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平林雅芳の目
2008/4/22(火)
『皐月賞』前のひとレースを犠牲にしてパドックへ。
いつもの場所と違って、馬頭観音を背にしたスタンドを観る向こう側へ。
ところが、もうグルリと囲んで大勢のファンで、やっと頭越しに見える程度。
10Rの歓声が聞こえて少ししてから、馬たちが入場してきました。
馬体重も人気も何も見えない場所だけに「馬そのものを先入観なしで観よう」と、ここへ来た訳です。
パドック中央に馬主、生産者達が集まってきて、なお一層向正面の馬までが観えにくくなりましたが、何とか隙間を縫っての馬体チェックです。
わがフローテーションは、栃栗毛の馬体がくすんで見え、元々細身の馬ですが、あまりパッとしません。
ブラックシェルは、担当の助手がひとりで持っているように、落ち着いて悪くありません。
「もう少しスッキリしていれば言う事がない」といった感じでしょうか。
その前を行くマイネルチャールズも「まずまずこんなものかな」といった感じでした。
その後急いでスタンドへ行き、馬場入場を待ちました。
一番最初に出てきたのがショウナンアルバで、やや興奮気味な感じで4角へ向けてキャンターを急ぎます。
続いてレインボーペガサスが入ってきて、いい雰囲気で流していきます。
そしてマイネルチャールズが入って、4角へ向けて返し馬をしていきました。
それからいつもの馬場入場。
ダートをゆっくりと横切って芝馬場に入り、各馬思い思いのキャンターでゲート後方へと進めていきました。
フサイチアソートは、馬体減りを知ったせいなのか細く小さく見え、逆にキャプテントゥーレは全然その減りを感じさせないものでした。
そしてファンファーレとともにゲートインが始まり、皐月賞のスタートです。
好発をしたのは武豊Jのブラックシェル。
内からキャプテントゥーレが押して先手を主張して行きます。
外枠からも内へ入ってきた馬がいて、ブラックシェルは位置が下がって中団となりました。
ややレッツゴーキリシマ、スマイルジャックが先行グループに位置したが、スマイルはやや頭を振る感じ。
小牧Jが、最初のカーブで外目に出して抑えて、隊列は決まりました。
2F行ったあたりで、馬ゴミの中にいたブラックシェルが左右の馬群を嫌ったのか、大きく頭を左右に振るのが見えました。
キャプテントゥーレの先頭は楽なものになり、淡々と進みます。
最初の1000通過タイムを場内放送が1・01・4と告げます。
外からショウナンアルバがこらえきれずに上がって行きます。
ここらでは中団にマイネルチャールズ、ブラックシェル、タケミカヅチそしてレインボーペガサスが殆ど同じあたりに位置しています。
一度も後ろの馬に接近されないまま直線に入り、スパートしたキャプテントゥーレ。
ちょっと離れた瞬間もありました。
2着争いは、横一列に並んだ1Fあたりで、一度進路を外へとった柴田善Jのタケミカヅチが内へ入り追い上げてきます。
マイネルが中で外へブラックシェルが出した瞬間に、後ろから来ていた安藤勝Jレインボーペガサスが、その間を縫って出て行った少し先がゴールでした。
結局一度も影を踏ませなかった川田Jの押し切り勝ち。
2着は内目からタケミカヅチで、ゴール前で一番勢いがあったのが安藤勝Jレインボーペガサスでありました。
マイネルチャールズは、ちょっと決め手で劣った感じで力を出しての3着。
ブラックシェルも自身に切れが出ず、ジリジリの6着で、2番手を進んだレッツゴーキリシマを交わすまで行きませんでした。
戦い終えて、キャプテントゥーレが「最初から行くぞ」という姿勢で勝利をもぎ取った皐月賞であったと思います。
思いっきりのよさが勝負の明暗を分けた結果でしょう。
馬場状態は、発表は直前に良馬場となりましたが、かなりの降雨があり、湿った馬場となった中山競馬場。
やはり今年も「先行優位」は断然なデータでした。
前半1200が1・14・2のかなり遅いペースで、1400が1・26・5。
そこからグンと加速して、1600通過が1・37・7。
