
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
人気コーナー!トップジョッキーならではの本音、レースへの意気込みをお届けします!

3月9日時点1721勝
フェブラリーSはシックスペンスに初騎乗!引退目前の国枝調教師への恩返し目指す!
2026/2/20(金)
今週をもって東京開催も最終週。土曜はダイヤモンドS、日曜はフェブラリーSに騎乗する。シックスペンスとの初コンビとなるフェブラリーSは、管理する国枝栄調教師にとって現役最後のG1である。
戸崎騎手のJRA移籍以降、国枝厩舎には数多くの騎乗依頼を受けてきたこともあり、期する思いは強いそう。テン乗りのパートナーであり未知数な面は否めないが、結果で応えたいところだ。
ロスなく行ける枠が欲しいホーエリート
——東京開催は最終週となりますが、今週もよろしくお願いします!まずは土曜のメビウスロマンスからいかがでしょうか。
戸崎:よろしくお願いします。返し馬に癖がある馬なので気をつけたいですね。レースに行ったら上手に走れるタイプかなと思います。いいスピードも持っていますし、あとはメンバー次第かなと思います。
——アオイミズホの前回はチークを着けてのレースでしたね。
戸崎:スタートが重要ですね。どうしても遅いので、後ろからの競馬になってしまいます。そのあたりが上手く噛み合えばいいなと思っています。
——アラスカフレイバーは休み明けですが、昇級初戦となります。
戸崎:久しぶりなので、仕上がりはどうかわかりませんが、揉まれちゃうと弱いタイプなので、スムーズに走らせたいなと思っています。
——ダイヤモンドS(G3)のホーエリートは重賞ウィナーとして挑むことになりますね。
戸崎:今回も追い切りに乗りました。状態はすごくいいと思います。元気もいっぱいですし、あとは東京コースという点と重いハンデは克服しなければいけない部分もあると思います。それでも、今の勢いに乗って頑張ってほしいなと思います。
——状態面に関しては、悪いという程ではないものの、アルゼンチン共和国杯は一連よりは少し下降線という話でした。当時より上向いているという感じでしょうか。
戸崎:そうですね、当時と比較してもいいのかなと思います。
——目黒記念でも好走していますが、どちらかといえば中山向きになりますか?
戸崎:とは思っていますね。どうしても、東京になるとスピードも必要だったり、地力が問われますからね。
——前回は内からスルスルと抜け出すような感じでしたが、この馬はどちらかといえば長く脚を使うような戦法がいいというイメージがあります。枠や馬群の形の理想はありますか?
戸崎:内枠がいいですね。繰り返しになりますが、やっぱり東京で外々から行って、というタイプではないのかなという印象です。
——東京コースだったら、前回のような感じが理想的な形になるということでしょうか。
戸崎:そうですね。展開に左右される部分もあるかとは思いますが、展開も向いてほしいところです。決め手勝負となると、ちょっと分の悪いところもあるので。
——安定はしているようですが、やはり何かの助けはあったほうがいいという感じですか?
戸崎:そう思っています。
——重賞を制したので仕方ないものの、56.5キロのハンデは、性別のアローワンスを踏まえると、実質トップハンデです。
戸崎:そういった面からも、よりロスなく行ければと思います。なんとかいい枠を引いて、という感じですね。
——昨年の勝ち馬(ヘデントール)と父・母父が一緒です。似ているところはありますか?
戸崎:長い距離がいいと感じる部分はそういうのがあるのかな……。さすがに母系も性別も違うので似ているとは言い難いですが、タフさは共通しているというのは感じますよ。
——クラリネットソナタは久しぶりの騎乗です。
戸崎:すごく乗りやすいタイプですかね。もう少し気持ちが入ってきてくれるといいかな、という印象はありましたが、前走はブリンカーを試していましたね。ラストは来られる馬というイメージもあります。
初コンビになるシックスペンスの課題とは!?
