
外枠有利の新潟直線1000mで最内枠から内ラチ沿いを通って勝利するなど、その大胆な騎乗に注目度が
日増しにアップしている永島まなみ騎手が、騎乗論から日常まで余すことなく語りつくします!
3場開催スタート!14頭と始まる"まなみお姉ちゃん"の進撃!
2026/1/23(金)
先週末はヒヤリとするアクシデントがあったまなみ騎手。経緯から今週末の展望、そしてファンの方からの質問コーナーでは"冬"に関連した書き初めや強風のお話、そして永島家に訪れた嬉しいニュースなど、今週も盛りだくさんでお届けします。
アクシデント発生も大事に至らず…
——先週末はヒヤリとしました…。日曜の京都12R・4歳上1勝クラスにてサニーサルサがゲートの中で転倒、競走除外となるアクシデントがありました。
元々一度ゲートで縛っていた子なのですが、最近はだいぶ大人になってくれていて、ゲートの中での怪しい雰囲気は解消されていたんです。
日曜もジーっと我慢して、まったくソワソワすることもなかったのですが、急にゲートの前扉の空いているスペースのほうから出ようとしたのか前に飛び出そうとしてしまって…。そこでトモを滑らせて転んでしまった形でした。
前扉の上を越えようとするのは他の馬でもあるあるなのですが、サルサはハミをさらう(頭を下に下げる)子だったのが今回は初めて上のほうに行きましたね…。立ち上がる感じになってしまいました。
——元々サニーサルサはゲートの駐立は課題だったと記憶しております。
そうですね、最近はだいぶ大人になってくれていたんですが…。少し緊張するところもある子で、加えて今回は奇数の7番だったこともあるかもしれませんね。
一番最初にゲートに入った分待たされる時間が長かったこともあって、少し嫌気がさしてしまったのかもしれません。
——サニーサルサのお尻が前扉のほうにきていたように見えました。立ち上がって転倒して逆の体勢になった形なのでしょうか。
ゲートの中でひっくり返るとああなるのですが、サルサの場合前扉を飛び越えようとしたところで結構トモを滑らせてしまったんです。その分後ろ脚が前扉から飛び出すような形になっていました。
——立ち上がった際、ジョッキー側からすると転倒させないためにどのような対処が必要になってくるのでしょう。
場合によりますが、元々上に行く馬だったり、ゲートの中でソワソワする馬であれば、ゲートの中で左右を向けて馬が気をそらすようにするんです。
ただ今回みたいに急に立ち上がる形になると難しいところがありますが、私としても他の厩舎の馬たちに迷惑をかけてしまい申し訳ないです。
——まなみ騎手がゲートの上のほうに避難されていましたが、危うく下敷きになっていた可能性も…
最初足が挟まってしまっていて、それでもすぐに足は抜けたんです。すぐに上がれた分私はケガはなかったです。
——立ち上がれないサニーサルサが隣のダイヤモンドハンズを蹴る形になってしまったのでしょうか?
サルサが起き上がろうともがいていた際、隣の6枠の2頭はすぐに発走委員の方がゲートから出してくれたんです。ただ急なことでダイヤモンドハンズは脚をひねってしまったようです…。その隣のスイッチビスケットはサルサの脚が届いて当たってしまったようで…
——レース後すぐに関係先にも謝りに行かれたようですね。
レース後すぐ謝まりに行きました、火曜日にもダイヤモンドハンズの池江厩舎とスイッチビスケットの森田厩舎に顔を出して、もう一度謝ってきました…。迷惑をおかけして申し訳ないです。
——サニーサルサ自身は肺出血と外傷とのことですが、重くはない感じなのでしょうか。
そうですね、傷も深くなくて、鼻出血も問題なさそうです。
——レース後の発表で肺からの出血だったことに驚きました。鼻出血は外傷性かとばかり思っていました。
私も外傷性かなと思いました。レース後治療するとのことで、私も競走馬診療所のほうに伺ったのですが、ずっと力んで立ち上がろうとする際に力を使ってしまった時のものかもしれません。
——サニーサルサはもう放牧に出られたのでしょうか?
木曜の時点ではまだ厩舎にいますね。全然もう元気で、いつも通りのサルサです!
今週火曜、元気な姿を見せるサニーサルサ
まなみ騎手ご提供
——今週以降も人馬安全に進むことを祈っております。
ありがとうございます!
今週末は京都と小倉で計14鞍に騎乗!
