
'14~'16年とJRA最多勝利騎手&MVJに輝いた戸崎圭太騎手による、大井競馬在籍時代から続く
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3月23日時点1724勝
ドゥラドーレスとの再コンビで金鯱賞へ!
2026/3/13(金)
ドゥラドーレスとの再コンビで挑む今週の金鯱賞(GⅡ)。昨夏以来の騎乗となる一戦を前に、追い切りで感じた現状や、中京コース・開幕週の馬場への印象などを吐露。
さらに、ダイオライト記念で騎乗したナルカミの敗因、遠征となる中京での各レースの展望、そして近況の騎乗馬たちへの手応えまで。重賞初タイトルを狙うドゥラドーレスへの期待と同時に、日々の騎乗から得たリアルな感触を語ってもらった。
ドゥラドーレスは初タイトルなるか!?
——今週日曜日は中京での騎乗となります。注目は金鯱賞(G2)のドゥラドーレスかと思いますが、昨夏以来のコンビですね。
戸崎:追い切りに乗りましたが、すごく乗りやすくなっていました。ただ、その分というか、追ってからの勢いは少し物足りなさが残る感じがします。
——重賞でも連続好走しているだけにちょっと心配な見解ですが、良くなっている部分と物足りなさが残る部分、差し引きしてどうですか?
戸崎:う~ん…正直、難しいですね。近走も好走していますが、去年の夏に乗らせてもらった時よりは、少し物足りなさを感じたのは事実です。追い出しでからのモタつきもあるので、そこは意識して乗りたいですね。それでも強いて言えば、の差という感覚ですが。おそらく去年の秋のオールカマーなどもかなり状態は良かったんじゃないかと思うんです。
——コース自体の相性はいかがでしょうか。
戸崎:左回りもこなしていますし、距離も問題ないので、そのあたりは大丈夫だと思っています。
——開幕週の馬場についてはどうですか?
戸崎:どうですかね。ゲートが特別速いわけではないので。
——今のコンディションを踏まえ、枠順などは理想がありますか?
戸崎:どうですかね、内枠……。そこまでまだ具体的なイメージはできていないですね。
——普段であれば中山で乗っていることが多いと思います。その中でわざわざ遠征するからには、というところで思いはありますか。
戸崎:思いと言いますか、能力的には十分いける馬だと思っているので、良いところを出せればと思っています。これだけ実績がありながら重賞を獲れていない訳ですから、何とかタイトルをと思いますね。
——状態面の違いで言えば、ここ最近乗っていたホーエリートに対する一連の比較とも通じる面はありますか?
戸崎:そうですね。あの馬ほど回数は乗れていませんが、ホーエリートも状態が悪いというほどではないものの、絶好調時には及ばない時もありましたからね。
——重賞未勝利馬とはいえ、ここ最近も実績は残していますからね。他のレースでは、土曜日のアースアクシスやミスターキャンベラはいかがでしょうか。
戸崎:アースアクシスは時計が遅かったので、まずは少しでも詰められればと思っています。ミスターキャンベラはメンバー次第というところはあります。スタートも徐々に出てくれるようになっているので、そのあたりも良くなってきていると思います。
——ダノンピクチャーは小倉で好走していましったね。
戸崎:後ろから行った方が良いという感じになってきているみたいですね。そういう組み立てをしようかなと思っています。
——先週の感触では、中山の芝の感じはどうですか?
戸崎:土曜日は緩くて、日曜日は乾いた感じでした。今週の雨量なら乾きそうですね。
——マテンロウブラボーは3戦連続での騎乗。前走も大外枠ながら勝利しました。
戸崎:この馬は気の入りやすいタイプなので、ゲートと道中は気をつけたいです。リズム良く行ければしっかりした脚があるので。
——日曜中京のティピティーナについても伺えますか。
戸崎:福島で乗った馬ですね。スピードはありますが、少し硬さがある馬という印象です。展開に恵まれればチャンスはあるんじゃないでしょうか。
距離だけが敗因ではなかったナルカミ
——昨日(3/11)のダイオライト記念(JpnII)ですが、ナルカミに騎乗されました。
戸崎:馬は落ち着いていましたし、道中の感じも良かったかなと思います。ただ、結果として、少し距離が長いというか、乾燥した気候による呼吸のしづらさのようなものがあったように感じました。呼吸の面をお伝えするのは、今回が初めてかなと思います。
——今回、障害練習を取り入れるなど試行錯誤された中での一戦でしたが、そのあたりの効果はどう感じていますか?
