今度の3日間開催は、日曜日がシンザン記念、月曜日がフェアリーSとPOGファンには楽しみな番組。重賞の無い土曜日は、良血馬が集まる京都マイル戦に注目だ。

1月11日

◆中山ダート1800m

シェダル(牡、ゴールドアリュール×マイティースルー、美浦・栗田厩舎)
母は4勝。半姉パッシングスルー(紫苑S勝ち馬)。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は、美浦ウッドで5F67秒台、1F12秒台前半の時計をマークし、2戦2勝のシャインガーネットと併入。手応えは相手のほうが余裕はあったが、こちらはデビュー前なのだから仕方あるまい。時計は水準のものが出ており、初戦から勝負になる態勢にある。鞍上はマーフィー騎手。

◆京都芝1600m

ホワイトロッジ(牝、ディープインパクト×サマリーズ、栗東・藤岡健厩舎)
母は交流重賞クラスターC勝ち馬。「前向きでスピードのあるタイプだし、距離は短いところが合いそう。血統的に期待が大きい馬で、どんなレースをしてくれるか楽しみにしている」と藤岡健師。調教は、12月31日に54秒2-13秒9。もともと秋デビューを予定していて、10月には坂路で52秒8-12秒3の好時計もマークした馬。しっかり仕上がれば好レースが期待できる。鞍上は藤岡佑騎手。

レイパパレ(牝、ディープインパクト×シェルズレイ、栗東・高野厩舎)
母は重賞2着2回、全兄シャイニングレイ(ホープフルS勝ち馬)。年末に坂路で54秒0-12秒8を余力をもってマーク。ポリトラック調教では、11秒台前半の速い上りを連発しており、動きは良好だ。

ダーヌビウス(牝、キングカメハメハ×ドナウブルー、栗東・石坂正厩舎)
母は重賞2勝。半姉ドナウデルタ(現3勝)。おばにジェンティルドンナ(G1を7勝)。坂路で一杯に56秒1-13秒5で、古馬オープンのレッドランディーニと併入している。ここまで目立った時計は出ていないが、芝で変わりそうな雰囲気はある。鞍上は北村友騎手。

アメトリン(牝、オルフェーヴル×モクレン、栗東・清水久厩舎)
祖母モーララカナは北米G1勝ち馬。CWで5F72秒台、1F12秒台前半の時計を抑えてマーク。まだ速い調教が少ないので、変わり身の余地は大きい。

スペードエース(牡、ワールドエース×ハルーワソング、栗東・友道厩舎)
半兄フレールジャック(ラジオNIKKEI賞勝ち馬)、マーティンボロ(重賞2勝)、おいにシュヴァルグラン(ジャパンC勝ち馬)、めいにヴィルシーナ(G1を2勝)、ヴィブロス(G1を2勝)。CWで新馬と3頭併せを行い、5F67秒台、1F12秒台前半を楽にマーク。一番後ろから追走して、アルテフィーチェと併入、一番前を走っていたアドマイヤビルゴには少差先着している。鞍上は福永騎手。


1月12日

◆中山芝2000m

ブラウローゼン(牝、ロードカナロア×ローザブランカ、美浦・尾関厩舎)
半姉バンゴール(5勝)、おじにローズキングダム(G1を2勝)。「おっとりしたところがあり、上よりも距離は保ちそうなタイプ。もう少し前向きさが出てくるといいが、素質は感じている」と尾関師。調教は、美浦ウッドで、5F67秒台、1F12秒台半ばの時計を余裕を残してマーク。3頭併せで、新馬に僅かに遅れたが、1勝クラスの馬とは併入。一番後ろから追走したもので、内容は悪くない。鞍上はマーフィー騎手。

エルセンブルグ(牡、エピファネイア×アイスフォーリス、美浦・相沢厩舎)
母は3勝、オークス3着。美浦ウッドで一杯に追われ、5F68秒台、1F13秒台前半の時計をマークし、3頭併せで併入している。鞍上は丸山騎手。

キールカーディナル(牡、アンライバルド×ビーチブローフィズ、美浦・田中博厩舎)
おじにカフナ(6勝、小倉大賞典2着)、トウシンモンステラ(5勝)。美浦ウッドで4F52秒台、1F13秒台前半で、併せた未勝利馬に遅れている。本数は出しているが、ここまで併せ馬で先着が無いことは気がかりだ。

