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- 2018 新潟記念・GⅢ総力特集
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土曜の札幌2歳ステークス(G3)は本命クラージュゲリエが想像以上に荒削りといいますか、気難しさを出していたものの、何とか3着で印を回した馬で決まってくれました。それにしても、見た目以上に水分を含んでいた馬場でかなりタフな争いになっていた印象。連対馬は今後も消耗戦になった場合、穴を開ける可能性がありそうですね。
夏競馬の掉尾を飾る新潟記念(G3)。今年は金曜の大雨で難解になりましたね。ただし、過去5年のペースをみてみると(表)、毎年同じような流れになっていることがわかります。
脚質をみると、同じく過去5年で3角3番手以内だった馬が(2-2-2-13)で連対率21.1%の成績。単勝回収値124、複勝回収値164と馬券的にもオイシイことも見逃せませんが、長い直線ながら先行馬が残ることは見逃せません。
今年は道悪必至で上がりが掛かる分、先行勢には苦しい環境かもしれませんが、メンバーを見渡すと隊列は早々と決まりそう。それは過去のレースでもいえることで、やはりコース形態を考慮してか、逃げ・先行勢が伸び伸び走れていること、道中の動きがなく息が入ることがこのレースで前が残る理由とみています。
そこで重視したいのは②マイネルハニー。ここ2戦の敗因は不可解ですが、洋芝も合わなかったことに尽きるでしょう。
先行馬ながらコーナー4つの競馬よりもワンターンの競馬を早めに早めに踏んでいく形に実績があり、メンバー構成もリズムよく運べそう。3歳時のアイルランドトロフィー、今年の白富士ステークスなど東京芝2000mでは2ハロン目から4F目、7F目から9F目に11秒台のペースを刻んで勝利しており、新潟記念と近い流れで結果を残しています。
しかも、昨秋のカシオペアSのような不良馬場は減点も、時計が掛かる程度の道悪はプラスのタイプ。この天気も絶好です。他馬との斤量差は気になりますが、配当面からも思い切って本命に据えました。
過去の小倉2歳ステークス(G3)で1馬身差以上つけて勝利した馬たちは、後の重賞で概ね勝利ないし好走。この時季の1200m戦ということ猛暑の中を転戦するだけに、名を連ねるのは素質よりも完成度重視の馬が多く、将来性と縁があるとはいい難いレースですが、毎年玉石混交、未来のある馬も潜んでいるということでしょう。
そして、紛れがありそうでハイペースになり、地力勝負になるのも常。ならば、速い流れに巻き込まれないような操縦性の高い馬を重視すべきと考えます。
本命は⑤シングルアップ。フェニックス賞の勝ち方がもう一つに映りますが、前走時は532kgの馬体重とこの時季の2歳馬としては大型で余裕残しの仕上げだったとみています。それでいて勝ち切るのだから、素質が違ったということ。新馬戦は好位からの競馬もできていた上に、追い切りはCWコースが主体。調教もひと息で走る坂路より、コースの方が乗り手の技術と馬の操縦性が求められる上に、最終追い切りはゆったりした動き以上のタイムを叩き出していました。前走より身体が絞れていることが前提ですが、無様な競馬にはならないでしょう。
上位人気勢では、③ルチアーナミノルも注目。新馬から未勝利戦にかけての伸びしろは学習能力の高さ。来年の桜花賞に出てくる馬じゃないかとみています。穴で注目したいのは⑫ブルベアオーロ。1週前追い切りの時計も秀逸でしたが、新馬戦は速い上がりを繰り出せているあたり、操作性の高さが窺えました。
●あとがき
今週の「コンフィデンスホース」のコーナーは日曜の前半戦から。今週の堅いトコロと穴目を狙ってみようかと思います。まず、小倉5R(2歳新馬戦)の②クロノジェネシス。父バゴ、母父クロフネの配合は、いかにも小回りの持続力勝負に向きそう。偶然にも、当該コースで行われた土曜7Rで同じ父、母父のフォロミーバゴが6番人気3着。こちらは人気でしょうが、コース適性が見込めます。追い切りでは馬なり主体ながらも水準レベルの時計をマークしています。ちなみに、姉のノームコアは次週の紫苑ステークス(G3)を予定。こちらも楽しみです。
穴目では札幌5R(3歳未勝利)の③ミスルーア。次週から3歳未勝利戦は俗にいう「スーパー未勝利」に。特に北海道滞在組は今後の輸送を踏まえると、後がない状態。その事情は騎手もわかっているはずで、各々の持ち味を活かした競馬になることでしょう。その点、ここは外枠に先行馬が揃っており、前を引っ張ってくれそう。上がりが掛かるとみて、消耗戦に強い血統のスズカマンボ産駒の③番の一発に期待します。
最後に、日曜後半戦も多頭数が多く予想のしがいがありそう。当欄かもしくは日曜のLINE推奨馬のコーナーで取り上げたいと思います。
