ムーア騎手に新馬の騎乗依頼が殺到!カレンチャンの全弟も登場だ!
2016/11/14(月)
堀厩舎の新馬の鞍上にはほぼムーア騎手が内定済み!
13日の京都の新馬戦(芝2000m)に好メンバーが集まったせいか、今週の新馬戦はPOG的には小粒感が否めない。そんな中、20日日曜日の京都芝2000m戦のポポカテペトル(牡2、栗東・友道厩舎)は、マウントロブソン(スプリングS勝ち馬)の全弟という血統で、今週では目立つ一頭だ。「まだ体の使い方に良化の余地はあるが、素質を感じる1頭。血筋的にも距離はあっていい」と友道師。
1週前までの調教時計(以降も、調教内容は主に1週前のもの)は全体、上がりともに水準のものは出ているが、追走しているとはいえ遅れが連続したのは少々気がかり。直前調教はよく見ておきたい。鞍上はムーア騎手の予定。
ムーア騎手が騎乗予定のポポカテペトル 追い切り内容に注意したい
同レースにはリュミエールドール(牝2、栗東・浜田多厩舎)も予定。母はオークス候補にも挙がったアルスノヴァ(3戦2勝で引退)、母の兄にドリームジャーニー、母の弟にオルフェーヴルとタレントが並ぶ。調教はそれほど目立っていないが、まだまだ変わってきそうな雰囲気だ。
前日の芝1800m戦には、全姉にカレンチャン(G1を2勝)がいるカレンカカ(牡2、栗東・安田隆厩舎)が登場。「バランスのいい馬。上はスプリンターだが、この馬はおっとりしているし、あまり先入観を持たず、まずはこの距離を試してみる」と安田隆師。CWで6F82秒台、上がりも12秒台で締めて併せた相手に先着と、調教の動きも良好だ。鞍上は川田騎手。
カラル(牡2、栗東・佐々晶厩舎)は、半姉にアロマティコ(G1を3着2回)、母の兄にインティライミ、サンバレンティン、オーバーザウォールと重賞勝ち馬が3頭いる。坂路54秒4-13秒0(一杯)で併せた相手に遅れと調教は動いていないが、使って良くなる馬が多い一族なので、長い目で見たい。
エンゲージスマイル(牝2、栗東・北出厩舎)は、翌日の芝2000m戦と両睨み。半姉に南関東クラシックで活躍したエミーズパラダイスがいる。坂路52秒3→12秒6が出ており、デビュー戦に向けて順調だ。鞍上は藤岡康騎手。
東京は、土曜日の芝1800m戦に良血馬が並ぶ。グラブザゴールド(牡2、美浦・二ノ宮厩舎)は、半兄にタッチミーノット(中山金杯)がいる。「体の芯が入ってくるのはもう少し先になるかと思うが、シルエットのきれいな馬。現時点でどんな走りを見せてくれるか」と二ノ宮師。鞍上は蛯名騎手を予定。美浦のウッドを馬ナリで68秒台なら合格点。馬体が小さいので、当日のパドックはよくチェックしたい。
リードフルート(牝2、美浦・上原厩舎)は、半姉にマーブルカテドラル(アルテミスS)がいる。ウッド4F52秒8を馬ナリなら悪くない。姉のように早くからの活躍を期待したい。
堀厩舎&ムーア騎手のコンビになるサーベラージュ(牡2、美浦・堀厩舎)は、ウッド70秒台、上がりは13秒後半で、併せたハナレイムーンに大きく遅れてしまった。まだ太目も残っているので、叩いてからか。他には、半兄がソールインパクト(東スポ杯3着)のクープデュモンド(牡2、美浦・戸田厩舎)、近親にスクリーンヒーロー、ダイナアクトレスがいるルレシャンテ(牝2、美浦・手塚厩舎)が予定している。
リュミエールドールは近親にオルフェーヴルらの名が浮かぶ良血馬
タレント揃いの角居厩舎にまたまた楽しみな血統馬が入厩!
日曜日の牝馬限定芝1600m戦は、レッドジェノヴァ(牝2、美浦・小島茂厩舎)がウッド4F55秒6-12秒4(馬なり)と、終いにいい時計を出して併せた馬に先着。陣営も「新馬勝ちを狙う」と自信を見せている。母はオープンまで行ったコロンバスサークル、母の弟にダービーフィズ、クレスコグランド、母の妹にアプリコットフィズと活躍馬が並び、この馬も来春のクラシックを望む。
チャームクォーク(牝2、美浦・大和田厩舎)も坂路で52秒7-12秒7(一杯)と、有力馬に入ってくる動き。半兄にはストレンジクォーク、近親にタイキフォーチュン(NHKマイルC)がいる。
最終開催になる福島も、土曜日に芝2000m戦が用意されたため、東京ではなくこちらへまわる馬も多いようだ。グリフレット(牡2、美浦・水野厩舎)は、アプリコットフィズ(クイーンC、クイーンS)の初仔。調教は地味で、まだ前向きさに欠けるところがあるとのこと。レースでどこまで変わるか。
アルーリングデイズ(牡2、美浦・武井厩舎)は、近親にアルーリングボイス(小倉2歳S、ファンタジーS)、アルーリングアクト(小倉2歳S)と、早熟性の高い一族。新馬戦から好勝負を期待したいが、気難しいところがあって調教のほうも目立った時計は出ていない。この馬も変わり身を見込みたい。
新規入厩の目玉は、バリオラージュ(牡2、栗東・角居厩舎)。半兄にサウンズオブアースがおり、POGでも人気になった一頭だ。ヴァナヘイム、エアウィンザー、クリアザトラックと期待馬が続々勝ち上がっている角居厩舎。この馬もその中に入ってくるか。
インウィスパーズ(牡2、栗東・音無厩舎)は、シンコウラブリイ(マイルCS)を中心に活躍馬が多数出ている一族。半兄のレトロロックは新馬勝ちをしており、早くからの活躍を期待。ラーゴブルー(牝2、栗東・池江寿厩舎)は、半姉にデニムアンドルビーがいる。目標は姉が勝っていないG1だ。
バリオラージュの兄、サウンズオブアース
弟は父がディープインパクトに替わってどう出るか
プロフィール
山田 乗男 - Norio Yamada
厩舎育ちのPOG好きという変わり者。主なPOG実績として、過去にナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ディープインパクト、オルフェーヴル、ブエナビスタ、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、アンライバルドら指名の実績を持つ。POG=超大物狙いということだが、その格高理論は仲間うちから一目を置かれている。有名競馬雑誌でPOGコーナーを担当中。