戸崎:レースへの集中という点では、特に良い方に向いているのかなと感じています。
——とにかく今回は距離や呼吸の面が影響したということでしょうか。
戸崎:そうですね。やってみて分かったことかなと思います。
——以前のお話では「東京のマイルなどでも対応できるのではないか」とのことでしたが、現状はそのような条件が良いという感じですか?
戸崎:そこは現状でははっきり分からないですね。まずは呼吸の面を調べてみてからだと思っています。
——その他のレースでは、ミッキーヌチバナは59kgを背負っての3着でした。
戸崎:イメージよりも追走が良くて、レースはしやすかったですね。斤量差がある中で頑張ってくれたと思います。
——バレンタインガールは初騎乗でしたね。
戸崎:このクラスでも目処は立っていますが、あとはメンバー次第ですね。具合も良さそうでしたし、長く脚を使えるタイプだと思いますよ。
——ランウェイミューズは勝った馬が強かったですね。
戸崎:上手に走ってくれました。ただ、コンディション的には並行線という感じですかね。1800mもこなしてくれて、マイルの方が良いとは特に感じませんでしたけどね。あとはメンバー次第だと感じました。
——レーヴドロペラはどうでしたか?
戸崎:道中は良い感じかと思いましたが、最後は内にもたれてしまい、うまく走らせられませんでした。先程言ったように、土曜の馬場状態も良くなかったかもしれません。
——中山牝馬S(G3)のアンゴラブラックも馬場の影響がありましたか?
戸崎:そうですね。3、4コーナーで少し脚が止まる感じがありました。戦前も懸念していましたが、馬場の影響はありますね。それにずっと内枠を引けて、常に内で走っていた馬なので、外々を回されたのも堪えたかもしれません。
——今週はクリストフ・ルメールさんのブランドのイベントに参加されたようですね。今後はルメールさんと何かコラボすることもありますか?
戸崎:ずいぶん前から言われていたんですが、タイミングが合えばと是非ですね。都合がつけばいつでもやりたいと思っています。もともと京都には会議があったので行ったのですが、ちょうど良く、その日に開催してくれたので参加できましたね。
——ドバイワールドカップを予定していたダノンデサイルについては残念ながら回避、大阪杯(G1)へという形になりました。
戸崎:はい。社会情勢も絡むところなので仕方ない部分もあります。
——戸崎さんの著書のサイン本お渡し会イベントは早々と予約が埋まったようで何よりです。今週もありがとうございました!
戸崎:ありがとうございました!
プロフィール

戸崎 圭太 - Keita Tosaki
1980年7月8日生まれ、栃木県出身。99年に大井競馬の香取和孝厩舎所属としてデビュー。初騎乗、初勝利を飾るなど若手時代から存在感を放っていたが、本格的に頭角を現したのは08年で306勝をマークし、初めて地方全国リーディング獲得した頃から。次第に中央競馬でのスポット参戦も増えていった。
11年には地方競馬在籍の身ながらも、安田記念を制して初のJRAG1勝ち。その名を全国に知らしめると、中央移籍の意向を表明し、JRA騎手試験を2度目の受験。自身3度目の挑戦で晴れて合格し、13年3月から中央入りを果たした。移籍2年目はジェンティルドンナで有馬記念を制す劇的な幕引きで初の中央リーディング(146勝)を獲得。16年も開催最終週までにもつれた争いを制し、3年連続のJRAリーディングに。史上初となる制裁点ゼロでのリーディングという快挙を達成した。19年にはJRA通算1000勝を達成、史上4人目のNARとのダブル1000勝となった。プライベートでは2022年より剣道道場・川崎真道館道場の総代表を務めている。2025年5月よりYoutubeチャンネル「戸崎圭太のベリベリチャンネル」を開設。