コースタルチャート(牝、スピルバーグ×ジプシーハイウェイ、美浦・藤沢和厩舎)
半姉アマルフィコースト(阪神牝馬S2着)。美浦ウッド5F68秒台、1F13秒台前半の時計をマークし、新馬と併入している。藤沢厩舎の馬なので目立った時計はないが、12月半ばから速めの時計を出しており、調教量は足りている。

◆京都芝2000m

レッドミダス(牡、オルフェーヴル×アンリミッドバジェット、栗東・須貝厩舎)
母は北米G2を2勝、G1ケンタッキーオークス3着。CWで一杯に5F68秒台、1F12秒台半ばの時計を出し、新馬のヴァンタブラックに僅かに遅れている。鞍上は岩田康騎手。

アルテフィーチェ(牝、ハーツクライ×アルテルテ、栗東・友道厩舎)
母は北米G1勝ち馬。1月5日の新馬戦を予定していたが、1週延ばしてのデビューとなる。調教は新馬との3頭併せ。CWで5F67秒台、1F12秒台前半を馬なりでマークし、スペードエースと併入、6億円馬のアドマイヤビルゴには少差先着している。

◆京都ダート1200m

レッドシンシア(牝、リアルインパクト×エポカブラヴァ、栗東・西園厩舎)
半兄レッドゲルニカ(現6勝)。5日のダート1400m戦を除外され、こちらへ回る。坂路で一杯に52秒2-12秒3の好時計をマークし、いい状態をキープしている。鞍上は酒井学騎手。

ディランズソング(牡、SummerFront×PoeticRichers、美浦・萩原厩舎)
母は短距離で北米3勝。12月22日中山戦、1月6日の中山戦と2度除外されており、さすがに今回は大丈夫だろう。美浦ウッドで5F68秒台、1F13秒台前半の時計を抑えてマークし、併せた未勝利馬に先着。昨年末にデビュー予定だったので、仕上がりは問題ない。


1月13日

◆中山芝1600m

レッドジョコンダ(牝、Frankel×モナリザ、美浦・藤沢和厩舎)
母はフランスG1オペラ賞2着。調教は美浦ウッドで5F68秒台、1F12秒台後半を余裕十分にマーク。仕上がり面に不安はない。

アクロスティック(牝、ストロングリターン×ベアトリッツ、美浦・武市厩舎)
母は3勝、おばにジュエラー(桜花賞馬)、ワンカラット(重賞4勝)。坂路54秒5-12秒5の時計を楽にマークしている。ここまで坂路で上り12秒台半ばの時計を何本も出しており、仕上がりは良好だ。鞍上は菅原騎手。

アシュモレアン(牡、ストロングリターン×コレクターアイテム、美浦・斎藤誠厩舎)
母はアルテミスS勝ち馬。美浦ウッドで5F67秒台、1F13秒台前半をマーク。古馬2勝クラスに遅れたが、いっぱいに追ったわけでは無いので中身は悪くない。鞍上は池添騎手を予定。

メリディアン(牝、ロードカナロア×パーフェクトトリビュート、栗東・友道厩舎)
母はイギリスG3勝ち馬。調教はポリトラックで一杯に5F65秒台、1F11秒台後半。12月の調教と比べても時計は詰まってきている。現状はポリトラック調教が多く、同厩の新馬よりも負荷が少ないことから、まだまだ良化の余地はある。鞍上は石川騎手。

◆中山ダート1200m(牝馬限定)

ロマーシカ(牝、ゴールドアリュール×マザーロシア、美浦・池上厩舎)
6日の中山戦を除外になり、ここへ回る。調教は美浦ウッドで5F69秒、1F12秒台前半。軽く終い好時計を出しており、脚力はありそうだ。

◆京都ダート1800m(牝馬限定)

クォリティタイム(牝、QualityRoad×ジプシー、栗東・高橋義厩舎)
近親にファンディーナ(フラワーC勝ち馬)。坂路で一杯に52秒3-12秒6と水準レベルの時計はクリアしており、初戦から楽しみである。