——日曜の騎乗馬ではレピュニットも引き続き乗られますが、いかがでしょうか。
戸崎:いいスピード持っている馬です。前回はすごくイレ込んでいた感じはするので、そのあたりの影響はどうかなと思いますが。トモもやや緩い感じもあるので、しっかりしてほしいなという部分はあります。
——タイプ的には、中山より東京のほうがという感じになりますか?
戸崎:メンバー次第ですかね。1200mでも対応できるとは思うのですが。
——サノノワンダーは2100mに使ってくるとは驚きました。
戸崎:折り合い面で言えば、前回1800m走れたことで対応できるのかなという感じはしています。やってみてもいいかなという手応えがあったので。
——エリカカリーナは久しぶりに乗られますね。
戸崎:だいぶ久しぶりですね。気性が難しくなっているのかなという印象です。昔はいいセンスも持っていたので、そのあたりを引き出せればいいなと思っています。
——イッテラッシャイは未勝利の勝ちっぷりが良かったですね。
戸崎:前走はすごく期待できる勝ち方してくれたので、楽しみにしています。
——個人的には乗る前からちょっと注目していたのですが、芝スタートでちょっと流れに乗れなかったところがあったので。
戸崎:ただ、前走の感触で言えば、新馬だったからこそ、まだ走る気持ちを出していなかったりといった内容だったんじゃないかなとは思うんですけどね。
2戦目でかなり良くなったと思っています。どれくらいのポテンシャルを秘めているか、今回でわかるかなというところですね。気性は特に問題ないと思います。
——ユキワリザクラはいかがでしょうか。
戸崎:安定して走ってこられているので頑張ってほしいです。相手も強い感覚もするんですが、その中で頑張ってほしいですね。
——そして、フェブラリーステークス(G1)はシックスペンスに騎乗されますね。
戸崎:最後の国枝先生のG1を、僕に託されたということで、すごく感慨深いものがあります。お世話になった分を、ここの騎乗でしっかり返すことができればいいなと思っています。
追い切り乗りましたが、いい馬でしたね。ちょっと気になる点が1つあるのですが、直線で左に傾いてしまうところがあります。レースで影響しなければいいのですが……。今までがどうだったかわかりませんが、そこさえなければもっと走っていて不思議ではないですよ。
——楽にハナに行けてラチを頼れたとしても、その傾きは気になりますか?
戸崎:はい。
——個人的な印象ですが、追い切り自体は、状態が良さそうに見えましたが。
戸崎:状態は良かったです。伸び伸びと気持ちよく走っていました。その中で傾きがあったので、そういうところも感じさせないくらいの動きになってくれればいいなと感じました。
——前回はハイペースになってしまいましたが、折り合いの難しさはありそうですか?
戸崎:追い切りでは大丈夫でした。その時々によってそういうところがあるらしいので、気をつけていきたいと思っています。序盤の進め方は重要でしょうね。
——適性の条件としてはどう感じられましたか?
戸崎:芝でもいいかなという感触はありました。その中でも南部杯で頑張ったように、ダートでも走れるでしょうし、ワンターンになることはすごくいいなとは思います。あとは枠順ですね、うまく条件が向いてほしいです。
重いダートで適性の差が出たサウジダービー
——月曜日に帰国したばかりということで大変な日程だったと思いますが、先週のサウジアラビアの話を聞かせてください。結果は残念でしたが、まず招待競走の方はいかがでしたか?
戸崎:4頭の騎乗馬が抽選で決まる形式でした。そこからハンデキャッパーの人と相談する機会がありました。1つ目のレースともうひとレースはチャンスがありそう、という話を伺って臨んだ感じです。
1個目のレース(2000m)は、2連勝してきている馬だったので1600mがどうかなという話でしたが、少し忙しさを感じてしまったかなという印象です。ただ、最後はしっかり追い込んできてくれたので、やはり力はあったのかなと思いました。
全体的には結果は残せませんでしたが、あまり乗ったことのないジョッキーたちもいたので、楽しませていただきました。
——他の招待競走と比べると、結構ごちゃごちゃしている印象も受けましたが、そのあたりはどう感じましたか?
