外枠有利の新潟直線1000mで最内枠から内ラチ沿いを通って勝利するなど、その大胆な騎乗に注目度が
日増しにアップしている永島まなみ騎手が、騎乗論から日常まで余すことなく語りつくします!
いざ大一番!名付けたスリールミニョンと挑む2歳女王決定戦・阪神JF!
2024/12/6(金)
いざ大一番!今週の阪神ジュベナイルFで2度目のG1騎乗を迎えるまなみ騎手。先週末に2勝を挙げ勢いに乗り迎えるG1の展望と、先週末の勝利の振り返り、そしてあのスーパースターから名前を挙げられた話に加え、河原田菜々騎手との3週連続特別対談など、過去最長の大ボリュームでお届けします!
いざ大一番へ!自厩舎スリールミニョンと挑む2歳女王決定戦
——なんといっても今週はスリールミニョンと参戦する阪神ジュベナイルフィリーズのお話からでしょう。大一番ですね。
そうですね、しっかり全力を出せるように頑張りたいと思います!
——一つ一つ伺いたいのですが、まずは状態面から伺わせてください。この中間は1週前追い切りに騎乗されました。
坂路の1週前追い切りに乗せていただいたのですが、調教では前走の時より折り合いはつくようになっています。
残り1ハロン半のあたりから併走相手のペイシャフラワーを追い抜く形の追い切りで、一脚使わせる内容だったんですが、いい反応もしてくれました。ちょっと私が早めに促した分、最後は逆時計になっているものの、いい負荷が掛かった調教ができたと思います。
——ファンタジーSから1カ月が経ちました。この中間、スリールミニョンの成長したポイントはどのあたりにあるのでしょうか。
まだちょっと幼いところはありますが、以前に比べるとそういう面が少なくなって大人になっているかなと感じています。身体的にはレースを使うごとにムキっと、ミスターメロディ産駒らしい感じになってきましたね。
——新潟2歳S以来、3走ぶりのマイルとなります。折り合い面について、まなみ騎手の中で何か対策はありますか?
今回は1ハロン距離が延びるということもあって、一番の課題はやはり折り合いだと思います。前回馬の後ろで抑えたことを覚えていてくれればいいですね。追い切りの感じでは前回より折り合いが付きやすくはなっていますし、馬の後ろに入れて運んだほうが我慢が利きそうです。
——ファンタジーSは最内枠からしぶとく伸びて6着でした。あれから更に1カ月京都開催が続いていますが、荒れた馬場もポイントになってきそうでしょうか?
そうですね、なので理想の枠は真ん中から外くらいのほうが良さそうです。内はだいぶ荒れているので。※8枠16番ゲット
——振り返れば、G1初騎乗も昨年のこの阪神ジュベナイルFでした。あれから1年、また同じレースに挑むことになりました。昨年と今年、レース前の心境に違いはありますか?
昨年はスウィープフィートで挑ませていただいたのですが、今回は新馬から乗せていただけているスリールミニョンと挑ませていただけるということで、本当に福盛オーナーにも、高橋先生にも感謝しかないです。
昨年は少しドキドキしていたところはありましたが、今は大丈夫です。結果を出すことが一番だと思いますし、いい結果を掴めるように頑張ります!
——自厩舎所属馬で臨む初G1となります。担当の美穂さんや西岡調教助手、そして高橋先生など、まなみ騎手が普段からとてもお世話になっている皆さんと挑む大一番となりますね。
そうですね、より勝ちたいという気持ちがあります。みんなで最後笑顔で終われるよう頑張りたいと思います。
洗い場でくつろぐスリールミニョン ※まなみ騎手ご提供
——今"笑顔"という言葉が出ましたが、名付けた子でG1に出るというのはなかなかないことだと思います。
本当にそう思います。名前を付けさせていただくこともめったにないことでしょうし、すごく嬉しいです。
——全国のまな民の皆様も現地やテレビの前で応援されていると思います。PN,ソトワクノカズオさんからのメッセージです。「まなみ騎手こんにちは!今週はいよいよ阪神JFということで現地で応援(叫ぶ)予定です!ぜひ意気込みをお聞きしたいです!」とのことです。
こんにちは!やはりミニョンのいいところはすごく前向きで一生懸命なところだと感じています。いい意味で気が強い子なので、最後まで一生懸命走ってくれると思います。ミニョンと力を合わせて最後まで頑張ります!
