G1当日の新馬戦は、好メンバー必至。天皇賞デーの東京芝2000mは要注目。そしてドラフト時に指名するか、POGファンを悩ませたダノンプレミアムの半弟がついに入厩!

10月26日

◆東京芝1600m

サトノフウジン(牡、ディープインパクト×コンテスティッド、美浦・堀厩舎)
全兄ギベオン(中日新聞杯勝ち馬、NHKマイルC2着)。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は美浦ウッドで5F69秒台、1F13秒台半ばで、併せた2頭に遅れている。新馬勝ちした同厩のフィリオアレグロも直前調教で変身したので、この馬も最終調教で変わり身を見せたい。

キングダムウイナー(牡、ディープインパクト×ウォッチハー、栗東・矢作厩舎)
母はアルゼンチンのG1勝ち馬。セレクトセール1億1880万円(税込)。「以前よりも体つきに伸びやかさが出てきた。これなら2000mくらいまでこなせそうだが、まずはマイルから」と矢作師。調教はCW69秒台、1F12秒台後半で、新馬のサトノインプレッサに1馬身程度遅れている。鞍上はデムーロ騎手。

クロノメーター(牡、ゴールドシップ×タイムウィルテル、美浦・尾形厩舎)
半姉マジックタイム(ダービー卿CT勝ち馬)。19日の東京芝1600m戦を除外になり、こちらへ回ってきた。坂路54秒0-12秒9を余裕をもってマークし、2週前に比べ良化が窺える。

◆京都芝1600m

ランクリッツ(牝、ディープインパクト×レインボーダリア、栗東・浅見厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬。夏の札幌でデビュー予定も、ソエが出て放牧。19日の京都芝1600m戦でデビューが決まったが、馬場の悪化を考えて回避し、ここへまわってきた。まだソエの影響を考えて調教は軽めが多いが、14日には坂路で53秒8の時計を出し、徐々に上げてきている。

サトノインプレッサ(牡、ディープインパクト×サプレザ、栗東・矢作厩舎)
母はフランスG3勝ち馬、マイルCS3着2回。CWで5F69秒台、1F12秒台半ばの時計で、新馬のキングダムウイナーに1馬身程度先着している。なお京都芝2000mにまわる可能性もある。


10月27日

◆東京芝1800m

サトノエスペランサ(牡、ルーラーシップ×フサイチパンドラ、美浦・堀厩舎)
母はエリザベス女王杯勝ち馬、半姉アーモンドアイ(G1を5勝)。美浦ウッドで5F69秒台、1F12秒台後半で、新馬のサトノフウジンに先着している。鞍上はデムーロ騎手。

ゼノヴァース(牡、ディープインパクト×リズムオブライト、美浦・藤沢和厩舎)
母はイギリスG2勝ち馬。美浦ウッド5F69秒台、1F13秒台前半を余力十分にマーク。ここまで古馬との併せ馬を何本も消化し楽に併入していることから期待を持って良さそうだ。鞍上はルメール騎手。

エブリワンブラック(牡、ブラックタイド×シュガーハート、栗東・武幸厩舎)
全兄キタサンブラック(G1を7勝)、セレクトセール1億5660万円(税込)。CW66秒台、1F12秒台前半の時計で、併せた相手に先着。デビューへ向け急ピッチに仕上げは進んでいる。

ブラックマジック(牡、ディープインパクト×ナイトマジック、美浦・戸田厩舎)
母はドイツオークス、バーデン大賞(ともにドイツG1)勝ち馬、全兄フォイヤーヴェルク(現4勝)、全姉アルミナーレ、ノチェブランカ(ともに現3勝)。セレクトセール1億1880万円(税込)。「小柄でもバネがあっていいフットワーク。数字以上に馬を大きく見せている」と戸田師。鞍上は福永騎手。調教は芝コースで5F67秒台、1Fは11秒台後半。追い出されると、しっかりした伸び脚を見せてくれた。

◆東京芝1400m(牝馬限定)

ボンボヤージ(牝、ロードカナロア×ディープインアスク、栗東・梅田智厩舎)
全兄ファンタジスト(重賞2勝)。「軽いフットワークは兄のファンタジストによく似ている。血統的にこの馬も短い条件が合っていそう」と前原助手。坂路で53秒3-12秒4を楽にマークし、初戦から行ける態勢だ。鞍上は武豊騎手。

マカロンパフェ(牝、ロードカナロア×スペシャルフロート、栗東・河内厩舎)
母は4勝、母の弟フローテーション(菊花賞2着)。20日の京都芝1400m戦が除外になり、こちらへ。10月10日のCWでは、6F80秒を切る速い時計を出しており、デビュー戦から好勝負できる。

フェルハール(牝、ダイワメジャー×メジロハリス、栗東・安田隆厩舎)
半兄コウソクストレート(ファルコンS勝ち馬)。20日の京都芝1400m戦は除外になり、こちらへ。1週前は坂路で54秒9-12秒5。2週前にもCWで水準レベルの調教はクリアしている。鞍上は川田騎手。

◆京都芝2000m

フライライクバード(牡、スクリーンヒーロー×シングライクバード、栗東・友道厩舎)
母は5勝、フラワーC3着。半姉シングウィズジョイ(重賞2勝、エリザベス女王杯2着)。セレクトセール1億800万円(税込)。CWで2週連続上り1F12秒を切る時計を出し、古馬との併せ馬も常に先着。秋の友道厩舎デビュー馬では一番の声もあり、デビュー戦が非常に楽しみである。

京都ダート1800m

テイルウォーク(牡、マジェスティックウォリアー×フラーテイシャスミス、栗東・池江厩舎)
全兄ベストウォーリア(交流G1南部杯2勝)。セレクトセールで1億368万円(税込)で、金子真人HDが落札している。CWで5F68秒台、1F12秒台前半で、新馬で2着のキングサーガ、20日にデビューのウォルフライエに先着している。鞍上は浜中騎手。

モルトルバート(牡、オルフェーヴル×メジロルバート、栗東・松永幹厩舎)
甥にグローリーヴェイズ(天皇賞・春2着)がいる。調教は目立たず、これからの変わり身に期待したい。鞍上はシュタルケ騎手。

◆新規入厩

ダノンフォルツェ(牡、ロードカナロア×インディアナギャル、栗東・中内田厩舎)
半兄ダノンプレミアム(朝日杯FS勝ち馬)

パーディシャー(牡、キングカメハメハ×エバーブロッサム、美浦・久保田厩舎)
母はオークス2着。母の姉エイジアンウインズ(ヴィクトリアマイル勝ち馬)

キタノブルー(牡、ディープインパクト×オールウェイズウィリング、美浦・国枝厩舎)
全姉ショウアンアデラ(阪神JF勝ち馬)

レッドデュラン(牡、エピファネイア×レッドオーヴァル、栗東・角居厩舎)
母桜花賞2着。