最後の3Fが11・2に11・5と突き放し、最後1Fが12・5の完璧な上がりの競馬に持ち込んだ川田Jが“してやったり”の皐月賞でありました。
過去10年の通過ラップを調べてみますと、ネオユニヴァースが勝った2003年に次いで遅いラップ。
当時の馬場がここまで悪かったか、ちょっと思い出せないが、今回は後ろの馬に何もさせない流れを呼び込んだ川田Jの騎乗と、中間の坂路でもやけに目に付いていたキャプテントゥーレの仕上げが勝利を呼んだものと結論づけたい。
土曜日の阪神競馬場で行われた『マイラーズC』、下馬評ではカンパニーが抜けた存在であった。
馬体の大きな減りもなく、悪くない仕上がりだった。
ゲートで後手を踏んだのが、久々のマイル戦で大駆けが期待されたドリームジャーニー。
ゲートをゆっくりと出てしまい、みるみる3馬身ぐらいのビハインド。
最後方追走となってしまった。
カンパニー、エイシンドーバー、ニシノマナムスメあたりは悪くないスタート。
カンパニーは直ぐに好位にとりつき、ラチ沿いの5番手。
ダッシュがやっとついたコンゴウリキシオーが飛ばすが、1000通過が58・8のまずまずなペースで、4角入り口では2番手とは4馬身ぐらいあったか。
でも直線に入ると粘る脚はなく、後続がどっと寄せてくる。
カンパニーは、前の3頭が並ぶ内目から、ちょっと首を外へ向けて進路を矯正、そこからいち早く抜け出しゴールへまっしぐら。
馬群の中からニシノマナムスメが伸びて、外からエイシンドーバーも末脚を繰り出す、大外へオースミグラスワンが廻っていたが、こちらの伸びは炸裂はしていない。
抜けたカンパニーに猛追したのがニシノマナムスメで、最後は首差。
でも、カンパニーが止まっていた感じはなく、最後は流し気味だったのではないか。
何せ安定した競馬っぷりで、地力ある処を見せたカンパニーのひとり舞台であった。
2着のニシノマナムスメは、今日も馬場が完全に良くなかったようだが、前回の中山よりましな馬場。
ならば伸びが違っていたという事だろう。
ドリームジャーニーには辛い休み明け緒戦となってしまった。
いつもの場所と違って、馬頭観音を背にしたスタンドを観る向こう側へ。
ところが、もうグルリと囲んで大勢のファンで、やっと頭越しに見える程度。
10Rの歓声が聞こえて少ししてから、馬たちが入場してきました。
馬体重も人気も何も見えない場所だけに「馬そのものを先入観なしで観よう」と、ここへ来た訳です。
パドック中央に馬主、生産者達が集まってきて、なお一層向正面の馬までが観えにくくなりましたが、何とか隙間を縫っての馬体チェックです。
わがフローテーションは、栃栗毛の馬体がくすんで見え、元々細身の馬ですが、あまりパッとしません。
ブラックシェルは、担当の助手がひとりで持っているように、落ち着いて悪くありません。
「もう少しスッキリしていれば言う事がない」といった感じでしょうか。
その前を行くマイネルチャールズも「まずまずこんなものかな」といった感じでした。
その後急いでスタンドへ行き、馬場入場を待ちました。
一番最初に出てきたのがショウナンアルバで、やや興奮気味な感じで4角へ向けてキャンターを急ぎます。
続いてレインボーペガサスが入ってきて、いい雰囲気で流していきます。
そしてマイネルチャールズが入って、4角へ向けて返し馬をしていきました。
それからいつもの馬場入場。
ダートをゆっくりと横切って芝馬場に入り、各馬思い思いのキャンターでゲート後方へと進めていきました。
フサイチアソートは、馬体減りを知ったせいなのか細く小さく見え、逆にキャプテントゥーレは全然その減りを感じさせないものでした。
そしてファンファーレとともにゲートインが始まり、皐月賞のスタートです。
好発をしたのは武豊Jのブラックシェル。
内からキャプテントゥーレが押して先手を主張して行きます。
外枠からも内へ入ってきた馬がいて、ブラックシェルは位置が下がって中団となりました。
ややレッツゴーキリシマ、スマイルジャックが先行グループに位置したが、スマイルはやや頭を振る感じ。
小牧Jが、最初のカーブで外目に出して抑えて、隊列は決まりました。
