騎乗になりますね。
圭太:1回叩いた上積みに期待したいところですね。前回は追ってから沈むところがなかったので、そこが課題になります。
-:4R(3歳未勝利)のパルクデラモール(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)は前回が初騎乗で1番人気。今回は距離短縮で臨みますね。
圭太:前回の感じなら距離は短くてもよさそうですね。福島だとマクって来るような馬もいて、ペースの緩急がつきやすいので、そこがどうか。ただ、未勝利戦では力上位だと思いますよ。
-:安達太良ステークスにはミッシングリンク(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)が登場。今年は交流重賞も制しましたが、降級初戦となります。
圭太:力は証明済みですし、器用なところがあるので福島コースは合いそうですよ。
-:日曜の種市特別にはダノンポピー(牝3、美浦・尾関厩舎)が出走。ゲートに難しいところはあるものの、前走は強い勝ち方でしたね。
圭太:馬は使うごとによくなっていますし、このクラスでもやれて不思議ではないと思いますよ。あとは課題のゲートがどうか、福島コースがあうのか、そういったところをこなせればと思いますよ。
-:最終レースのグラスブルース(牡4、美浦・牧厩舎)は連闘ですね。
圭太:すごく乗りやすい印象でした。レースもしやすいので、いいイメージは湧きます。先週の競馬も相手が強かったですからね。悲観する内容ではなかったと思います。
-:先週のレースも振り返っていただくと、七夕賞(G3)のサーブルオール(牡5、美浦・萩原厩舎)は4着。ペースもあれだけ流れるとは思っていなかったですが、サーブルオール自身の雰囲気も以前と違いましたね。
圭太:う~ん、比較がつかないところはありますが、戦前は折り合いが難しいくらいかと思っていました。それが返し馬から非常に乗り易くて、アレっと思ったほど。いつもの行きっぷりではなかったのかと思います。
-:馬場も判断がつきづらいといいますか、この馬にとってはどうだったのでしょうか?
圭太:上だけが緩くて、上滑りする馬もいるような特殊な馬場でしたね。サーブルオールもバランスを崩すようなところはありました。掘れるような荒れ方とも違い、ダメは馬は苦手とするかもしれませんね。
-:ヴェルスパー(牝3、美浦・加藤征厩舎)は惜しい2着でしたね。
圭太:戦前にも話したとおりではあったのですが、ゲートの中が難しいタイプ。怖がって萎縮していましたね。序盤でその分をリカバリーしただけに、脚を使ってしまいました。
-:シェーナ(牝3、美浦・萩原厩舎)は初勝利でした。
圭太:前向きさがありすぎるタイプのようでしたが、久々の分、それがいい方に出てくれましたね。
-:ジュンファイトクン(牡6、栗東・森厩舎)はこのクラスでもやれていい実績の持ち主。久々がこたえましたか?
圭太:そうですね。直線に入って息が苦しくなってしまいましたね。
-:このレースでも、オジュウチョウサン(牡7、美浦・和田郎厩舎)が勝ちましたが、歓声はすごかったですか?
圭太:いやあ、すごかったですね。福島競馬場も熱心のファンの方が普段から詰めかけてくれますが、あれほどの歓声はなかなか耳にしたことがありません。500万下のレースとしても、あれだけの盛り上がりは珍しいですよ。
-:ジャパンダートダービー(Jpn1)はハーベストムーン(牡3、栗東・浅見厩舎)に騎乗。こちらは9着でした。
圭太:どうも馬がへばってしまっていましたね。この暑さがこたえたようです…。コースなんかは前走より合っているはずなんですが。
-:今週は重賞のない福島での騎乗。翌月曜は盛岡競馬場での騎乗。先週、競馬場に応援へ行けなかったファンも今週はいかれる、ということもあるかもしれません。今週もレースの大小問わず頑張ってほしいです。
圭太:ありがとうございます。特にこの前の日曜日はいつもより横断幕を出していただきましたし、皆さんの声援を力にかえていければと思います。
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は7月20日(金)に更新予定です!
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。