初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『今週も勝負です』
2020/7/2(木)
まずはマジカルステージについてですが、前走は3着、着差は勝ち馬から1秒以上離されていますので、あまり強気なことは言えませんが、レースっぷりはなかなか器用なものがあったかと思います。スタートを決めてうまく流れに乗れれば小回りコースの福島で良い結果を出してくれるのではないかと思われます。デビュー戦から続投の西村騎手の好騎乗を期待したいですね。ほんと頼みます。この時期に一つでも勝ってくれると、この先の夢と妄想が広がりますので是非、彼女には頑張っていただきたいのです。
そしてCBC賞のアウィルアウェイ。去年のこのレースでは馬場に泣かされたか、軽ハンデにも関わらず見せ場もなく馬群に沈んでおります。とはいえ今年は阪神コース、去年とは別馬に成長しているので雨だからってないと決めつけるわけにはいかないかと思われます。ハンデ戦なんで何が来てもおかしくはありません。牝馬の55.5kgはちょっと重たいのではとか思ってはいますが、きっと彼女は頑張ってくれることでしょう。秋に向けて仕切り直しの一戦です。なんとか良いところを見せていただければと思います。
というかんじで我が愛馬、牝馬2頭の出走が確定しております。夏は牝馬と申しますし、なんとか良馬場で競馬が開催されてくれるとありがたいです。どっちも勝ってくれると最高なのですが、楽しみに週末を待ちたいと思います。
そしてもう一頭の我が愛馬、カリボールなのですが、協議の結果、北海道に放牧へ出すことに決まりました。ハーツクライの孫、ジャスタウェイの子ですので、これからが成長期ということで、しっかり休んで成長を促しつつ、しっかり立て直してもらいましょう。ということだったのですが、後日骨折が判明しました。といっても骨片が飛んでいるという軽度のものですので、年内には戻ってこられるのではないかとのことです。
前走の凡走の説明がつきました。前々走は脚を余した感じがあったので、決してやる気がないということではなさそうです。とまあそういうことですので肉体的にも精神的にもきっちりリフレッシュしてもらい、ターフに戻った暁には、成長した姿を見せてくれることを期待です。是非頑張っていただきたいと思います。
そしてジャスタウェイ産駒で期待の新星が誕生しました。誕生というか先週の勝ちっぷりがあまりに鮮やかだったダノンザキッド。まだ緩いとかいいながらの圧勝。これから先、クラシックまで期待できるのではとの評価をする人もいるらしいので、なんとも楽しみな一頭です。彼が活躍してくれればジャスタウェイの評価もあがります。いまだにG1勝ち馬がいないジャスタウェイ産駒、今年のセレクトセールはねらい目かもしれませんよ。
とまあそんなこんなで、本当に毎週のように思いますが、なかなかうまくいかないのが競馬です。しかしうまくいったときはとても嬉しい気持ちになるのも競馬なのです。なんとか今週はうまくいってくれると嬉しいなあ。と思う今日このごろなのでした。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。