——他の馬についても伺っていきます。今週は土曜中京で3鞍、日曜京都で6頭を予定していますが、実戦、調教で騎乗経験のあるところだと日曜1Rの自厩舎ルーティーンは騎乗された経験があるのでしょうか?
明日(取材は5日木曜)、初めて乗せていただきます!普段は"ルーティーン"と呼んでいます。まだ乗ったことがないのであだ名はつけていなくて…。
最初はすごくヤンチャな子だったんです。北海道で乗っていた古川(奈穂)さんが「立ち上がったりしてヤンチャな子」とおっしゃっていたんですが、調教助手の西岡さんが北海道から帰ってきてからしっかり教えてくださって、今ではすごく従順な子になったと聞いています。
今はもう一人の攻め専の橋本さんが乗ってくださっていて、「本当にいい走りをする」と聞いています。楽しみな子です。
——今週はもう1頭、"ミニョン"がいます。京都5R・2歳新馬の自厩舎プティミニョンは、ここ2週ほどまなみ騎手が調教パートナーになっていますね。
馬房でのプティミニョン ※まなみ騎手ご提供
最近毎日乗せていただいています。すごく人懐っこくてかわいらしい子なんですが、結構ヤンチャなところもあって急に飛び上がろうとしたり、まだ少し前重心で走るところがありますね。いざ走り出すと一生懸命走ってくれる子で、ギャップがある子です。新馬戦からいい流れに乗っていければなと思います。
——先週日曜、チャンピオンズCデーの朝も追い切りに騎乗されていますが、土日の中京の合間に追い切りに騎乗されることもあるのですね。
中京、京都、阪神開催の時は土日追い切りに乗ってから競馬場に行くんです。
先週の場合はまず金曜夜に栗東トレセンの調整ルームに泊まって、土曜朝2時過ぎに起きて1頭追い切りに乗って、そこからJRAが用意してくださったタクシーに何人かで乗って中京競馬場に行って10頭乗って、そこからまたJRAのタクシーで栗東に戻って。
——凄まじいスケジュールです。
日曜もまた2時過ぎに起きて、朝に1頭追い切りに乗って、またタクシーで競馬場に行って9頭に乗って。日曜家に帰ったらもうバタンキューでした…。本当に爆睡しました(笑)
——本当にお疲れ様です…。話を戻しますと、こちらプティミニョンはお姉さんが重賞4勝馬アイムユアーズという良血馬ですが、「高橋厩舎にはスリールミニョンの他にもハクサンミニョンと、もう1頭ミニョンがいるんです」とは以前から伺っていました。呼び名の使い分けが気になります。
私、スリールミニョンは"ミニョン"って呼んでるんですけど、プティミニョンのことは"ミニョち"と呼んでます(笑)
普段ミニョちはメンコをしているんですけれど、音を拾ってくれるのか「ミニョち~」と声を掛けるとおとなしくなったりするんですよね。
"ミニョち"ことプティミニョン ※まなみ騎手ご提供
——大変可愛らしいお話です。するとハクサンミニョンはどのような呼び方になるのでしょうか?
…あれ?私ハクサンミニョンのことどう呼んでたっけ…(笑)。ハクサンミニョンのことも"ミニョン"と呼んでいた気がします(笑)
——ミニョンが多いとこうなるのですね。ちなみにミニョちさんのほうのミニョンさんはどのような性格の子なのでしょうか。
馬房の中ではめちゃくちゃ可愛らしい子です。撫でまわしても全然嫌がらない子で、人懐っこいんです!
