初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『3頭出しです』
2024/2/23(金)
皆さん、こんにちは。ライター大和屋です。先日オシゲちゃんが今年の1勝目をあげてくれましたが、今週の日曜日はなんとそのオシゲちゃんを含めて3頭出しの競馬となりました。
前走見せ場たっぷりだったパッカパッカブーに、前走は凡走でしたが久しぶりの重賞挑戦となったカリボール。カリボールは人気がないと思いますが、オシゲとパッカパッカブーは恐らく上位人気になることでしょう。というわけでそれぞれ紹介していこうかと思います。
まずは小倉第1R、ダート1700mの未勝利戦にパッカパッカブーが中一週で出走します。鞍上は前走同様に佐々木大輔騎手。前走はかなり自信があったのですが3着でした。
1、2着馬にはかなり離されてしまいましたが内から突っ込んできて3着を確保。あまり人気はありませんでしたが、調整がうまくいっていたのでかなり期待していたのですが、結果が出てくれました。
そして中一週での今回。幸いにも前走の2着馬はいませんのでチャンスはあるかと思われます。一度叩いて状態は上向いているはずです。私の所有馬今年最初の一勝目を決めてくれた佐々木君にも期待です。
先週落馬していたので心配していましたが、乗り替わりにならないで良かったです。私の今年の2勝目、是非よろしくお願いします!
そして日曜日の2戦目はオシゲの登場です。阪神牝馬限定の2勝クラス。ダートの1800m。鞍上はなんとムルザバエフ騎手。佐々木騎手からの乗り代わりは残念ですが、名手ムルザバエフ騎手となればおのずと期待は高まりますね。
2走前のメイショウコボケさんは3キロ差があり後塵を拝しましたが、メイショウコボケの昇級戦は差のない4着でした。特別戦でしたので単純に3キロ差を考えればうちのオシゲも上のクラスにいっても楽しみだといえるでしょう。私の今年の3勝目はムルザバエフ騎手とオシゲちゃんにお任せいたします。
そして日曜のしめを飾るのは阪神11R芝1400mの阪急杯。久しぶりの重賞挑戦となりました。抽選の対象でしたので出られるかどうかドキドキしておりましたが、見事抽選を潜り抜けての出走となりました。
前走は大敗でしたが、1200mとは思えないスローな流れの前残りの展開。鞍上もスタートが良かったのでポジションを取りにいってしまい中途半端な競馬となってしまいました。それでも自分からはやめることはなかったとのことでしたので、今回はきっとやってくれることでしょう。
2走前のモリス騎手の好騎乗を見て、まだやれると思いましたし脚元も順調に良くなってきているようです。前走使って状態はあがっているようですので、前走のような結果にはならないと私個人は思っております。
西村厩舎の皆さんもノーザンファームの皆さんも決してあきらめておりませんし、手応えを感じてくれておりますので、更なる上昇を期待しております。前走の大敗で馬券的にはさらにチャンスは増しております。うまく買えば家まで買えてしまうほどの大金を得ることができるのではないでしょうか?
鞍上は和田竜二騎手。いぶし銀の実力派、人気薄の馬での一発が期待できるジョッキーです。うちの仔でもきっと何かやってくれるかと思われます。というわけで私の4勝目は和田ジョッキーとカリボールに是非達成して欲しいと願っております。よろしくお願いいたします!
来週にはヒヒーンがスタンバイ。チューリップ賞ではなく自己条件へと駒を進めるそうです。次勝てばわすれな草賞やフローラステークスなんかには駒を進めることができ、さらにはオークスや秋華賞なんかへの道がひらけていくはずでございます。なんとかここは決めてもらって春のクラシック戦線を盛り上げて欲しいものです。
とまあそういうわけでいつの間にか春がすぐそこまで近づいております。今年こそはといっていたクラシック戦線への出走もかなり怪しくなってきましたが、パッカパッカブーも今回勝ってくれればまだ可能性がゼロというわけではないでしょうから是非ここは頑張ってほしいです。繁殖牝馬のお相手も次々に決まってきていますので近日報告させていただきます。
そしてもう少しすればすぐに2歳馬達が移動したりゲート試験を受けたりする季節がやってきます。あわただしくも忙しい春はもうすぐそこまでやってきております。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。