——3場開催となる今週末は土曜京都で7鞍、日曜小倉で7鞍の計14鞍に騎乗されます。いつも通り実戦、追い切りに騎乗経験のある馬を中心に伺いますが、まずは土曜京都3R・3歳新馬のレイナサンライズにはここ2週連続で追い切りに騎乗されています。
2週乗せていただいています。まだ抑えると右の肩から張るような感じの走りになるところはありますね。
ただ先週より今週の動きのほうが軽くなってくれています。初戦向きというよりかは、実戦を重ねて良くなってくるタイプかなと思っています。
——まなみ騎手はお母さんのハニーエンパイアに一度だけ騎乗された経験があります。
だいぶ前ですね(笑)。ゲートの中で元気が良かった覚えがあります。※デビュー1年目5月の新潟で騎乗
——続く4R・4歳上1勝クラスでは自厩舎のレイムに4走ぶりに騎乗されます。近走、ダートの短距離で安定し始めましたね。
元々砂を被ると嫌がる子だったのですが、最近は差しの競馬が板についてきています。この条件もいいと思いますし、かなりテンションが高い子なのでゲートに入るまでにテンションを上げ過ぎないよう気を付けたいです。
——掲示板が続いているここ2走は冬場の力のいるダート短距離です。今の京都ダートも力が要りそうな馬場ですが、このような馬場もあっているのでしょうか。
そうですね、だいぶ力をつけてきてくれています。今の京都のダートも問題なさそうです。
——5R・3歳未勝利のマイコンチェルトには昨年夏、デビュー前に追い切りに騎乗されていましたね。
その時はすごくおとなしくて乗りやすい子でした。道悪があまり良くないようなので、今の京都の荒れた芝がどうかなというところだけですね。
——デビューから2戦は芝2000m、今回は芝2200mと距離が延びます。こちらについてはいかがでしょう。
距離が延びるのに関しては問題ないかなと思います!
——この日の7R・4歳上1勝クラスではヴィーナスバブルに騎乗されます。昨年3月に小倉で騎乗して以来、7走ぶりのコンビ結成となります。
久し振りに乗せていただきます。終いいい脚を使ってくれる印象のある子です。今回はダートに変わるのがどうかなとというところですが、なるべく前前で運びたいところです。
——今回が初ダートとなります。以前騎乗された感覚からするとダートはいかがでしょうか。
ちょっと非力っちゃ非力なところがあった子なので、成長してそこがどうかですね。
——翌日日曜の小倉競馬に話を移しまして、1R・3歳未勝利のブエノスオプティマは前走、福島でまなみ騎手を背に2着。より力が入りますね。
元々厩舎の方からも気性面について伺ってはいたのですが、先頭に立つとどうしても気を悪くするところがあり、耳を絞るところがありました。根はいい子なんです。そこだけかなと思います。
——前走は外目を先行する形でした。内枠で砂を被るより外からすんなり先行したいタイプなのでしょうか。
そうですね、まあスタートセンスのある子なので、できるだけ前前で運びたいです。
——続く2R・3歳未勝利のビタールートには今週坂路での最終追い切りに騎乗されています。
すごく素直でいい子です。まだちょっと他の馬を気にするところがありますが、スビードはある子です。
——シルクホースクラブ様の所属馬です。会員さんもご覧になっているかもしれません。どんな性格の仔なのでしょう。
すごく女の子っぽいところがあります。ちょっとカリカリしているのですが、行けと指示を出すと行ってくれますし、待てと指示を出すと待ってくれるように操縦性はすごくいいです。素直な子です!
——この日の9R・八幡特別に出走するベルビースタローンには年明けから毎週のように追い切りに騎乗されています。今回は半年ぶりの実戦です。仕上がり具合はいかがでしょう。
元々川田さんが2着になった時(昨年7月の小郡特別)の前に追い切りに乗せていただいているんです。その時からすごく調教で動く馬だなと思っていました。
この中間も相変わらずすごく調教で動いてくれていて、追い切りを重ねるごとに動きは軽くなってきてくれています。スピードがあるだけに、開幕週の馬場を味方にこの馬らしい競馬ができればなと思います。
——2週前追い切りではCWで6F82.1、ラスト1Fは10.8、かなり動きますねこの馬は。
本当に動きます。操縦性も問題なくて、めちゃくちゃ可愛い子なんです。頑張ります!