——プティミニョンの一口を持たれている方も喜ぶお話をありがとうございます。続く6R・2歳1勝クラスも自厩舎の女の子とのコンビです。サニーサルサとは2走ぶりのコンビ結成ですね。
2走ぶりにはなるのですが、今週坂路の馬場が結構重い中、終い1ハロン12.1を出してくれたように力はある子です。
最近スタートしてからちょっとポジションを取れないものの、もう少しいいポジションを取って運べればいい結果を掴めていいと思います。ダート自体は問題なかったと戸崎さんからお聞きしています。
——今回はダートの1200mに距離短縮となりました。この条件変わりはいかがでしょうか。
かなり前向きな子ですし、一生懸命走ってくれるので砂を被ってもそこまで苦にしないと思っています!
先週末は2勝の活躍!まさかのスーパースターから名前が挙がる!
——先週末は中京競馬場で土曜1勝、日曜1勝と素晴らしい活躍でした。土曜の12R・3歳上1勝クラスのサダムオプシスは鮮やかな逃げ切り勝ちでしたね。
メンバーを見たところ逃げる馬がいなかったですし、枠も内だったので行けるならハナに行こうかなと思っていました。返し馬の段階から結構物見していて、レースでも物見しながら走っていましたね。
——先週のコラムで「前走は私が完全に下手に乗ってしまいました…」とおっしゃっていたのが印象的でした。前走の競馬を頭に入れての作戦だったのでしょうか。
そうですね、前走はゴチャついてしまって不完全燃焼な競馬になってしまったんです。スムーズな競馬ができれば勝ち負けできるだけの力があると思っていました。
——一旦は完全に後続を突き放したものの、ゴール前では1番人気のファーヴェントに迫られました。猛然と差してきましたが、まなみ騎手は気づいていたのでしょうか?
最後の直線でオーロラビジョンを見ながら追っていたのですが、一頭伸びてきたなとは思っていました(笑)。オプシスの手応えも良かったですし、これなら交わされないと思って乗っていました。
——重賞でも3着のあるファーヴェントを倒しただけに次も楽しみな馬ですね。
楽しみです!次は年明け、1月11日土曜の中京9Rで乗せていただきます。頑張ります。ただレースの名前はちょっと読めないです…(笑)。なんちゃら特別…。
※渥美(あつみ)特別でした
——そういえばこのレースは貸し服での勝利になりましたね。
2枠の貸し服を着るまなみ騎手
私もデビューしてから5回くらい貸し服で乗ったことがありますが、貸し服で勝った光景は見たことがなかったです(貸し服の馬の勝利は19年2月以来)。
——土曜といえば、6R・3歳上1勝クラスのクアトロジャックは先行策を取ったものの、手応えが悪くなるのが早かったですね…
右回りのほうがいいのかもしれませんね。いつもならあそこからグッと来るところがあるのですが、逆に手応えがなくなってしまって。この前レース自体がなくなったりした分、疲れもあったのかもしれません。
——次走を楽しみにしています。さて、先週末はもう一つ、日曜の中京2R・3歳上1勝クラスをディクレアブルームで制されました。コラムにて「外から先行する形が理想」とおっしゃっていましたが、まさにその通りの形でした。
そうですね、枠も良かったですし、逃げてもいいかなと思っていましたが、内に1頭行く馬がいたのでそれを見ながら進めました。怖がりな子ですし早めに動いていく形になりましたね。
——外枠を引いたのを見て、まなみ騎手も内心ガッツポーズをしていたのでは…?
はい、もう"ヨッシャ!"と思いました(笑)
——もちろん揉まれなかったことは良かったでしょうが、馬もだいぶ力をつけているように見えました。
そうですね、厩舎の方が前走よりすごく状態良く仕上げてくださっていて、返し馬の段階で自信を持って運べると感じました。
——日曜は5R・2歳未勝利でメイショウアゴナスに騎乗され、直線で内にモタれながらも懸命に脚を伸ばし4着まで差してきましたね。
レース前に陣営の方から、最後右にモタれると聞いていたんです。調教だと左にモタれて、レースだと右にモタれると聞いていたのですが、今回はレースでも左にモタれていました…
ただ大きい子で、この先力をつけてくれれば全然もっとやれる子だなと思いました。頑張ってくれました!
