【オーシャンS】カレンチャン「十分動いてくれた」

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この春は春秋スプリントGI制覇を狙うカレンチャン

29日(水)、栗東トレセンで行われたオーシャンS(G3)に出走するカレンチャン(牝5、栗東・安田厩舎)に騎乗予定の池添謙一騎手の共同会見は以下の通り。

-:おはようございます。オーシャンSに出走するカレンチャンについて、池添騎手に伺います。前走は日本馬がことごとく苦労してきた香港スプリントで5着でしたが、あのレースについて、どう感じていますか?

池:おはようございます。4コーナーまではスムーズにスピードも通用していましたし、いい形で競馬は出来ていました。その4角を回る手前で少し挟まれるような形になってしまい、スムーズさを欠いてしまったので、すごく勿体ないレースだったと思います。もし、そこをスムーズに捌けていれば、際どい結果になっていたんじゃないかと思いました。

-:香港のレースの中で、日本馬が一番苦労していたスプリントの中で、あのレース内容。改めて、この馬の地力の高さをみせてくれた気がします。

池:そうですね。香港スプリントは日本馬が苦戦することが多かったですけれど、この馬は世界に十分通用するんじゃないかという事を感じられたレースだと思っています。

-:久々という事になりますけれど、中間の具合について、何か話を伺っていたことはありましたか?

池:厩舎の方に(放牧先から)帰ってきてから、何回か顔を観に行ったりはしていました。もともと高松宮記念へ直行というプランだったんですけれど、厩舎に帰ってきてからは、すごく順調に調整が進んで、イイ感じで仕上がっていたので「宮記念の前に一回叩こうか」と厩舎の方からも言われました。
一回使ったら、更に良くなる馬ですし、厩舎の方も宮記念へ向けて一回使った方がいいという判断で、宮記念へ向けてオーシャンSに使うことになったと思うんです。

-:そして、本日の追い切りに関しては、先生からどういった指示がありましたか?

池:「終いはそれなりで、フワっとしたら気合いをつけておいて」と言われました。坂路がいま時計がすごく掛かっていたので、時計は気にはしていなかったですけれど、それでもいい動きはしてくれましたね。

-:動きそのものの評価はどうだったでしょうか?

池:もともと調教は時計を出す馬ですけれど、それでも、今の悪い馬場の坂路で53.4秒-終いも13.0秒なので、十分動いてくれたんじゃないかと思います。

-:昨年特に後半は充実してきましたが、3歳の葵S以来、ほぼ鞍上を譲ることなく騎乗されてきて、その中で成長してきた部分はありましたか?

池:もともと乗り易さはあったんですけれど、体質面の弱さもあって、肉体的にしっかり成長してきたことで、この結果がついてきたんじゃないかと思います。

-:気性的な面から久々というのはどういう風に出ると思いますか?

池:今日はしっかりやっていますし、状態面に関しては次が本番ですが、十分恰好はつけてくれる動きはしてくれていると思いますし、国内ではスプリントの女王なので、恥じない競馬は出来ると思います。

-:とにかくスプリントのチャンピオンが始動するということで、多くのお客さんが中山競馬場に足を運ぶと思います。レースへ向けての抱負をお願いいたします。

池:チャンピオンとして、しっかりいい結果を残して、宮記念の方へ行ければと思いますので、応援して欲しいと思います。