——続く10R・響灘特別では自厩舎の"グッさん"ことグランキングオーに2走ぶり、7度目のコンビ結成となります。
久々の騎乗になりますが、この条件が一番合っていると思います。砂を被るとダメなので、うまく先行できればですね。
——同型もいます。砂を被らなければ控えてもいいのでしょうか。
砂を被らなければ2、3番手でも問題ないかなと思います。
——小倉のダート1700mはまなみ騎手を背に2勝を挙げている舞台です。この条件変更はプラスに働きそうですね。
そうですね、頑張ります!
嬉しいニュース!新しい家族のために…
——毎度お馴染み、ファンの方からの質問コーナーです。先週のコラムの反響も多かったのですが、目立ったのは"ちゃんと吉村誠之助騎手のプレゼントを届けようとしてあげるまなみんが優しい"でした。
あはは(笑)、プレゼントを忘れてくるのが誠之助なんですよね。
——こちら少し思ったのですが、吉村誠之助騎手の父で兵庫競馬の吉村智洋騎手の誕生日は12月26日です。息子さんのプレゼント、少し遅い気も…
それは吉村パパも言ってました(笑)。吉村パパに誠之助がプレゼントを忘れたことを伝えた際に、「プレゼント遅れてるから、もう1個プレゼントをプラスしてもらお!」と笑っていました(笑)
誕生日プレゼントを2つもらえる?吉村智洋騎手
——今のご時世、しっかりお父さんにプレゼントを贈ろうとする姿勢だけで素晴らしいのかもしれません。ちなみに来週28日水曜日は、まなみ騎手のお父様である永島太郎調教師の誕生日…
私はなんにもあげないです(笑)
——改めて考えると永島家は冬誕生日の方が多い気がします。妹のななみさんは12月16日生まれで、まもなく2月9日、お姉さんのみなみさんの誕生日が迫ってきていますね。
そうですね、母は7月31日なんですが、父も姉も妹も冬生まれです。
——今週のファンの方からそんな"冬"に関連した質問を募集したところ、PN.貫太保護者会福岡支部さんから「娘が冬休みの宿題で書き初めをしていました。まなみさんが今年書き初めをするとしたら、何を書きますか?」というメッセージをいただきました。
今年…。"馬"かな…?
——馬。
午年なんで(笑)
——今年に限らずいつでも書けそうな気もします。
そうですね(笑)、書き初めにはあまりいい思い出がなくて…
——書き初めで文章を書くと、坂井瑠星騎手からまた「小学生かよ」と言われる危険性がありますね。
そうですね、言われるかもしれません(笑)
判定が厳しい坂井瑠星審査員
——PN.貫太保護者会福岡支部さんからは「小学生の頃は書き初めが得意でしたか?」というメッセージもいただいております。
あまり得意ではなかったんです…。母が元々習字をしていたんです。私は習っていなかったのですが、"はね"とか"とまり"にすごく厳しかったんです。長期休みの際の習字はいつも泣きながらやっていた記憶があります(笑)
——厳しい。
母は最初は優しく教えてくれているんですけれど、私たち姉妹が「もうなんでもいいや」みたいな感じになってしまうので、「しっかりしなさい!」とそんな感じで怒られていましたね…
——永島三姉妹で一番字が上手いのはどなたなのでしょうか。
3人ともやってなかったんですよね。でも妹のなーぽんは上手いですね!
——勝手なイメージ、お姉さんのみなみさんは上手そうな気がしていました。
姉は昔、"丸字"だったんです。今はすごく綺麗なんですが、昔は丸字に憧れていたらしくて(笑)
——こちらも勝手なイメージですが、ひらがなで"まなみ"は筆で書くのは難しい気もします…
めちゃくちゃ難しいです、全部"丸"が入るので…
——その中で怒られるのも不憫な気がします。
今となってはいい思い出です!
——姉妹のお話といえば、PN.づかさんから「先週日曜の京都競馬終了後、検量室前でバレットの皆さんがみなみさんをお祝いするように写真を撮られてました。何かお祝いするようなことがあったのでしょうか」というご質問がありました。
これは姉が先週日曜でバレットが最後だったからなんです。姉は3月に赤ちゃんを出産する予定でして。本当にギリギリまでサポートしてくれたことに感謝しかないです!
——コラムにも何度も登場していただいているみなみさんのご懐妊、大変おめでたいお話です!今妊娠8ヶ月というところでしょうか。
そうなんです、だいぶお腹も大きくなっていて、仕事しながら「腰がいたーい」とか「今蹴った!」とか言ってました(笑)
まもなくお母さんになるみなみさん(左)
——もう性別も判明されているのでしょうか。
そうですね、男の子です!