——そういえばまなみ騎手、プロ野球・ソフトバンクホークスの"ギータ"こと柳田悠岐選手はご存じでしょうか?
その話ですね、厩舎の方にも言われました(笑)
——なんだその話は、という方向けに説明しますと、プロ野球のスーパースターである柳田選手が先週、子どもたち相手の野球教室を行った際に質問コーナーで「好きな女性有名人は誰か?」という質問に対し、「永島まなみさん」と答えたことがニュースになり、話題となりました。
小学生のみんなは分からないですよね(笑)。でも嬉しいですよね、ありがたいです!
——PN.あんこはこしあん派さんから「まなみ騎手はプロ野球などのスポーツ観戦をされたりはするのですか?」というメッセージをいただいております。昨年甲子園に阪神戦を観に行かれてましたよね。
甲子園行きました!普段は母の父が野球好きで阪神ファンで、実家にいる時はよくテレビで試合が流れてたんです。自分からはあまり見てなかったです。
——馬主としてデビューされたことでも話題の柳田選手ですが、これは将来夢の対談も…?
もしそのような機会があれば頑張ります(笑)。実は妹が柳田さんのことを大好きなんです。ソフトバンクホークスさんのファンらしくて。
——妹のななみさんとは今回の件について何かお話になったのでしょうか?
妹から20件くらい連続で鬼LINEが来ました(笑)。なんのことかなと思ったんですが、LINEで「きゃー!」と叫び言葉が来まして、柳田さんのことがいかに好きか熱弁されました(笑)
テンションが上がった妹・ななみさんの鬼LINE
※まなみ騎手ご提供
3週連続特別対談スタート!河原田菜々騎手と"仲良し先輩後輩トーク"が実現!
——まなみの学び特別対談、まなみトーークの時間です。今回はまなみ騎手と仲良しの方に来ていただきました。
永島まなみ騎手(以下まなみ):今回は2コ下の河原田菜々ジョッキーに来ていただきました!
河原田菜々騎手(以下菜々):河原田菜々です!よろしくお願いします!
——河原田菜々騎手はまなみ騎手から"仲良しのジョッキー"として名前が挙がる存在ということで、いつかは対談企画をやりたかったところでした。
菜々:名前を挙げていただいて嬉しいです!
まなみ:ごはんはたまになんですけれど、競馬学校も1年生と3年生で被っていましたし、誰とでも仲良くできる菜々ちゃんには仲良くしてもらってます!
菜々:まなみさんには競馬学校で被っている時にもお世話になっているんですが、実習生の時にユニバーサルスタジオジャパンに連れて行ってもらったのもいい思い出です。
まなみ:あったね(笑)。私が車を運転して。菜々ちゃんが16、17歳の頃だったかな。
菜々:当時からお世話になっていて、今でも競馬のこともお聞きしたりしますし、些細なことも相談させてもらったりしています。
——いきなりいい先輩エピソードをありがとうございます。ちょうど京阪杯、ラプタスで初重賞騎乗をされた翌日の収録となりました。初重賞騎乗、いかがでしたか?
菜々:そうですね、ラプタス自身初めて乗せてもらう馬でしたし、初めて乗せていただく重賞ということで緊張したところはありましたが、自分にとって凄くいい経験になりました。
まなみ:私も初重賞騎乗(23年CBC賞アビエルト)の時はめっちゃ緊張した…。
菜々:重賞、ペースも周りも、何から何までめっちゃ速かったです。私もまだそこまで特別戦を乗っているわけではないのですが、レースの流れが全然違いました。いい経験をさせていただきました。
——河原田騎手はデビュー2年目ですが、ここまでのジョッキー生活をご自身で採点するとしたら何点くらいでしょうか。
菜々:100点満点中だと…50点くらいですかね?うまく乗れない時もあったので。
まなみ:菜々ちゃん、上手いんですよ!
