圧倒的1番人気のメジャーミノルが逃げ切る

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土曜小倉6R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.09.0

メジャーミノル (牡2、ダイワメジャー・栗東、南井厩舎)

※圧倒的1番人気のメジャーミノルが逃げ切る

1.4倍と圧倒的な支持を受けたメジャーミノル。ケイコのタイムどおり走れれば勝利は目前。そんな戦前の思惑であった。ゲートから先手を取って行ったのがそのメジャーミノル。2番手につけたマルトクスパートと道中と同じ態勢のままで直線へと入って来た。残り1ハロンから追い出したメジャーミノルに迫って来たのはセルリアンスバル。直線も残り5メートルあたりからグイグイと伸びて際どく迫ったが、1馬身届かずの2着だった。同じ様に逃げきった土曜の新馬戦2鞍だったが、先に行われた九州産新馬よりもタイムで僅かコンマ1秒だが見劣った一般の新馬戦。しかし図ったかの様な34.5で行って34.5であがった和田Jの頭脳プレーのせいなのかも知れない。

前後半が同じペース。いわゆるイーブンペースで仕上げた新馬戦なのであろう。しかし4コーナーで追い上げて来たセルリアンスバルがやや外へ膨れ気味になった時に、少しアクシデントがあった。ビデオで何度も見て異常に気が付いたものだが、それがなければもっと接近できたのかは神のみぞ知る事。パドックでおっとりしていると感じたのが、2番人気ハーツコンセンサス。もっとも勝ち馬メジャーミノルも、ドッシリとして落ち着きがあるなと感じたもの。ハーツコンセンサスはスタート直後は好位にいたのだが、3コーナーあたりでは鞍上浜中Jのステッキが入っていたし、4コーナー手前でも促す意味なのか、入っていた様にややズブさを出していたかも。

メジャーミノルのラップで後半が11.7~11.3~11.5と、まるで古馬のレース並みのラップである。この流れを造れた方に敬意を持ちたい。それに迫ったセルリアンスバルの脚色であった。
そして4着のニホンピロチャージ。小さいながらも好馬体。しかしパドックから少しチャカついていた。道中も中団より後ろでやや頭をあげて若いところを見せていたもの。直線入り口でも位置は前からかなりの組だったが、伸びはなかなかなものを見せていた。これも次走注意の口だろう。

メジャーミノルはCWで80秒台と2歳馬としてはなかなかの好タイム。それをそのまま実戦で出せた事が大きい。まずは上々の滑り出しと言えようか・・・。

平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。