——勝手なイメージですが、まなみ騎手は甥っ子くん、姪っ子ちゃんを溺愛しそうな予感があります。
そうです、姉には来月の誕生日プレゼントはナシで、代わりに甥っ子くんにプレゼントをあげるともう言うてます(笑)
——今後もめちゃくちゃプレゼントをあげるイメージがあります。
もう毎週プレゼント贈りそうです(笑)
——そしてみなみさんに怒られて…
「甘やかし過ぎや!」と怒られそうです…
——甥っ子くんにはどう呼ばせる予定なのでしょう?
"まなみお姉ちゃん"と呼ばせたいです!おばさんとは言われたくなくて、お姉ちゃんと呼んでもらいたいんです。
——もし甥っ子くんが"まなみおばさん"と言ってしまった日には…
しっかり物で釣ります、プレゼントに"お姉ちゃんから"と書いて(笑)
——緩やかな買収です。編集部一同、元気なお子さんが誕生されること、そしてみなみさんのご健康をお祈りしております。
ありがとうございます!
※まなみ騎手ご提供
——"冬"らしいご質問だと、PN.くまもんさんから「冬の小倉は割と風が強く、時間によって直線追い風のことも、向かい風のこともあります。強い風が競馬や騎乗に影響すると感じますか?」というメッセージをいただきました。
感じますね!向正面で向かい風だと、逃げているとモロに風を受けるんです。そこで馬の後ろに入れたほうが壁になるとおっしゃる方もいますね。
力がない子だと風に揺られてしまうこともあるんです。風は音もすごいですし、あとはひたすら寒いので私は好きくないですね…
——ジョッキー視点からすると向かい風より横風のほうが厳しいのでしょうか。
横風のほうがより好きではないですね…。馬も全速力で走ってくれているので、その中で横から風が吹いてしまうと真っすぐ走れない子が出てきます。
——先々週の3日間開催の時の京都競馬場もかなりの強風だったと聞いております。ジョッキーの皆さんの間で話題になったのでしょうか。
日曜はまだマシなほうだったのですが、風の分、ジョッキーの間でも寒いな、寒いなという話になっていました。
——乾いた砂の時に強風だとダートなどは砂が舞って視界が怪しいのでは…
それもありますね。前が見えなくなるほどではないのですが、砂煙がすごい日もあるので、風がある日は嫌です、好きくないです…
——強風の際に安定して走れるのは大型馬と小型馬、どちらのほうなのでしょう?
大型馬のほうが安定している感じはありますね。ドッシリしている部分はあります。
——先週雪の中の競馬の話になりましたが、強風で雪まであったらジョッキーも馬もかなりしんどいところですね…
そうですね、強風に雪が一番ダメなパターンです。なるべくないことを祈ります。
——ありがとうございます。そしてこの話も忘れられません。コラム内企画"まなみトーーク"の第5回のゲストが同期・古川奈穂騎手となることが発表されました。第4回の小沢大仁騎手に続き同期の方がゲストとなりますが、盛り上がりそうですね。
古川さん、面白いんです。面白い古川さんを皆さんにお届けできればなと思います(笑)
——まなみ騎手は古川騎手に聞いてみたいことは何かありますか?
聞いてみたいこと…。なんだろ、当日まで考えておきます(笑)
——昨年9月にビタミンSのお兄ちゃんによるトークイベントで共演されて以来のトーク企画だと思います。あの伝説の、安田記念の勝ち馬を問われたまなみ騎手がレガレイラと答えて以来の…
そうですね、私の珍回答以来です(笑)
——素敵なお話を聞けることを楽しみにしております。来週もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします!
改めてみなみさん、おめでとうございます!
まなみ騎手ご提供
いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始2年5か月、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。
"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。
競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。
すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp
プロフィール

永島 まなみ - Manami Nagashima
2002年10月27日生まれ、兵庫県出身。
父は兵庫競馬で数多くの重賞を制した永島太郎元騎手(現調教師)。父の背中を見てジョッキーを志し、幼少期から乗馬を始め、2018年に競馬学校騎手課程37期生として入学。2021年にジョッキーデビュー。
同年3月14日中京2Rでアクイールに騎乗し初勝利を挙げると、1年目はJRA7勝を挙げる。そして2年目の22年に3倍となるJRA21勝を挙げ躍進。外枠有利が定説の新潟直線1000mで、セルレアを内ラチ沿いから勝利に導くなど大胆な騎乗も多く、ファンを魅了する騎乗に注目が集まっている。趣味は映画、ドラマ鑑賞、料理。好きな言葉は「一生懸命」。常に上を目指す期待のアスリート。