菜々:いやいやいや(笑)
まなみ:最後の直線なんかめちゃくちゃ力強く追ってくるんですよ。普段は可愛い女の子なんですが、競馬に行くとガツガツ行きますし、逃げる時は"絶対逃げる!"みたいな、近寄るなオーラを放つんです(笑)。いい意味でオンとオフがハッキリしていると思います。
——そんな河原田騎手の初騎乗は昨年の3月4日、阪神1Rのサイモンブーケでした。当時の思い出を伺いたいです。
菜々:そうですね…すごく緊張して、コーナーもしっかり回れず(岩田)望来さんに迷惑をかけてしまい戒告をもらってしまって…。一瞬でレースが終わってしまった感じです。課題だらけでした。
まなみ:私もデビューの時は緊張しましたね…。
——緊張して眠れない、という感じでしょうか…?
まなみ:寝れました(笑)
菜々:私も寝れました(笑)
PN.水無月さんご提供
——眠れたようで何よりです。初勝利はそれから2週間後、テーオーソラネルで挙げられましたが、この時の思い出はありますか?
菜々:須貝先生がデビューのお祝いとしていい馬を任せてくださいました。早仕掛けだったのですが、よく踏ん張ってくれました。
まなみ:私、菜々ちゃんの最後の直線の追い方が好きなんですよ。それこそ男の人と間違えます(笑)
菜々:いやいやいや(笑)
まなみ:ちゃんと見たら「あ、菜々ちゃんだ」ってなります。すごくパワフルに追うんですよ。
菜々:私はまなみさんの道中の抑え方や競馬の仕方をよく見てます。この展開だとどういう競馬しはるんやろとか、参考にさせてもらってます。
まなみ:あ、ありがとうございます(笑)。参考になるような上手な競馬ができていたらいいんだけど…。
衝撃の初対面!?今でも印象的なのは…
——河原田騎手は大阪の、競馬とは無縁の家庭で育てられたとか?
菜々:そうなんです、お父さんは建築関係の仕事をやっていてまったく競馬とは関係ない仕事でしたね。家の近くに乗馬クラブがあって、動物が好きやったこともあって体験乗馬から始めたんです。
両親の応援もあって、将来馬に関わる職業に就きたいなと思っていたんです。最初は乗馬の選手になりたかったんですが、インストラクターの先生に「菜々ちゃん、オリンピック選手は3億いるで…」と現実的な話をされまして(笑)
それで乗馬の選手は諦めたのですが、ちょうどその頃に祖母の家で偶然競馬中継を見たのが騎手になるキッカケでした。
——乗馬をされている頃に"マイホース"を持たれていたとか?
菜々:そうです、1年だけ持っていて。乗馬クラブにいると自馬でないとたくさんの人に乗られることになるんです。もうおばあちゃんなんで、今は北海道のほうの養老牧場で預かってもらっています。月10万くらい払っています。
よく食べる分長生きしてくれていて、その分治療費とかも掛かるのですが、最期までちゃんと払いたいなと思っています。
——いい話を聞きました。そしてその乗馬クラブで研鑽を積んだ後は…
菜々:最初は栗東のジュニアチームに行きたかったんです。競馬学校の一次試験も免除になりますし、一般家庭の生まれの私からするとだいぶ有利になるなと。ただ京都競馬場のJドリーマーズは受かったものの、栗東のジュニアチームは2回落ちてしまって…。なので淀のほうに通っていました。
まなみ:私は阪神競馬場のJドリーマーズだったんですが、当時は菜々ちゃんのことをまだ知らなくて…。菜々ちゃんとの初対面は私がまだ競馬学校の2年生だった時。11月に栗東、京都、阪神、中京の乗馬スポーツ少年団の子が一堂に集まる大会ででしたね。
菜々:四場大会ですね!
