平林雅芳の目

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ヴァンクルタテヤマ、赤木Jともどもに重賞初制覇!

昨年の覇者ワイルドワンダーが今年も元気一杯で、ケイコでも好時計を連発となれば圧倒的な人気に支持された。
パドックを歩く姿も堂々とした感じで、好仕上がりを示していた。
久保田厩舎は3頭出しで、相手は同厩舎の3歳馬で53キロと軽いシルクビッグタイムか、との下馬評のレースであった・・。

好発をしたのがバンブーエール
1年以上のブランクはあるが、オープン特別勝ちのある馬である。
ポンと先手をとれば、2番手がすぐにラインドライブ
久保田厩舎の3番手だが、前走条件を勝っている昇り馬である。

逃げるだろうと思われたヴァンクルタテヤマは、好発でありながら無理をせず3番手。
じわっと行く姿勢だ。
前のグループには、内目にシルクビッグタイムマイネルレーニア
前半3Fは、このクラスのわりにはそう早くないと思える34・6である。
ゼンノパルテノンは中団の外目。
その内に内田博のリミットレスビッドで、一番人気のワイルドワンダーはその後で、そう外目を通らずに脚を貯めている感じである。
その大勢が大きく変わらずに4角を廻り直線に入る。

先頭はバンブーエールで、外の3番手にヴァンクルタテヤマがいい手応えだが、まだ追い出していない。
そして後1Fあたりから、鞍上の赤木Jが追い出して瞬時にバンブーを抜き去りゴールへ向かう。
ゼンノパルテノンリミットレスビッドが追いかけるその後からワイルドワンダーが伸びて行くが、勢いはあるが前との差がかなりある。
ゴール前の加速は一番凄いが、ヴァンクルタテヤマを交すまでの距離がない。
大外からサンライズバッカスが鋭い伸びを見せ迫ってきていたが3着まで。
逃げたバンブーが粘りに粘っての4着と、人気からすれば大健闘のイメージだった。

検量室前の枠場で、鞍を外したヴァンクルタテヤマを引いて息を整えさせていた担当の安井厩務員さんに声をかける。
『あんな競馬も出来るんだ?』とタメ口(良く知っている人だから許されるはず)で聞いたが、帰ってきた言葉が『あれが理想なんだよ。好位で前に馬を置いての競馬が一番 いいんだ』と言う。
陣営のそんな思惑も知らないで(あれっ?ヴァンクルタテヤマが行かないぞ)と思ったのは私だけではないだろう。
そんな競馬が出来るスピード馬のヴァンクルタテヤマ
赤木Jもやっと中央の水に慣れてきたのか、今までと違った積極的な競馬をドンドンとして結果を出してきた。
重賞初制覇はその流れでのご褒美であり、これからますます勢いも出てくるものと推測される最近の騎乗ぶりである。
やはり馬乗り(ジョッキー)は乗ってナンボ。
今年は川田、小牧太そして藤岡佑に浜中Jと、ドンドンと勢いをつけて好結果を出していくジョッキーを見ることが出来た。

これで春の中央場所も完全に終わった。
次週からは舞台をローカルに移しての真夏の決戦である。
ますます熱い戦いで暑さをぶっ飛ばすこととなろう。
それと全レースで3連単も買える。
宝くじ感覚で毎レースが盛り上がるはずです。
どうぞ競馬場が近い方はライブでの競馬を観にきてください。
きっと満足のいくものが得られるはずですし面白いですよ!