'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!
12月16日時点1567勝
さあ1000勝の大台へ!東京最終週は21鞍に騎乗!!
2019/6/21(金)
JRA初騎乗から約14年、JRA移籍から6年、節目を迎えるか。先週日曜は1日5勝の固め打ちで、JRA通算1000勝まで残り5つとした戸崎圭太騎手。東京開催最終週の今週は、土日いずれも東京での騎乗となり、21鞍を予定。1週で5勝することも決して簡単ではないが、一気のメモリアル達成となるか。(繰り返すが)容易なハードルではないが、春開催を締めくくる舞台・東京競馬場での晴れ姿を期待したい一週間だ。(聞き手:競馬ラボ・小野田)
【締め切り迫る】戸崎圭太騎手の似顔絵募集中!
-:まず、今週のメインレースから。土曜のアハルテケステークスではワンダーリーデルに騎乗。前回は3着でしたが、ジョッキー自身は相性のいいレースですね。
圭太:よろしくお願いします。ワンダーリーデルは安定して走ってくれますし、競馬は上手な馬ですからね。あとひと息、ひと押しというところですね。正直にいえば、距離は1400mの方が合っている感じも受けます。
-:3歳上1勝クラスのブルーグローブは古馬と走るのは初めてですが、世代限定のレースでは強い相手と闘ってきましたね。
圭太:引っかかるところがあるので、そこは気をつけて走ることができればと思います。前回は外枠で壁を作れずの競馬でした。色々と課題があるので、クリアしていってほしいですね。
1000の大台へ向けて、5勝に迫った戸崎騎手
-:日野特別のラブリーイレブンは前回が4着ですが、500万勝ちに導いた馬ですね。前回は後方からの競馬になってしまいましたが、流れに乗れたら、また前進があっていいかと思います。
圭太:能力はあるのでしょうが、砂を被ると嫌がったり、モマれ弱さもあるので。ならば外枠なら、と思うところですが、そうなると、またロスも大きくなりますからね。噛み合ってほしいところです。
-:4R(3歳未勝利)のタイセイシャトルは前回が僅差の2着でした。クビの上げ下げの惜しい結果でしたね。
圭太:前回は惜しい競馬だったので、勝ちたいですね。マイルという条件も良さそうでしたよ。
-:3R(3歳未勝利)のホーリーラインは3戦連続2着ときています。
圭太:ずっと頑張ってくれているので、状態が不安なところはありますが、そうは言いながらも毎度きてくれて、厩舎スタッフもケアに頑張ってくれていると思います。
-:2R(3歳未勝利)のキモンカラーも前回は2着という結果でしたね。
圭太:競馬は上手な馬ですし、この馬もあとひと押しです。
-:新馬戦で3着のビッククインバイオは1Rの2歳未勝利戦に出走しますね。
圭太:レース前の追い切りに乗せてもらった時から能力は感じていましたが、レースセンスがあるので、どんな競馬でも対応ができそうなイメージですね。もちろん勝ちたいところですが、レースを覚える意味でも安定して走ってきてくれればと思います。
-:日曜に替わって、1R(3歳未勝利)のシゲルグリンダイヤは前回が初騎乗でした。
圭太:前回のレースは乗りやすかったですし、センスもありました。あとはメンバー次第だと思います。他のレース、特に条件戦は相手次第で勝負になる馬も今週は多いと思いますし、この馬も健闘してくれるのではないでしょうか。
-:2歳新馬のニシノカリウドは追い切りに乗られたようですね。
圭太:まだ身体に緩さがありますね。ただ、素質はありそうな感覚もあるので、どういった競馬をしてくれるかな、と楽しみです。
-:夏至ステークスのエングローサーは前走で3着。安定して走ってくれていますが…。
圭太:前々走よりも前回の方が競馬の内容は良くなりましたね。この馬もあと一歩というところですが、いいレースはしたいです。
-:実は我々の中では、ずいぶんと前から1000勝という数字については話題にしてきましたが、いよいよ残り5勝と迫ってきました。思い入れやこだわりはありますか?
