この中山、阪神が新馬戦最後の開催。芝のレースも少なく、さすがにPOG関連の馬は少なくなってきた。

2月23日(土)
◆中山芝2000m

パラダイスリーフ(牡、ディープインパクト×シルキーラグーン、美浦・木村厩舎)
全兄ゼーヴィント(重賞2勝)。2月17日の東京芝1800m戦を除外。「除外は見越しての調整。体質的な弱さがあって遅れたがいいモノは持っているし、実戦にいって良さそう」と太田助手。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)はウッドで一杯に5F67秒台半ば、1F13秒台前半で、併せた新馬と併入。追う毎に時計を詰めており、レースまでに更に良化が見込める。鞍上はルメール騎手の予定。

フッカツノジュモン(牡、オルフェーヴル×ラグジャリー、美浦・宗像厩舎)
半兄ショウナンマイティ(大阪杯勝ち馬、安田記念2着)。2月17日東京芝1800m戦を除外。「追い切りを重ねる毎に動きは良くなってきた。フットワークや血統的にも芝の中距離向き」と宗像師。調教は、2週前までは目立たなかったが、1週前はウッドで一杯に4F53秒台後半、1F13秒台前半と水準レベルの時計になってきた。

バモサバイラ(牝、オルフェーヴル×ダンスザクラシック、美浦・菊沢厩舎)
近親にコスモメドウ(ダイヤモンドS勝ち馬)。調教は、ポリトラックで気合を入れる程度に5F74秒台、1F12秒台半ば。物足りない内容だが、まだ速い時計の本数が不足しているので、ここから変わっていくだろう。

エバーブラック(牝、ブラックタイド×アネモティス、美浦・小笠厩舎)
近親アペリア(北米12勝、カナダチャンピオンスプリンター)。17日の東京芝1800m戦を除外。調教はウッドで一杯に4F54秒台前半、1F13秒台半ば。ここまでウッド4F54~55秒台の時計を何本も出しており、仕上がりは進んでいる。

スタックオンユー(牝3、美浦・伊藤大厩舎)(牝、キングカメハメハ×グレースランド、美浦・伊藤大厩舎)
半兄ドリームパスポート(重賞2勝、G1で2着3回)、フロンティア(新潟2歳S1着)。17日東京芝1800m戦を除外。調教は坂路56秒7-13秒3(強め)。まだ水準レベルには達しておらず、さらに時計を詰めていきたい。

ブラックエンジェル(牝3、美浦・田村厩舎)(牝、ブラックタイド×ハレクラニ、美浦・田村厩舎)
近親にオークス馬エリモエクセル。2月17日東京芝1800m戦を除外。調教はウッドで一杯に5F68秒、1F13秒前半。時計は悪くないが、速い時計を出す傾向の強い厩舎なので、直前の時計に注目したい。

2月24日(日)
◆阪神芝2000m

ゾロ(牡、EnglishChannel×ジュエルボックスⅡ、栗東・田所厩舎)
近親ルナフォンターナ(6勝)。17日小倉芝2000m戦を除外。調教CWで5F68秒台前半、1F12秒台後半を一杯にマーク。2週連続で新馬と併せて遅れているが、時計は悪くない。

マリター(牡、デスペラード×ヤマトマリオン、栗東・安達厩舎)
父は京都記念など重賞3勝、母はフローラSなど重賞4勝(交流重賞含む)。父母ともに安達厩舎所属という所縁の血統である。一つ上の半兄マリオは新馬勝ちしている。16日京都ダート1800m戦を除外。調教は坂路53秒3-13秒4(一杯)。強く追ったせいもあり、調教時計も2秒程度詰めてきた。この一本で、更に良化を促したい。

◆中山ダート1200m

イベントホライズン(牡3、美浦・勢司厩舎)(牡、ヴィクトワールピサ×フェアリーライン、美浦・勢司厩舎)
母は新馬勝ち。母の姉に未勝利から1600万まで4連勝したダノンフェアリーがいる。2月16日の東京ダート1400m戦を除外。「600キロ前後あるかなりの大型馬。これからの馬だと思うが、ダート向きのパワーがある」と勢司師。調教は、坂路54秒4-13秒7(一杯)。時計は平凡だが、2週前よりは詰めてきており変わり身は感じられる。