初めての個人所有馬ジャスタウェイがレーティング世界No.1の評価を獲得し、種牡馬に。
人並み外れた馬運の持ち主が脚本家という本業のキャリアを活かし、馬主ライフを書き下ろします。
『ダービー』
2015/5/26(火)
そもそもダービーに出走できるというだけで、凄いことだとベル君のことを持ち上げておきます。なんといってもこの世代の選ばれし18頭の中に入っているわけですからね。ダービーに出走するのがいかに難しいかということは競馬をしている皆さんなら良くご存じでしょう。前走、前々走と凡走が続いているので更に人気もなくなることでしょうし、今度こそ先行してくれればなんかやってくれそうな気がしています。三浦騎手頑張ってください!応援しております。
というわけで大和屋はベルラップ推しです。理由は皐月賞の時に書いたような感じでほぼかわりませんので、皆さんその時の記事を参照してください。とにかくゲートに入れなければレースに勝つ可能性はないわけで、結果がどうあろうと僕は本命◎二重丸です。
思い起こせば去年の6月、デビュー戦は負けてしまいましたが、2戦目で未勝利脱出。休養し9月後半に再始動、休み明けの野路菊ステークスこそ負けましたが、その後は黄菊賞、そしてラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスを連勝。いい感じでクラシック戦線に挑むことができました。牧場での評判も上々、輝ける未来が開けていると思われましたが、弥生賞、皐月賞は力を発揮できませんでした。
が、次も力が発揮できないなんてことは誰にもわかりません。なんというか全体的に文章が言い訳がましくなっていますが、それは気のせいです。たとえダービーで走らなくてもきっといつかまたやってくれるはずです。なんといってもハーツクライ産駒です。走る前から言い訳かよというツッコミは無用です。前走は不利、前々走は調教しすぎと思えば2回連続の凡走も気になりません(少なくとも僕は)。
言っておきますが調教タイムはいつも物凄いです。その秘めた力を如何なく発揮すればいつ爆走してもなんら不思議はないのです。はっきり言ってドゥラメンテもリアルスティールも強かった。はっきり言ってすげえ強いです。まともにやって現時点で勝てるかどうかはわかりませんが、皐月賞の時の記事のような感じで走っていただければ何かが起こる可能性はゼロではないのです!
とまあそんな感じで一見弱気に見える僕ですが、はっきり言ってこれは面白いからこういう書き方をしているだけですからね。キャラ作ってるだけですからね。というわけでここからが本音です。
本やコラムで書いたと思いますが、勝負ごとというのは勝負ですからストイックに行かねばなりません。ダービーに出走しただけで満足という言葉をよく聞きますが、満足すればそれまでです。ジャス君のダービーの時もそれが敗因だと僕は今も思っています。とにかく満足したらそれまでです。出走に満足するのではなく気持ちだけは勝利を目指さねばなりません。勝つつもりで当日僕は挑んでいきたいと思います。
そして、皆さんが一番気になっているのではないかという僕の近況です。このコラムでも何度も書いていますが、運というものは色んなものに作用するものだということです。ジャスタウェイが現役の時には何度か書きましたが、僕は競馬の勝負運、仕事運、女子運とあると思っておりまして、どこかが良い時は必ずどこかが穴埋めをするかのように悪いものなのです。
その論法で言うと今の僕はどん底と言っていいでしょう。仕事はもう話すこともないくらいダメダメです。そして今、僕が一番欲している女子運は酷い状況です。馬券が結構当たっていたので、それに運を全て持っていかれているのではないかと不安になっていたのですが、ようやく通常運転でまったく当たらなくなりました。
更に言えば僕の馬達、もう半年たっているのにも関わらず一口の馬も込みで未だに未勝利で来ています。なんというか良いとこなにもなしなんじゃねえの?的な状況で今現在を迎えていますので、ダービー、もしかしたらもしかするんじゃないかと本気で思っている僕がいます。これ冗談じゃありません、マジで今年は何もいいことありません。つうかもう全ての運、去年までで使い切ったんじゃねえの?的な感じではありますが、もう6か月溜まってます。僕の運は6か月溜まってるんで、そろそろ来るんじゃねえの的な気分で一杯です。
とまあそろそろいろいろ来るんじゃないか、という予感とともに週末を迎えようかと思います。これで来なかったらオツウの次走で来るんじゃないか.、と思う事にしていることは言うまでもありません。とまあそんな感じで終始言い訳がましい感じではありますが、ダービーウィーク楽しみたいと思います。ではでは。
了
プロフィール
大和屋 暁 - Akatsuki Yamatoya
脚本家・作詞家・ライター。若くして一口馬主に出資を始め、クラブ馬主歴2年目にハーツクライと運命的な出会いを果たすと、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制す大活躍。しかし、ノド鳴りによるアクシデントに見まわれ、突如として引退したことに一念発起、馬主になる決心を固めた。個人馬主としては、初めてデビューを果たした所有馬ジャスタウェイが大活躍の強運ぶりを発揮。遂には、目標であったドバイ遠征を実現させ、ドバイデューティーフリー(現在のドバイターフ)を圧勝。「自らの馬でドバイを勝つという」夢を実現させたばかりでなく、そのパフォーマンスが評価され、2014年度のワールドベストレースホースランキングでは、日本馬史上初の1位を獲得している。
現在の現役所有馬はカリボール、マジカルステージ、ジャスコ、キングロコマイカイ。一口馬主や共有馬ではアウィルアウェイ、ルーツドール、イストワールファムなどに出資している。
本業ではアニメ版「銀魂」、「スーパー戦隊シリーズ」などの脚本を手がけ、2020年公開の映画「デジモンアドベンチャー」も担当。愛馬との数年間に及ぶ足跡を綿密に綴った『ジャスタウェイな本』などの執筆も手がけた。