レイデオロ半弟&アーモンドアイ半妹が登場!
2018/7/29(日)
新潟では土曜日にソルドラード、日曜日にドナアトラエンテ、ユナカイトとGⅠウイナーの下が続々登場。小倉の千八戦では、POG人気馬が激突する。
8月4日土曜日
◆新潟芝1600m
ソルドラード(牡、ロードカナロア×ラドラーダ、美浦・藤沢和厩舎)
半兄はダービー馬レイデオロ、3戦3勝のレイエンダ、マーガレットS勝ちのティソーナと3頭全てが活躍。「性格は穏やかで落ち着きがある。上とはまたタイプが違うが、背中の感触が良くて素質を感じる」と大江原助手。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、美浦坂路で54秒7-12秒3を馬なりマーク。トレセンでも評判は上々で、初戦から好レースを見せてくれそうだ。鞍上はルメール騎手。
◆小倉芝1200m
ダブルクラッチ(牡、トーセンジョーダン×プルーフオブラブ、栗東・野中厩舎)
母の姉は国内外でGⅠを3勝したシーキングザパール。1週前はCWで5F67秒、上がり12秒、2週前にはCWで5F65秒台後半と速めの時計を連発している。鞍上は北村友騎手を予定。
エイシンノホシ(牝、タイキシャトル×エーシンスピカ、栗東・沖厩舎)
母の兄は2歳時にオープン特別を2勝したエイシンヴァイデン。坂路で52秒7-12秒3と水準レベルの時計はクリアしている。
◆札幌芝1200m
ガールズロック(牝、ヘニーヒューズ×レティセントガール、栗東・梅田厩舎)
母の兄はプリサイスマシーン(重賞4勝)。調教は芝コースで66秒台後半の時計を馬ナリでマーク。2、3週前にはウッドコースで一杯に追われており、仕上がりは上々だ。
8月5日日曜日
◆新潟芝1600m
ドナアトラエンテ(牝、ディープインパクト×ドナブリーニ、美浦・国枝厩舎)
全姉に国内外G1を7勝のジェンティルドンナ、重賞2勝のドナウブルーがいる。「体はもう少しふっくら見せてくれるといいがキープはできている。精神面に改善余地はあるが、以前よりも落ち着きは出てきた」と国枝師。早めに新潟競馬場に入厩し、調教は新潟のダートで5F72秒を馬ナリでマーク。410キロ台の小柄な馬体を考えてか調教は軽めのものが多い。先々は楽しみな馬だが、初戦はどうか。逆に、このレベルの仕上げで新馬勝ちするようなら更に楽しみは増す。鞍上はルメール騎手。
サクセスファイター(牡、ハービンジャー×ユキノマーメイド、美浦・中館厩舎)
半兄はベステンダンク(現6勝)。美浦ウッドで5F69秒、上がり13秒を一杯にマーク。時計は地味だが、外目を回っているものなので十分。併せた相手を追走し先着しており、動きもいい。
スマイルスター(牝、ゼンノロブロイ×スマイルプライズ、美浦・大竹厩舎)
母の弟はクリールカイザー(アメリカJCC)。ウッド5F68秒台後半、上がり13秒前半の時計をマークし、併せた相手に3馬身先着。POG人気も落ち気味のゼンノロブロイだが、一つ上の世代からはサトノフェイバー(きさらぎ賞)も出ており、まだまだ頑張ってもらいたい。
◆新潟芝1400m
ユナカイト(牝、ヨハネスブルグ×フサイチパンドラ、美浦・木村厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬、半兄は今年の牝馬2冠アーモンドアイ。「走りに対して前向きだが、しっかりとコントロールも利くタイプ。牝馬ながら馬格があって見栄えがする」と土田助手。ウッド調教の時計は目立たないが、長めからやっており仕上がりは進んでいる。デビューは姉アーモンドアイと同じ新潟芝1400m。鞍上はルメール騎手。
ベルスール(牝、スウェプトオーヴァーボード×フレンチビキニ、栗東・今野厩舎)
全姉はオープンクラスで活躍するベルルミエール。1週前は芝で5F64秒台、上がりは11秒半ば。2週前は坂路で53秒1-12秒1の好時計を出し、初戦から動ける態勢だ。鞍上は田辺騎手を予定。
◆小倉芝1800m
サトノバリオス(牡、ディープインパクト×ヒアトゥウィン、栗東・池江厩舎)
全姉は今年のフローラSを勝ったサトノワルキューレ。POGでも人気になった一頭だ。調教はCWで5F67秒台、上がりは12秒。池江厩舎では速いほうの時計ではないが、3歳1000万のヴェルテアシャフトに先着している。まだ非力なイメージもあるが、「弾力性があって瞬発力もありそう」とは、厩舎に近い関係者の話。池江厩舎はダノンチェイサー、プランドラーとディープ産駒の評判馬が新馬戦で敗れているが、この馬で流れを変えたい。鞍上はデムーロ騎手。
イニティウム(牡、ハーツクライ×ゴールデンドックエー、栗東・須貝厩舎)
半兄にアルバートドック(重賞2勝)、リライアブルエース(現4勝)がおり、POGでも人気の馬。1週前はCWで5F67秒、上がり11秒後半を余裕をもってマーク。2週前にはCWで6F80秒、5F64秒、上がり12秒半ばとかなり速い時計を出しデビュー戦勝利へ向け意欲が伝わってくる。鞍上は武豊騎手。
キラープレゼンス(牝、ハーツクライ×キラーグレイシス、栗東・高野厩舎)
半姉はキラービューティー(現3勝)。坂路55秒3-12秒3(一杯)で併せた相手に遅れたが、上がり12秒3が出ていれば悪くない。鞍上は北村友騎手。
◆札幌芝1800m
カッシーニ(牡2、栗東・昆厩舎)(牡、ルーラーシップ×トクラットリバー、栗東・昆厩舎)
祖母にケープリズバーン(交流重賞1勝)がいる。調教は芝で5F65秒、上がり12秒。後出のファンタスティックに先着している。
ファンタスティック(牡2、美浦・武藤厩舎)(牡、オルフェーヴル×ルヴェソンヴェール、美浦・武藤厩舎)
母の兄はフェイトフルウォー(重賞2勝)。調教はカッシーニと併せ僅かに遅れている。レースで逆転したい。
新規入厩馬
ヴァンランディ(牡、キングカメハメハ×ハッピーパス、美浦・藤沢和厩舎)
全兄コディーノ(重賞2勝)、全姉チェッキーノ(フローラS)。厩舎所縁の血統だ。春以降、体も大きくなるなど成長が窺える。
ティグラーシャ(牝、ディープインパクト×シーズアタイガー、栗東・池添学厩舎)
母はアメリカ2歳牝馬チャンピオン。既にゲート試験に合格し、放牧に出ている。
オーサムウインド(牝、ディープインパクト×オーサムフェザー、栗東・友道厩舎)
全兄はスーパーフェザー(青葉賞3着)。こちらもゲート試験に合格し、放牧へ。
カウディーリョ(牝、キングカメハメハ×ディアデラノビア、美浦・堀厩舎)
母は重賞3勝、全姉ディアデラマドレ(重賞3勝)、半兄ドレッドノータス(京都2歳S)など兄姉にオープンクラスまで行った馬が4頭いる。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。