初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『最新型掃除機が罠だった!』
2023/6/5(月)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。突然ですが先日掃除機を買い換えました。前回のものは一度バッテリーが使えなくなりバッテリーのみ買い換えてから数年使っていたのですが吸引力が弱いうえに最近の物に比べるとかなり重かったので、そろそろ買い替えだとヤマダ電機に買いにいきました。そして買ったのがこちら……
ダイソンV12detect slim。最新型を奮発したのですが、こいつがとんでもないくせ者でした。その理由はこれです。
吸い込み口の右側に緑色の光を放出するライトがついていて、こいつが床の上に体積しているホコリを浮かび上がらせて可視化させるのです。買うときはなんかちょっとした新機能だろうとあまり気にしなかったのですが、掃除機をかけてみて驚愕。
「家じゅうホコリだらけやんかぁあああああ!」
と思わず叫んでしまうくらいホコリが可視化されているではありませんか。はっきり言って今までの掃除はなんだったのかと言いたいくらいのホコリの量。毎日掃除機をかけているフローリング中心の家のはずなのに、そのホコリの量といったらもう家から出ていきたいくらいのホコリ、ホコリ、ホコリ。
いやもうなんていうか、この恐怖を誰かに伝えなければライターなんてものをやっている価値はないだろうと筆をとった次第であります。
ではまったく関係ありませんが、私と掃除機の歴史について語りたいと思います。私が一人で暮らすようになったのはおおよそ25年くらい前ですか、下北沢で兄弟子である橋本さんの部屋を引き継いで住むことになりました。それまで掃除なんてものはほとんどやったことはなく、母親もずぼらで掃除にあまり興味を持っていなかったせいか、掃除機なんてどうでもいいだろうと縦置きの場所を取らないものを購入し使っていました。
しかしその掃除機の吸引力の弱さと毎回、紙パックを交換しなければいけないことが嫌で嫌でしょうがなかったしせっかく掃除機を買ったのに一生掃除をすればするほどに金がかかっていくことに我慢ができないと思っていた矢先に、ダイソンが日本へ上陸してきたのです。
なんかサイクロンってすごそうだしゴミ袋のパックも必要ないとのうたい文句にひっかかり、巨大な丸いボールのフォルムをした激重い黄色いダイソンを購入しました。重いけどすごく吸う。部屋で掃除機をはじめてかけたときのそのゴミの吸いっぷりに驚愕した記憶があります。
それはダイソンが凄い吸引力だとかそういうことではなく今までの掃除機がいかに吸っていなかったに愕然とした記憶だったと思います。本当にあの縦置きの掃除機はゴミをすってくれなかった。その時のダイソンはそんな感じでした。それから数年後、ダイソンがさらなる進化をとげ、トリガー方式のスイッチと縦置き充電のスマートなデザインとなったのです。
その時はまだ一人暮らしだったのであまり掃除に情熱を燃やしていたわけでもなかったのですが、部屋を綺麗にしなければいけないという自覚を持ち始めていたその頃は、馬主になってジャスタウェイが走ってくれた時でもあったような気がします。その時のダイソンは前回よりもかなり吸うという印象でした。
そんなダイソンと僕のつきあいもかなりの年数となりました。そうやって当然のようにダイソンを使う日常を過ごしていくと、ふるさと納税でいただいたダイソン立てが壊れたり、充電電池が古くなってすぐに充電がなくなるようになったりしたので、新しいのを買ったりと、いろいろとエピソードはありましたが、今考えると今の住居に越してからは絨毯がない気軽さもあり、ほぼ毎日掃除機をかけていたように思います。
とはいえそんなに時間をかけて掃除機をかけるという感じではなく各部屋をぱっぱと一通り掃除機でゴミを吸う、みたいな感じで15分くらいで掃除は終わっていたように思います。それが今回の買い替えのせいで掃除の時間が倍に増えたと言っておきましょう。
ホコリが気になりすぎて掃除をやめることができないのです。昨日はしっかり掃除機をかけたから今日はと思って掃除機をかけても昨日に負けず劣らずにホコリの量。私達がいかにホコリにまみれながら生きてきたのかを突きつけられている気分です。
とまあそういうわけで皆さん、ダイソンのホコリ可視化光線はおすすめ……というか、一度は是非試してほしいです。それを経験した人間は性格によってどういう反応になるかはそれぞれでしょうが、この可視化レーザーを開発した人は何らかの賞を貰ってもよいのではと思うくらいの掃除機革命だと個人的には思います。少なくとも私に関して言えば掃除の時間が倍に増えました。
そうさせたのは間違いなくあのビーム。ガンダムのメガ粒子砲、いや、これはソーラレイに匹敵する最強兵器と言ってもよいでしょう。なんたって掃除の時間が倍ですから!
というわけでダイソンの最新式の掃除機について書かせていただきました。所有馬についてはあまり芳しくない状況だと言っておきます。
一度帰厩したオシゲはフレグモーネを発症し放牧。マジカルステージも長年の疲労の蓄積のせいか、あまり歩様がよろしくないようです。エルデストサンも良くなったという報告はいただいていませんし、カリボールも加齢のせいで硬さが出てきているとのことで放牧に出ることになりました。
現在入厩しているのは新馬のヒヒーン。こちらは順調に来ているようで、デビューの日が待ち遠しい。そして骨折休養していたプリティジェニーはすでに入厩、函館の未勝利を使ってくる予定となっています。馬体も大きく成長しているのでいきなりから期待です。
そんなこんなで今一番楽しみなのはヒヒーンの新馬戦がいつになるかということですかね。今年はいまだに未勝利の大和屋ですが、何とか浮上のきっかけをつかんでほしいところですね。頑張れ愛馬達!
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。