初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『今週出走します』
2019/4/3(水)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。先日、カリボール(牡3、栗東・須貝尚厩舎)が未勝利戦を勝った時から次はどこを使うのか?毎日杯やニュージーランドトロフィーに登録したりとしておりましたが、今週末の土曜芝1600mの500万条件を使うことになりました。
鞍上は藤井勘一郎騎手が騎乗停止ということで乗り替わり、川田将雅騎手となります。鞍上の手配や須貝調教師の言葉からも勝負気配がうかがえます。前走の勝ちっぷりや競馬の上手さ加減からも、ここは期待したいと思っております。距離短縮も恐らくプラスになってくれるはず。
今週末はカリボールの自己条件だけでなく桜花賞(G1)もあるのです。前走惨敗のアウィルアウェイですが、巻き返してくれるのではないかと、こちらもかなり期待しております。
すっかり評価を落としてはいますが、前走の敗北によってあの強烈な末脚が使えなくなったわけではありませんので、うまく溜めて末脚を爆発させられる展開を期待です。いまだに重賞を勝つことができていないジャスタウェイ産駒、初勝利がG1なんてことになってくれれば僕的にはかなり嬉しい。馬券的にもかなり美味しいオッズになること間違いなしなので、こちらのほうも楽しみです。
そして、今年の2歳馬エオスモンですが、無事に須貝厩舎へ入厩したそうです。まずはゲート試験合格を目指し、早い時期でのデビューを目指します。かなり早いとは思いますが、未勝利戦がひと月早くなくなることを考えれば、この時期の始動はもはや当たり前の世の中になっているのでしょう。
ジャスタウエイ産駒の中でもサンデーレーシング所属のスタインウェイ、牡、母ジュエルオブザナイト(美浦・古賀慎明厩舎)なんかは3月の後半に入厩しゲート試験に合格、現在はNF天栄でデビューに向けて調整中でございます。
それからもう一つ、(丸山)担さんの愛馬、アラスカノオーロラ(牡4、美浦・小島茂厩舎)ですが、次走は福島3週目、福島中央テレビ杯を目標に調整されているとのこと。昇級初戦、どのようなレースをしてくれるのか期待です。
前走に引き続きカリボールとアウィルアウェイが同じ週に走ることになりました。どちらも勝って喜び爆発となることを期待しつつ、応援に行ってこようかと思ってます。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。