昨年ダノンプレミアム輩出!宝塚記念デーの阪神でアドマイヤジャスタ登場!
2018/6/17(日)
宝塚記念当日の阪神芝1800mの新馬戦は例年好メンバーが集まり、昨年はダノンプレミアムが快勝。今年も良血馬が並び、楽しみな一戦だ。
6月23日土曜日
阪神芝1200m
リップグロス(牝2、ハーツクライ×レディルージュ、栗東・安田隆厩舎)
母は5勝を挙げ、重賞2着が2度ある。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、CWで5F67秒台、上がり1F11秒後半の好時計を出し、同厩のサンサルドス(新馬)に先着。好メンバーが集まりにくい短距離戦だけに、初戦勝ちのチャンスは高い。鞍上は川田騎手を予定。
東京芝1600m
イヴォーク(牡2、オルフェーヴル×ウェイクミーアップ、美浦・国枝厩舎)
半兄にデビューから2連勝したジュンヴァルロがいる。「平均的に能力が高く、現時点ではこれといって注文もつかない。マイルから中距離までこなしてくれそう」と国枝師。調教は美浦ウッドで5F67秒台、上がり1F12秒半の時計を余裕をもってマーク。初戦から好勝負できる状態にある。鞍上は戸崎騎手。
ブルーアガヴェ(牡2、ディープインパクト×ペイトンドーロ、美浦・奥村武厩舎)
セレクトセール7560万円(税込)。金子氏が落札したディープ産駒ということで、POGでも中位あたりで人気になった一頭。美浦ウッド5F69秒台は目立たないが、上がりは13秒を切ってきた。手応えから、まだまだ時計は詰められる。鞍上は田辺騎手を予定。
ミディオーサ(牝2、ディープインパクト×ミスエーニョ、美浦・堀厩舎)
半姉にミスエルテ(ファンタジーS)。ノーザンF生産牝馬の中では5指に入る評判馬だ。美浦ウッドで5F68秒、上がり1F12秒半の時計は、堀厩舎にしては速い部類。ただ強めの調教本数が少なく、翌週のレースにまわる可能性もある。鞍上は石橋脩騎手を予定。
6月24日日曜日
芝1800m
アドマイヤジャスタ(牡2、ジャスタウェイ×アドマイヤテレサ、栗東・須貝尚厩舎)
半兄に豪州のG1コーフィールドCを勝ったアドマイヤラクティがおり、セレクトセールでは1億5120万円(税込)の高額がついた。「加速する際に重心が低く、走りのフォームがいい。父ジャスタウェイのいい面を受け継いでくれていると、厩舎も話していた。評価はかなり高い」と栗東の記者。調教はCWで6F82秒台、5F66秒、上がりも12秒前半でまとめ、期待通りの時計を出してきた。鞍上はルメール騎手を予定。
ロードゼウス(牡2、ディープインパクト×スピニングワイルドキャット、栗東・中内田厩舎)
半兄はオープンもみじSを勝ち、朝日杯FS4着のダノンスマッシュ。「牧場の育成段階から評判の高かった馬で、フットワークが大きくていい走り。前向きだかコントロールは利く範囲内」と猿橋助手。CWで6F82秒台、5F66秒前半、上がりは12秒を切る速い時計を出してきた。同厩の先輩ダノンプレミアムと同じ新馬戦のデビューは、高い期待の表れだ。鞍上は川田騎手。
ホウオウライジン(牡2、キングカメハメハ×ガールオンファイア、栗東・矢作厩舎)
いとこにダービー馬レイデオロがおり、セレクトセールでは1億9440万円で落札された。ただ調教はCWで5F70秒、上がりは12秒後半と、期待馬にしてはまだまだ。しかし日曜日の坂路で51秒8-12秒7の時計を出し、変わり身を見せてきた。鞍上はデムーロ騎手の予定。
サンサルドス(牡2、オルフェーヴル×ヴィヤダーナ、栗東・安田隆厩舎)
半兄はオープン特別を3勝しているダノンメジャー(現6勝)。調教は同厩のリップグロスに見劣ったが、5F67秒台後半、1Fは12秒を切っており時計は悪くない。鞍上は戸崎騎手を予定。