戸崎:そうですね。熱い戦いというか、熱いのはいいのですが、少し雑になっている印象を受けたのも本音ですね。
——一回どころじゃなく、何回かあったようにも見受けられましたね。
戸崎:若いジョッキーが集まるとそういう傾向がありますが、それに似た感じもあったかなと思います。
——他のレースでは、特にサウジダービーのサトノボヤージュはどうでしたか?
戸崎:状態も雰囲気もすごく良かったと思います。レースプランとしてもいい感じで、スタートも位置取り、道中の感じも良かったと思っています。直線向いたときもまだ手応えはあったのですが、1つギアを入れた感じが今までとは違ったので、馬場の重さが影響しているのかなと感じました。
——先週、伺ったときは「まだ余裕があった」と仰っていましたが、カトレアSの勝ち方は気になるところはありました。やはり1400mと1600mの差は感じましたか?本質的には1400m以下になってしまうのでしょうか。
戸崎:今回ではっきりしたのかなという感じはします。前走あたりは1800mでも大丈夫かなと思ったくらいでしたが……。
——暑さや環境面での馬への影響はどうでしたか?
戸崎:特にそのあたりは感じなかったです。スタッフもうまく調整いただいたと思います。
——馬場の適性も、ある程度は応えたところがあったのでしょうか。
戸崎:5年前に行ったときよりも重たさを感じたというか、力がないといけないなという感じはしました。
——1351ターフスプリントのシンフォーエバーは、距離もありましたか?
戸崎:先生とも相談して、1枠だったので行きましょう、という感じで。流れには乗れていたと思いますが、もう少しゆったり行けたほうが最後は頑張れるのかなという感じはします。
——そして、サウジ遠征の中で話題になったのは「服装=トーブ」だったと思いますが、あれはどういう経緯で着られたのですか?
戸崎:(川崎の山崎)誠士が平日にあの格好で競馬場に行くんだ、という話をしていて。「お前やるな~」と言っていたんですが、競馬場であの衣装は正装だという話を聞きまして。競馬場もそれで行って大丈夫だ、ということだったので、じゃあ僕も、と思って買いました。
——それは持って帰ってきたのですか?
戸崎:持って帰ってきました。ちゃんとしたいい値段だったので。日本円なら3万5000円くらいしましたよ。
——着る時は、着づらかったりしましたか?
戸崎:ちょっと着づらい感じはありますね。頭から普通に被る感じなので。着付けさんがいないとダメとかいうわけではなく、1枚だけなので。ただ、頭のほうが色々な巻き方があって、そこが分からなかったので完璧にはできなかったですが。
——YouTuberとしての映えを狙ったわけでは……?
戸崎:いや、そこはあまり考えていなかったです。誠士がやって、じゃあ俺もやってみるか、というところで(笑)。
——今回のサウジ滞在期間はどうでしたか?前回はコロナ禍で大変だったと思いますが。
戸崎:大変さはなかったです。前回も僕はそんなに外に出たいとかいうタイプではないので。ただ、暇ではなかったなと思います。あとは「飲めない」のが、という感じですね(笑)。経由地のドーハに行けば飲めるので大丈夫なんですけど。
——そして、23日には名古屋でかきつばた記念のウェイワードアクトに騎乗されますね。
戸崎:初の小回り、この距離では初のコーナー4つの舞台ということで未知数ではあります。ただ、先行力はありますし、モマれても問題ないタイプですからね。枠や地方の砂も問わないように感じます。前走は手応えの割に粘れなかったのは不可解ですが、巻き返してほしいです!
——次週からは中山開催。近々、遠征もありそうですが、今週もありがとうございました。
戸崎:ありがとうございました!
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。




