初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『愛馬情報とガンプラ倉庫について』
2022/3/20(日)
その名も『ガンプラ預かり倉庫GBOX』。このフレーズだけを聞いても何を意味しているのかわからないと思います。いったい何がどういうことなのかとひらたく言うと、ガンプラ専用のトランクルームなのだそうです。ガンプラを愛してやまないモデラ―の皆さんは沢山のガンプラを所有し、ガンプラがどんどんと溜まっていき足の踏み場がなくなった場合にとても役に立つサービスなのです。
「…………」
いや、足の踏み場がなくなるほどガンプラを買ったことがないのでその感覚がわからないのですが、ものが溢れてトランクルームに物を預けたい(僕は本が家にあふれています)!という気持ちはなんとなくわかります。なんとなくのイメージではあるのですが、ガンプラという繊細に扱う必要があるものを、ガンプラのことを知り尽くしているスタッフが大切に保管してくれるということなのではないでしょうか?スマホやPCで預けたガンプラを閲覧できてジオンや連邦ごとにソートもできるそうです。さらにはスマホやPCから簡単に預けたガンプラを引き上げることもできるそうです。
それがどう便利なのかと想像するに、トランクルームは自分で行かねばならないところをPCやスマホを操作もしくは専用のこだわりの段ボールを取り寄せその中に詰めるだけ、つまり我が家の中でガンプラの出し入れが完了するのが便利なのだと思います。
僕の場合ミステリ小説を仕事柄読みまくらないといけないのですが、とうの昔に本棚は一杯です。あふれた本は袋や段ボールにつめて保管してあるのですが、そういえばあの本を、と読み返したくてもどこにあるかわからなくなったり、一部の本はスタッフルームに寄付したり飯岡さんに回したり回してもらったりとかしているので、無くなったり、二度三度と間違えて買ってしまったりすることがあるので、保管してもらった上にしっかり目録まで作ってくれて必要な時にはボタンひとつで送り返してくれるっていうのは、かなり便利なのかもとか思います。
しかも会社の偉い人達が筋金入りのガンプラのセミプロモデラーであることは信頼に値します。へんなところに預けるとずさんな管理で破損したり、箱が日に焼けてしまったりなどのトラブルが予想されますが、筋金入りの人たちのガンプラ愛はお客様のガンプラにも行き届き大事に預かってもらえるはずでございます。そもそもこの事業を立ち上げたきっかけが偉い人二人がガンプラを愛していたからだそうで、そんな二人が酒のつまみでこんなんあったらええよなー!みたいなことを話した延長上で立ち上がった事業なのだと思います。
これは僕の想像ですが、儲けというよりはこの倉庫をきっかけにガンプラ好きの仲間をここで増やそうと目論んでいるのではなかろうか?多分当たっていると思うので腕に自信のあるガンプラモデラ―の皆さん、家に足の踏み場のないぐらいガンプラがあふれかえっている貴方!GBOX、一度試してみるのも良いかもしれません。
ちなみに徹さんには『暁専用ザク』と『ラスエボ仕様のオメガモン』を作っていただきプレゼントしていただきました。現在も私の部屋のトロフィーやなんかとともに飾ってありますが、参考までにもう一度掲載します。
ちなみに徹さんからは「ガンプラ好きが始めたサービスです。まだまだ実現したいサービスが控えているので応援よろしくお願いいたします」とのことです。数年後には倉庫に集合して皆でガンプラ作っていそうな気もしないでもありません。その時はしっかり換気してください。
ガンプラを積みすぎて足の踏み場もないくらいの人間とはある意味馬主になるよりもハードルが高いような気もしなくもありませんが、今の日本の住宅事情を考えるとありがたいサービスなのだと思います。ガンプラ好きにはかゆいところに手が届く素敵なサービスです。ちなみにHPのイラストは徹さんの娘さんのSちゃんが描いているそうです。このコラムを書いていて久しぶりに僕も自分でガンプラでも作ってみようかと思いました。競馬ラボ及び関係各所の皆さま、ガンプラの置き場がない知り合いがいましたら是非GBOXを紹介してくださいね!ちなみに僕の好きなモビルスーツは量産型ザクⅡで昔乗っていたバイクはNS50Fです。