マイネルフラップ(牡2、ヴィクトワールピサ×マイネエレーナ、栗東・梅田智厩舎)
半兄はマイネルエルフ(NHKマイルC4着)。CWで5F66秒前半、上がり12秒半と動いており、初戦から動ける態勢にある。
ウインフルスター(牡2、トーセンホマレボシ×ハナノメガミ、栗東・宮本厩舎)
半兄は京都金杯に勝ち、皐月賞3着のウインフルブルーム。血統はいいが、調教の動きはもう一つ。叩いてからか。
東京芝1800m
クィーンユニバンス(牝2、ヴィクトワールピサ×レディスキッパー、美浦・田村厩舎)
半姉にオークス3着のアドマイヤミヤビがいる。田村厩舎らしく美浦ウッドで速めの時計を連発しており、ここ2週も67秒前後の時計を出し、上がりも悪くない。初戦から楽しめる一頭だ。
アンブロークン(牡2、ヴィクトワールピサ×リップスポイズン、美浦・手塚厩舎)
母はドイツ2000ギニー(GⅡ)勝ち馬。セレクトセールでは4968万円(税込)で取引されている。ウッドで2週前に5F66秒後半、1週前は5F67秒前半、上がり12秒後半の時計を馬ナリでマークし仕上がり上々。クィーンユニバンスとのヴィクトワールピサ産駒対決は見ものだ。
ハヤヤッコ(牡2、キングカメハメハ×マシュマロ、美浦・国枝厩舎)
母の姉に交流重賞3勝のユキチャンがいる。ウッド調教は2週連続で5F69秒台と控えめだが、まだまだ時計は詰められる余裕がある。ただ母系から、ダートのイメージも強い。
マイネルオニキス(牡2、ブラックタイド×スリースノーグラス、美浦・高木登厩舎)
全兄にダービー3着馬マイネルフロストがいる。2週前は平凡だったが、1週前はウッドで4F52秒台と良化も見えてきた。更なる変わり身を求めたい。
◆新規入厩馬
ミッキーバディーラ(牝2、ディープインパクト×バディーラ、栗東・音無厩舎)
全兄はダノンプラチナ(朝日杯FS)。音無-野田みづき氏(ダノックスの野田氏とは夫妻)のラインで、ダノンプラチナの再現も。
ミッキースピリット(牡2、ディープインパクト×フリーティングスピリット、栗東・音無厩舎)
セレクトセール1億800万円(税込)。母はジュライC(G1)などを勝った全欧チャンピオンスプリンター。
ベルヴォワ(牝2、ディープインパクト×アルーリングボイス、栗東・矢作厩舎)
母は2歳重賞を2勝、半兄オールザゴー、半姉アンヴァルはPOG期間中に3勝と、早熟性の強い一族。
バニュルス(牡2、ロードカナロア×ビーチブローフィズ、栗東・藤原英厩舎)
セレクトセール9936万円(税込)で金子真人HDが落札。母の兄に重賞で活躍のカフナ。
クラージュゲリエ(牡2、キングカメハメハ×ジュモー、栗東・池江寿厩舎)
半兄はプロフェット(京成杯)。
ポルトラーノ(牡2、オルフェーヴル×ポルトフィーノ、美浦・萩原厩舎)
祖母は天皇賞・秋などG1を2勝のエアグルーヴ。母は新馬、エルフィンSと2連勝。半兄は重賞2勝のポルトドートウィユ。
シャルマント(牝2、エンパイアメーカー×ライツェント、美浦・鹿戸雄厩舎)
半姉はディアドラ(秋華賞)、半兄はオデュッセウス(オープン特別2勝)。
クリソベリル(牡2、ゴールドアリュール×クリソプレーズ、栗東・音無厩舎)
半は姉マリアライト(G1・2勝)、半兄はクリソライト(ジャパンダートダービー)、リアファル(神戸新聞杯)と、兄姉に活躍馬が多数。
ウラノメトリア(牡2、ルーラーシップ×ミクロコスモス、栗東・矢作厩舎)
母は阪神JF3着。半兄は先の日本ダービーで3着のコズミックフォース。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。