圭太:何百という数字とは違って、やはり自分の中でも節目といいますか、意識している数字ではありますね。早く達成できればと思います。ただ、まだ達成していないので、過去を振り返ったりするようなことはありませんが…。
-:先週のレース回顧もお願いします。ユニコーンS(G3)のヴァイトブリックは4番人気11着でした。
圭太:う~ん、テンションが相変わらず高かったですね…。ゲートも遅れてしまいましたし、直線ではもう少し伸びてもいいかなという雰囲気。状態面もどうなのかな、というところはありますね。
-:前走も距離適性があったとはいえ、ジャパンダートダービーでも人気を集めそうなクリソベリルに次ぐ2着でしたからね。
圭太:はい、最後は一杯一杯になってしまっていたので。あんな感じになる馬ではないと思いますので。
-:青梅特別のブルベアイリーデは1400mの方が適性はあると思っていただけに驚かされるレースぶりでした。
圭太:馬は良くなっていましたね。徐々に成長していますし、もともとレースセンスもあり、総合的に良くなっていますね。距離はマイルあたりが限界かと思いますが、良くなっていてどう変わってくるか楽しみですね。
-:3歳牝馬のスイートセントはテン乗りですが、人気に応える勝利でした。
圭太:センスのいい馬でしたね。頭が高い分、まだ伸びしろがよくなりそうですが、重い状態の芝でもしっかりこなしてくれましたね。
-:3歳上1勝クラスのロジヒューズもテン乗りでの勝利です。
圭太:しぶとい馬でしたね。モマれ弱さはありそうだったので、前目で競馬ができたことが勝因だと思います。
-:3歳未勝利戦でも2連勝されました。タマモキャペリンは2着馬に一旦は交わされながらの差し切りでした。
圭太:僕はちょっと速いかなと思っていました。こちらにすれば、むしろタメがきいて、いい展開になったと思います。
-:レディグレイも乗り替わりでの勝利です。
圭太:連闘だったので、状態面の心配はありましたが、馬はよく頑張ってくれましたよ。乗りやすい馬でしたよ。
-:15日土曜のレースでは、3歳上1勝クラスのマックスアンは4着でした。
圭太:ゲートを出て、進みが悪いというか、位置取りが悪くなってしまいましたからね。しっかりは伸びてきてくれているのですが…。
-:ジューンSのスパイラルダイブは勝ち馬と近い位置にはいましたが、最後のひと押しがきかなかったですね。
圭太:やっぱり馬場の影響はありましたね。同じ点では、その前のレース(稲城特別)のキタサンバルカンなどにも言えることですね。
-:2歳新馬のサトノアレックスは1番人気に支持されていました。追い切りには乗られておらず、実戦での初騎乗だったようですね。
圭太:馬は素質がありそうです。ただ、ゲートを出ていかず、出てからも進みが良くないところがありました。荒削りなレースでしたね。ただ、1度使って変わってきそうな雰囲気はありますし、楽しみな馬でしたよ。
-:そして、次週の話題では、26日行われる帝王賞(Jpn1)にはアポロケンタッキーと挑まれます。
圭太:有力馬が続々と回避してしまい、立場的には人気も上がってくるのかもしれないですね。ただ、ここのところは安定して走ってくれていますね。
-:船橋コースではすごく安定していますが、大井でこの馬に乗られるのは初めてですね。
圭太:広いコースという点で大井でも良さそうですね。なにせ(東京)大賞典を勝っている馬ですからね。レースの盛り上がりとしては有力馬が回避してしまったことは残念ですが、この馬の力が発揮できるように頑張りたいですね。
-:そして、繰り返しになりますが、先週は1日5勝の結果。1000まで残り5つとして、今週で達成となるか…というところです。
圭太:チャンスのある馬に数多く乗せていただいていますし、その反面、もう一歩という馬でもあるのは事実なので、一つ一つ、丁寧に乗っていきたいです。もちろんメンバー次第という点もありますからね。
-:遠方から東京に観にくるファンの方もいるかもしれませんし、もし、達成できなかった場合、関東などから次週の福島へ向かうファンもいるかもしれませんが、今週はチャンスがあるとはみています。楽しみにしています。
圭太:頑張ります!
※次回は6月28日(金)に更新予定です!
今年もG1戦線で5度の馬券圏内など奮闘が目立った戸崎圭太騎手。久々にジョッキーへの質問を募集いたします!
応募にあたり、2つテーマを設けます。
(1)戸崎騎手への質問(テーマは問いません)
(2)戸崎騎手を通じてやって欲しい、やってみたら面白い企画をご考案ください。
面白い案を寄せていただいた方から、なにかプレゼントがある…かも?しれません。
以下の必要事項を記載の上、メールでご応募ください。たくさんのご考案、お待ちしております。
[必要事項]
お名前(ペンネームも可ですが、送付のためお名前も記載してください)/住所(番地まで正確に)/電話番号/性別/質問・企画案(何点でも可)
[締め切り]2019年6月30日(日)
[備考]
※当選者は発送をもって発表といたします。
※いただきました個人情報は、当キャンペーンの目的にのみ利用させていただきます。
[応募方法]
メールで件名に「戸崎騎手質問・企画メール」と記載して、keita_tosaki@keibalab.jpにご応募ください。
プロフィール
戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングだった。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。