2F行ったあたりで、馬ゴミの中にいたブラックシェルが左右の馬群を嫌ったのか、大きく頭を左右に振るのが見えました。
キャプテントゥーレの先頭は楽なものになり、淡々と進みます。
最初の1000通過タイムを場内放送が1・01・4と告げます。
外からショウナンアルバがこらえきれずに上がって行きます。
ここらでは中団にマイネルチャールズ、ブラックシェル、タケミカヅチそしてレインボーペガサスが殆ど同じあたりに位置しています。
一度も後ろの馬に接近されないまま直線に入り、スパートしたキャプテントゥーレ。
ちょっと離れた瞬間もありました。
2着争いは、横一列に並んだ1Fあたりで、一度進路を外へとった柴田善Jのタケミカヅチが内へ入り追い上げてきます。
マイネルが中で外へブラックシェルが出した瞬間に、後ろから来ていた安藤勝Jレインボーペガサスが、その間を縫って出て行った少し先がゴールでした。
結局一度も影を踏ませなかった川田Jの押し切り勝ち。
2着は内目からタケミカヅチで、ゴール前で一番勢いがあったのが安藤勝Jレインボーペガサスでありました。
マイネルチャールズは、ちょっと決め手で劣った感じで力を出しての3着。
ブラックシェルも自身に切れが出ず、ジリジリの6着で、2番手を進んだレッツゴーキリシマを交わすまで行きませんでした。
戦い終えて、キャプテントゥーレが「最初から行くぞ」という姿勢で勝利をもぎ取った皐月賞であったと思います。
思いっきりのよさが勝負の明暗を分けた結果でしょう。
馬場状態は、発表は直前に良馬場となりましたが、かなりの降雨があり、湿った馬場となった中山競馬場。
やはり今年も「先行優位」は断然なデータでした。
前半1200が1・14・2のかなり遅いペースで、1400が1・26・5。
そこからグンと加速して、1600通過が1・37・7。
最後の3Fが11・2に11・5と突き放し、最後1Fが12・5の完璧な上がりの競馬に持ち込んだ川田Jが“してやったり”の皐月賞でありました。
過去10年の通過ラップを調べてみますと、ネオユニヴァースが勝った2003年に次いで遅いラップ。
当時の馬場がここまで悪かったか、ちょっと思い出せないが、今回は後ろの馬に何もさせない流れを呼び込んだ川田Jの騎乗と、中間の坂路でもやけに目に付いていたキャプテントゥーレの仕上げが勝利を呼んだものと結論づけたい。
土曜日の阪神競馬場で行われた『マイラーズC』、下馬評ではカンパニーが抜けた存在であった。
馬体の大きな減りもなく、悪くない仕上がりだった。
ゲートで後手を踏んだのが、久々のマイル戦で大駆けが期待されたドリームジャーニー。
ゲートをゆっくりと出てしまい、みるみる3馬身ぐらいのビハインド。
最後方追走となってしまった。
カンパニー、エイシンドーバー、ニシノマナムスメあたりは悪くないスタート。
カンパニーは直ぐに好位にとりつき、ラチ沿いの5番手。
ダッシュがやっとついたコンゴウリキシオーが飛ばすが、1000通過が58・8のまずまずなペースで、4角入り口では2番手とは4馬身ぐらいあったか。
でも直線に入ると粘る脚はなく、後続がどっと寄せてくる。
カンパニーは、前の3頭が並ぶ内目から、ちょっと首を外へ向けて進路を矯正、そこからいち早く抜け出しゴールへまっしぐら。
馬群の中からニシノマナムスメが伸びて、外からエイシンドーバーも末脚を繰り出す、大外へオースミグラスワンが廻っていたが、こちらの伸びは炸裂はしていない。
抜けたカンパニーに猛追したのがニシノマナムスメで、最後は首差。
でも、カンパニーが止まっていた感じはなく、最後は流し気味だったのではないか。
何せ安定した競馬っぷりで、地力ある処を見せたカンパニーのひとり舞台であった。
2着のニシノマナムスメは、今日も馬場が完全に良くなかったようだが、前回の中山よりましな馬場。
ならば伸びが違っていたという事だろう。
ドリームジャーニーには辛い休み明け緒戦となってしまった。
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