PN.水無月さんご提供
まなみ:そうそう!菜々ちゃんが競馬学校に受かったと聞いて、私観に行ったんですよ。そこで菜々ちゃんと、菜々ちゃんのお母さんにご挨拶させていただいたのが初対面です。
菜々:…覚えてない(笑)
まなみ:私の乗馬関連の唯一の友達と言える子が菜々ちゃんと接点があって、それもあって行ったんですよね。
菜々:ちょうどまなみさんが実習で栗東に来ている時ですよね。…すいません、めちゃくちゃ忘れてました(笑)
まなみ:私、菜々ちゃんのお母さんが本当に印象に残ってて(笑)
——そんな印象に残るということは、例えばヒョウ柄の服を着ていらしたとか…?
まなみ:いやいや(笑)、菜々ちゃんに本当に似てるんですよ、菜々ちゃんママ。ご挨拶させていただいた時に、「ソックリやん…」と思いました(笑)
菜々:ご挨拶させていただいたことは何となく覚えてます(笑)。競馬学校1年生として入った後に厩舎作業とかをまなみさんに色々教えてもらったのはよく覚えてますね。
まなみ:菜々ちゃんは競馬学校で私と同じ厩舎だったんですよね。競馬学校にはA、B、C、Dと厩舎があって、私は菜々ちゃんと同じC厩舎。それもあって39期では(小林)美駒ちゃんや(大江原)比呂ちゃん以上に仲良くさせてもらってます。
——PN.えりさんから「まなみちゃんと菜々ちゃん、お互いの第一印象はどんな感じでしたか」という質問をいただいています。
まなみ:第一印象…。菜々ちゃんは"すごく明るい"ですね!めちゃくちゃフレンドリーな子だなと思いました。
菜々:いやいや(笑)。私はとにかく"優しい"ですね。色々教えてくださったんですけれど、本当に優しい方だなと思います。
まなみ:あと本当に馬が大好きな女の子なんだなとも思いましたね。
——先程の話に少し戻りますが、競馬学校に受かった時の感想も伺っておきたいです。
菜々:栗東のジュニアチームに2回落ちていたということもあって、結構自信もなくしていたんです。ただ京都競馬場の先生方が最後まで指導してくださったおかげで受かることができて、率直に嬉しかったですね。
まなみ:ジュニアは結構厳しいんだよね。勉強の試験もあったりして。Jドリーマーズには勉強の試験がないんですけれど、ジュニアは定期的に勉強のテストもあったり…。
菜々:ハードル高いんですよね。
木曜、馬房にてスリールミニョンと
いつも永島まなみ騎手コラム"まなみの学び"をご覧いただきありがとうございます!コラム開始1年ちょっと、ここまでまなみ騎手に色々な質問に答えていただきました。
"ファンの皆様と共に歩む"コラムとして、これからもファンの皆様の質問を幅広く頂戴し、ご本人に聞いていこうと思っております。
競馬に関すること、そして日常生活について、永島まなみ騎手にこれだけは聞いてみたい!ということをぜひご応募ください。頂いたご質問、メッセージは上記のようにご本人に届けさせていただきます。
すべてのご応募はメールにて受け付けております。メールの件名に「まなみ騎手へ」、本文にお名前(ペンネーム)を記載の上、以下のアドレスまでご質問をお願いいたします。皆様ぜひご投稿よろしくお願いします!
manami_nagashima@keibalab.jp
プロフィール
永島 まなみ - Manami Nagashima
2002年10月27日生まれ、兵庫県出身。
父は兵庫競馬で数多くの重賞を制した永島太郎元騎手(現調教師)。父の背中を見てジョッキーを志し、幼少期から乗馬を始め、2018年に競馬学校騎手課程37期生として入学。2021年にジョッキーデビュー。
同年3月14日中京2Rでアクイールに騎乗し初勝利を挙げると、1年目はJRA7勝を挙げる。そして2年目の22年に3倍となるJRA21勝を挙げ躍進。外枠有利が定説の新潟直線1000mで、セルレアを内ラチ沿いから勝利に導くなど大胆な騎乗も多く、ファンを魅了する騎乗に注目が集まっている。趣味は映画、ドラマ鑑賞、料理。好きな言葉は「一生懸命」。常に上を目指す期待のアスリート。