'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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武蔵野Sで重賞V&マイルCSはミッキーグローリーと初タッグ!
2018/11/16(金)
2週連続重賞Vへ。武蔵野Sをサンライズノヴァと制覇し、自身にとっても、パートナーにとっても久しぶりの重賞制覇となった戸崎騎手。今週はテン乗りミッキーグローリーとのコンビでマイルCSへ挑むことになるが、5歳の上がり馬は多彩なメンバーが揃った一戦で、どんな走りをみせるだろうか。また、ジョッキー自身も意欲の関西遠征だけに、結果を残したい。
-:今週は土曜東京、日曜が京都でマイルチャンピオンシップ(G1)。ミッキーグローリー(牡5、美浦・国枝厩舎)は初コンビも、2週続けて追い切りに騎乗されたそうですね。
圭太:第一印象は馬格のある馬ですね。どんな感触なのかな、と思いましたが、大きくても、素軽くてパワーもありますね。1週前に乗った時よりも、今週は着実にスイッチが入ったような、そんな印象を受けました。尻っ跳ねをしたりしているように、普段は元気がよすぎるくらい。でも、走ってからは集中しているので気になるところではないですよ。
▲ミッキーグローリーの最終追い切りに騎乗(右)
-:前走で重賞を制したばかりですが、その当時は他の馬に乗っていましたよね。
圭太:前回は能力の高さを感じましたし、レースも上手そうですよね。勢いもあるので、いいタイミングで乗せていただけそうです。
-:見た目にも相当大きな馬。ディープインパクト産駒の雰囲気とはまた違いますか?
圭太:いや、大きくてパワフルな中にも素軽さがあります。そこはやはりディープらしさでもあるのかと思いますね。ディープだからこそ、軽い走りもできるような。
-:天気予報は二転三転しているようですが、もし、雨が降った場合はどうでしょうか?
圭太:流石に実戦で乗ったことがないので未知数ですが、あんまりいいイメージは沸かないですねえ。京都コースは特に問題ないと思いますが。
-:結果、もちそうな予報ですね。なかなか多彩なメンバーですが、いい結果を期待しています。
圭太:この相手に入ってもやれそうな感触はあるので、ベストを尽くしたいですね。
-:土曜東京は1R(レッドパラス)、2R(ロダルキラー)と2歳未勝利馬は上位争いしそうですね。
圭太:レッドパラスは芝でもやれそうですが、ダート替わりも悪くなさそうですね。ロダルキラーの前走はまだ重たさを感じる走り。その分、状態は上がってくるのではないでしょうか。ただ、身体も気性もまだまだ若さがあります。力はありますけどね。
-:土曜最終(3歳上1000万下)のサンクロワ(牡5、美浦・斎藤誠厩舎)はかなり久々の騎乗ですね。
圭太:中間の状況を把握できていないのでわからないところはありますが、このクラスでも好走歴がありますからね。
-:先週は武蔵野ステークス(G3)をサンライズノヴァ(牡4、栗東・音無厩舎)が制覇。久々の重賞勝利となりましたね。
圭太:人気にこたえられてよかったですし、こうして再び重賞をとれたことを嬉しく思います。レースに関しても、久々にイメージどおりの競馬ができましたね。この馬の競馬、強さを発揮できたと思います。
-:そして、レース直後に先生からはチャンピオンズCという話がでていましたね。
圭太:コーナー4つの条件も最近は走っていませんが、能力が高いことは証明していますからね。どんな舞台でも実力を発揮できれば。
-:福島記念(G3)はサーブルオールの除外で、マルターズアポジー(牡6、美浦・堀井厩舎)に騎乗されましたね。
圭太:スピードを活かした競馬ができればと思っていました。ただ、最後は苦しくなってしまいましたね…。
-:先週日曜はスワーヴノートン(牡4、美浦・田中博厩舎)、ヴァルドワーズ(牝2、美浦・和田郎厩舎)などはいかがでしたか?
圭太:スワーヴノートンはもう一つ前の列で競馬がしたかったですね。内枠も仇になってしまいましたね。ヴァルドワーズはとてもテンションが高かったですね…。もう少し我慢がきいてくるといいのですが。ただ、フットワークは素軽くて、気性面さえクリアできればですね。
-:パルクデラモール(牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)、オーケストラ(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)、カリーニョミノル(牝4、栗東・北出厩舎)と惜しくも2着でした…。
圭太:パルクデラモールはイメージどおり運べたんですけどね…。ペースも楽だったとはいえ、勝ち馬もしぶとかったです。ただ、このクラスは卒業できる馬だと思います。オーケストラは相手にも上手く走られてしまいました。少し間隔はあいていましたし、このクラスでもやれますね。
カリーニョミノルは久々の分、モタついた感じがありました。ただ、上がってきてから厩務員さんとも話したのですが、去年と同じなんですよね。福島記念の日に2着というのは。次の中京で勝てると全く同じになるはずです。
-:先週はウォーターマーズ(セ4、栗東・岡田厩舎)でも勝利されましたね。
圭太:レース映像も観ていたところ、道中の進みっぷりはイイ方ではないな、と思っていました。なるべく馬群に離されずついていくことを意識。最後はしぶとかったですし、力をみせてくれた競馬でしたね。
-:そして、次週はジャパンカップ(G1)ですね。
圭太:はい、ミッキーロケットに乗せていただくことになりました。期待に応えられる騎乗ができればと思います。
-:また、追い切りのお話なども宜しくお願いします。
圭太:宜しくお願いします。
※16日、筋肉痛によりミッキーロケットの回避が発表されました。
(聞き手:競馬ラボ・小野田)
※次回は11月23日(金)に更新予定です!
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プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。