GBOX
そして業務連絡をもう一つ。『夢のクレヨン王国ブルーレイBOX』が2月25日に発売しておりました。
僕は延長分から参加させていただいた懐かしの番組ですが、佐藤順一監督でシリーズ構成は山田隆司さん。東映のプロデューサーは関さんと、ほぼほぼどれみのスタッフさんが勢ぞろいしているので、見比べてみるのも面白いかと思われます。何を隠そうどれみの前にやっていた番組で、脚本や各話演出さんなどスタッフのほとんどがそのままどれみへシフトしていった座組です。
原作は児童文学、アニメ版はほぼオリジナルの展開で楽しかったような辛かったようないろいろと勉強をさせていただいた番組だった記憶です。とにもかくにもシルバー王女がわがまま可愛い番組です。全70話で2万ちょいで買えてしまうのは超お買い得!興味のある方は是非。こちらもリンクをはっときます。
夢のクレヨン王国」25周年アニバーサリーBlu-ray BOX | 夢のクレヨン王国 | 東映アニメーション
では愛馬情報です。最初にカリボール。4月3日の大阪杯の日、大阪杯の前に行われる阪神10R心斎橋ステークスに出走予定です。そろそろ勝ちが欲しいカリボール、須貝調教師も勝負気配ということなのか、鞍上は福永騎手を予定しているとのこと。福永騎手は久しぶりに僕の勝負服での出走となりますね。どのような結果となるか楽しみにしております。福永騎手なにとぞよろしくお願いいたします。
そして同厩舎のマジカルステージも多分入厩しているかと思われます。休養前は1勝クラスならすぐにでも勝ち上がれそうな雰囲気でしたので、復帰戦もきっと良い競馬をしてくれるかと思われます。すごく期待していますが、まずは無事に競馬場に戻ってきていただいて、無事に完走してくださいませ。
そして尾形厩舎のジャスコさん。休養を終えすでに美浦トレセンへ入厩しています。順調に調整をつづけており、4月10日の牝馬限定未勝利戦芝2000mに出走を予定。鞍上は田辺騎手を予定しているそうです。
休養することで良い雰囲気で戻ってきたとのコメントをいただいております。前走は内枠が響き力を発揮できなかったようですので、巻き返しを期待しております。新馬戦の時以来の田辺騎手(また乗ってくださってありがとうございます)、成長したジャスコさんのエスコート、是非によろしくです。名前が話題のジャスコさんですのでなんとか次のレースを勝ってもらって、もっともっと話題になってくれればと思います。もし次の未勝利、もし勝つことができたならオークストライアル、間に合いますよ!尾形先生。
そして今年の2歳馬情報。まずはジャスコの弟君の移動が速そうです。調教も2月の段階から15秒ペースで走っています。早いうちに移動となりそうなので書類をそろえておいてほしいとの依頼をすでに受けています。つまりはすでに名前を考えなければいけない状況なのでございます。どうしよう……。
次はマダムジェニファーの初子(牝)。前回も触れましたがすでに外厩へ移動済み、順調に調教を重ねているようです。さらにはハービンジャー×オツウの女の子。こちらは辻牧場の育成部門で調教していますがなかなか動きが素軽いそうです。皆順調にいっているので来年の今頃は鼻息を荒くしている僕が見られることでしょう。3頭体制で飼葉代も大変です。なんとか皆には頑張っていただきたいのです。
そして当歳馬情報。今年は今現在ではジャスタウェイ×イイナヅケの男の子が生まれました。3月8日、なんとジャスタウェイとソダシと同じ誕生日。体の形も良い感じで出たそうで、今からとても楽しみといえるでしょう。オツウ、マダムジェニファーの子供も4月の半ばに出産予定です。
今回はいろいろ盛りだくさんの内容でしたが、とにもかくにも愛馬の競馬、現在まで1勝もできていないので4月は一気にぽんぽんと勝ち星を重ねていきたいですね。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。