エイシンラトゥナが早めに抜け出してデビュー勝ち!

この記事をシェアする

トピックス


日曜阪神5R
2歳新馬
芝1600m
勝ちタイム1.38.2

エイシンラトゥナ (牝2、イクスチェンジレート・栗東、松元厩舎)

エイシンラトゥナが早めに抜け出してデビュー勝ち!

ポンと好発をきったエイシンラトゥナ。1ハロン過ぎまでゆったり行けていたが、外から掛かり気味に来たサカジロユウリーを行かせて2番手。1000メートルが1.02.8のユッタリなペースで楽に先行して行く。そのまま4コーナーまで来た先行集団。馬場の3頭分ぐらいから抜け出しを図っていく。外へ出したベルラインの猛追をクビ差ではあったが退けての勝利。ほぼ逃げ切りに近いものと言えよう。
直線で二度ほど後ろを振り返ったと思ってPVを見ると、手前を替えさすために体で促したものだった様子。完全にレースを造って勝った感じのレースであった・・。

パドックで周回する馬。その光景を見守るファン。だがあまりにも熱い。日向にはそんなに長くいられない。すぐに日陰を求める。それ程の猛暑ぶりだった。パドックの15分も長く感じられた。

スタートでは1番人気のウインアルザスのダッシュがあまり速くない。押して押して前へと行く。エイシンラトゥナとベルライン。そしてマイネルマインツと悪くない出。すっと前へと出た。さらに少し行って、先頭はエイシンラトゥナとなる。内からクレスコモアも前へと出てきて、ベルラインと並んで2番手を形成。
1ハロンはそんな形で通過。しばらくエイシンラトゥナの単騎先行だったが、外からサカジロユウリーが上がって来て、2ハロン通過時にはこちらがハナとなる。それを内からもう一度行くのかとエイシンラトゥナの動きがあって、少しピッチが速くなり、後ろに3,4馬身ぐらい水を開ける。

それでも3ハロンを通過したのが37.2とゆったり。3コーナーのカーヴに入って行き、前は先程よりもペースを遅くする。自然、後続の差が詰まり、ベルラインがすぐ後ろと迫る。4コーナーまでの中間点では、ウインアルザスもベルラインの半馬身後ろと形を造って行く。
4コーナーのカーヴに入る前に、エイシンラトゥナはサカジロユウリーの内に入って、カーヴを小さく廻る。廻ってすぐの残り400のハロン棒あたりでは、少し内を開けて半馬身先頭。ここらで一度手前を替える様に促す。外へ出したベルライン、その外へウインアルザスが迫って来ている。

先頭のエイシンラトゥナが、もう一度手前を替える動作をして残り200を通過する。そして左ステッキを使って追い出す。2,3発入れられたエイシンラトゥナがもう一度シャキっと伸び出す。ベルラインもトップスピードに入って猛然と追いついて来るが、何とか頭出たままゴールへと向かう。後は手綱をシャクる動きだけでゴールを通過したエイシンラトゥナ。着差はクビだったが、この差は大きなものでもあった。内からマイルマインツ、外をウインアルザスが脚を伸ばしたが、前までは届かず。最後2ハロンが11.5~11.9だから当然であろう。

坂路で水準以上のものを出していたエイシンラトゥナ。好仕上がりでもあったし、能力を出し切ったものであろう。ここも牝馬のワンツーと今週の関西、中京シリーズは牝馬勢の活躍だった・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。