次シーズンのPOG情報を先取り!3歳良血馬たちの巻き返しはあるのか?
2016/5/16(月)
あの良血馬たちは挽回なるか?動向を一挙にチェック!
土曜日の未勝利戦で、アドヴェントス(牝3、美浦・堀厩舎)がデビュー戦を快勝。全姉にアヴェンチュラ、トールポピーのGⅠウイナー、全兄に重賞3連勝のフサイチホウオーがいる良血で当然のようにPOGでも人気になった一頭だ。勝ち方を見る限り、かなり上まで行けそうな雰囲気だが、POG的にはこの一戦で終了。残念だが、少しでもポイントを稼いでくれたので良かったと考えたい。
今週は牝馬の祭典オークス(G1)がメイン。シンハライト、チェッキーノとPOG人気馬が有力になっており、今週もポイントが大きく動くであろう。オークスの行方は他のコーナーに任せて、ここでは下級条件のPOG人気馬を中心に見ていきたい。
500万クラスでは、日曜日芝1600戦のムーンクエイク(牡3、美浦・藤沢和厩舎)が、未勝利戦からの連勝を狙う。 「息や体の使い方が良くなってきたし、この先もっと良くなりそう。クラスが昇級しても楽しみは大きい」と津曲助手。半姉にバウンスシャッセなどがいる血統。前走は2着に3馬身差をつける楽勝で、今の500万なら即通用する。
皐月賞馬キャプテントゥーレをはじめ、兄姉にアルティマブラッド、クランモンタナら活躍馬がいるテラノヴァ(牝3、栗東・須貝尚厩舎)も、前走で初勝利。土曜日京都の500万芝1600m(牝馬限定)で連勝を狙う。
未勝利戦では、国枝厩舎の良血馬2頭が初勝利を目指して出走予定。兄姉にタンタアレグリア、パパラサルーがいるタンタビクトリア(牝3、美浦・国枝厩舎)は、土曜日東京芝1600m戦で待望のデビュー。堀厩舎のアドヴェントスのように、デビュー勝ちなるか。
ルージュバックの半弟でPOGでも人気を集めながら、なかなか成績が上がってこないケイブルグラム(牡3、美浦・国枝厩舎)は、初めてダート戦(日曜日東京の未勝利ダート2100m)に出走。元よりパワータイプという話も一部あったので、この一戦で変身を期待したい。
サウンズオブアースの半弟グローサーザール(牡3、栗東・池江寿厩舎)は、ここまで3戦が見せ場なく終わっている。「大型なので今回は休み明けがどうか。血筋は奥手でもあるし、この先どう変わってくるかな」と池江師。新潟土曜日の3歳未勝利の芝2200mを予定。血統的に期待も高かったが、変身が見込めないと、POG期間内の勝利は厳しい。
ハープスターの半妹リュラ(牝3、栗東・池添学厩舎)も久々の出走。 「休み明けで息がどうかと思っていたが、走らせてみるといい動き。いいフットワークをする」と池添学師。こちらは3歳未勝利の芝1600m(牝)を予定している。
早期デビューの2歳馬情報を先取り!
変わって、ここからは2歳馬の入厩情報。サトノクロノス、ビートフォーセールと有力馬が入厩している池江厩舎は、ノーブルジュエリーの半妹プロキシマ(牝2、栗東・池江寿厩舎)もスタンバイ。近年兄姉は不振だが、巻き返しあるか。
早期デビューに活躍馬が多い須貝厩舎には、レッドクライム(牡2、栗東・須貝尚厩舎)が入厩。全姉はクラシック候補にもなったオツウで、姉以上の活躍を期待。血統で目立つのは、名牝レッドディザイアの2番仔になるキングオブマウイ(栗東・松永幹厩舎)。半姉は可哀想なことになったが、そのぶんも頑張りたい。
関東では、すでにPOG関連の情報でよく採り上げられているマイネルズイーガー(牡3、美浦・国枝厩舎)。母は古馬になって福島牝馬Sを勝ったが、こちらは早熟性が高いと評判。POGでも中位~下位あたりで取れそうなので、狙ってみては?!
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。