まだまだ良血馬が潜んでいる!
2020/3/1(日)
新馬戦も残り3週。ダート戦が中心でも、良血馬はまだまだ存在する。
3月7日
◆新馬・中山ダート1800m
スピルアウト(牡、スピルバーグ×シーニーンガール、美浦・菊沢厩舎)
母は北米G2勝ち馬。半兄ダイワダグラス(現5戦3勝)。「大型でもあり、成長を促しながら進めてきた。大分良くはなっているし、使いながらパンとしてくれば走ってきても」と菊沢師。1週前調教(以降も、調教は主に1週前のもの)は、ウッドで一杯に5F70秒台、1F13秒台後半。レースまで、もう少し時計を詰めていきたい。鞍上は横山和生騎手。
アルファレディ(牝、オルフェーヴル×ピュアーフレーム、美浦・小西厩舎)
半兄ニシノジャーニー(3勝)。「当初は動けなかったが、追い切りを重ねて動けるようになってきた。牝馬ながら馬格もあり、ダートもいいと思う」と佐藤助手。調教は、坂路で55秒2-13秒2を抑えてマークし、3頭併せで最先着している。
レッドシノン(牝、カジノドライヴ×シルバーフォックス、美浦・中川厩舎)
半姉レッドシルヴァーナ(現2勝)、祖母ビーポジティヴ(交流重賞クイーン賞勝ち馬)、近親トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、デニムアンドルビー(ジャパンC、宝塚記念ともに2着)。500キロ近い体重で、牝馬にしては馬体が恵まれている。坂路54秒2-12秒5を抑えてマーク、併せた相手を追走し先着している。鞍上は三浦騎手。
ウインレゼルヴ(牡、ロージズインメイ×シャンパンセラー、美浦・奥平厩舎)
近親スプリングゲント(中山グランドジャンプ勝ち馬)。坂路で一杯に52秒9-13秒2。
◆未勝利(牝馬限定)・中山ダート1200m
ハーモニクス(牝、キンシャサノキセキ×アコースティクス、美浦・武市厩舎)
半兄ロジユニヴァース(ダービー馬)。坂路で一杯に53秒2-12秒9。デビューまでに、もう少し速い上り時計を出せると、期待感は更に高まる。
3月8日
◆新馬・中山ダート1200m
サラマンドラ(牝、パイロ×ピクシープリンセス、美浦・古賀慎厩舎)母はエリザベス女王杯3着。「血統馬らしい雰囲気があり、この先更に良くなっていきそう。芝の走りも見てみたいが、血統からダートはこなしそう」と古賀慎師。調教は、坂路55秒8-13秒6。先週除外になったことで、仕上がりは更に進んでいる。
◆新馬・阪神ダート1800m
ビーマイオーシャン(牡、エピファネイア×ディープストーリー、栗東・音無厩舎)
母は2勝、祖母は北米G2を3勝。調教は坂路で一杯に54秒4-13秒9で、古馬1勝馬を先行し僅かに遅れている。鞍上は団野騎手。
アバディーン(牡、ルーラーシップ×アスクデピュティ、栗東・大久保龍厩舎)
母は5勝。母の弟にミュゼスルタン(新潟2歳S勝ち馬)。CWで抑えて5F70秒台、1F12秒台前半。全体時計は目立たないが、坂路、CWでともに終い12秒台前半の時計は出ている。鞍上は松山騎手。
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。