夏競馬の掉尾を飾る新潟記念(G3)。今年は金曜の大雨で難解になりましたね。ただし、過去5年のペースをみてみると(表)、毎年同じような流れになっていることがわかります。
今年は道悪必至で上がりが掛かる分、先行勢には苦しい環境かもしれませんが、メンバーを見渡すと隊列は早々と決まりそう。それは過去のレースでもいえることで、やはりコース形態を考慮してか、逃げ・先行勢が伸び伸び走れていること、道中の動きがなく息が入ることがこのレースで前が残る理由とみています。
そこで重視したいのは②マイネルハニー。ここ2戦の敗因は不可解ですが、洋芝も合わなかったことに尽きるでしょう。
先行馬ながらコーナー4つの競馬よりもワンターンの競馬を早めに早めに踏んでいく形に実績があり、メンバー構成もリズムよく運べそう。3歳時のアイルランドトロフィー、今年の白富士ステークスなど東京芝2000mでは2ハロン目から4F目、7F目から9F目に11秒台のペースを刻んで勝利しており、新潟記念と近い流れで結果を残しています。
しかも、昨秋のカシオペアSのような不良馬場は減点も、時計が掛かる程度の道悪はプラスのタイプ。この天気も絶好です。他馬との斤量差は気になりますが、配当面からも思い切って本命に据えました。
過去の小倉2歳ステークス(G3)で1馬身差以上つけて勝利した馬たちは、後の重賞で概ね勝利ないし好走。この時季の1200m戦ということ猛暑の中を転戦するだけに、名を連ねるのは素質よりも完成度重視の馬が多く、将来性と縁があるとはいい難いレースですが、毎年玉石混交、未来のある馬も潜んでいるということでしょう。
そして、紛れがありそうでハイペースになり、地力勝負になるのも常。ならば、速い流れに巻き込まれないような操縦性の高い馬を重視すべきと考えます。
本命は⑤シングルアップ。フェニックス賞の勝ち方がもう一つに映りますが、前走時は532kgの馬体重とこの時季の2歳馬としては大型で余裕残しの仕上げだったとみています。それでいて勝ち切るのだから、素質が違ったということ。新馬戦は好位からの競馬もできていた上に、追い切りはCWコースが主体。調教もひと息で走る坂路より、コースの方が乗り手の技術と馬の操縦性が求められる上に、最終追い切りはゆったりした動き以上のタイムを叩き出していました。前走より身体が絞れていることが前提ですが、無様な競馬にはならないでしょう。
上位人気勢では、③ルチアーナミノルも注目。新馬から未勝利戦にかけての伸びしろは学習能力の高さ。来年の桜花賞に出てくる馬じゃないかとみています。穴で注目したいのは⑫ブルベアオーロ。1週前追い切りの時計も秀逸でしたが、新馬戦は速い上がりを繰り出せているあたり、操作性の高さが窺えました。
●あとがき
今週の「コンフィデンスホース」のコーナーは日曜の前半戦から。今週の堅いトコロと穴目を狙ってみようかと思います。まず、小倉5R(2歳新馬戦)の②クロノジェネシス。父バゴ、母父クロフネの配合は、いかにも小回りの持続力勝負に向きそう。偶然にも、当該コースで行われた土曜7Rで同じ父、母父のフォロミーバゴが6番人気3着。こちらは人気でしょうが、コース適性が見込めます。追い切りでは馬なり主体ながらも水準レベルの時計をマークしています。ちなみに、姉のノームコアは次週の紫苑ステークス(G3)を予定。こちらも楽しみです。
穴目では札幌5R(3歳未勝利)の③ミスルーア。次週から3歳未勝利戦は俗にいう「スーパー未勝利」に。特に北海道滞在組は今後の輸送を踏まえると、後がない状態。その事情は騎手もわかっているはずで、各々の持ち味を活かした競馬になることでしょう。その点、ここは外枠に先行馬が揃っており、前を引っ張ってくれそう。上がりが掛かるとみて、消耗戦に強い血統のスズカマンボ産駒の③番の一発に期待します。
最後に、日曜後半戦も多頭数が多く予想のしがいがありそう。当欄かもしくは日曜のLINE推奨馬のコーナーで取り上げたいと思います。
プロフィール
小野田学 Manabu Onoda
1982年、秋、埼玉出身。競馬ラボにて記者やコンテンツプランナーを担当。現場取材は稀。いわば総合職。
具体的には、大井競馬在籍時代から戸崎圭太騎手の取材を続ける他、競馬ファン時代に応援していたハーツクライの子・ジャスタウェイに思い入れがあり、大和屋暁オーナーの取材も担当。騎手のメモリアルグッズにも取り組むことも。競馬予想のスタイルはいたってシンプル。馬の可能性を探り、巻き返しに注目するストロングスタイル!?だけに決して本命党ではない。
好きなプロ野球球団は阪神タイガースで好きな選手は大体が外野手。好きなミュージシャンは邦楽超大物バンドやイギリスのインディ・ロック。好きな仮面ライダーはクウガ・W・ドライブ。