マイネルエテルネルが人気に応えてデビュー勝ち!

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日曜小倉5R
2歳新馬
芝1200m
勝ちタイム1.08.8

マイネルエテルネル (牡2、タマユズ・栗東、西園厩舎)

※マイネルエテルネルが人気に応えてデビュー勝ち!

時計の出にくかった今週の坂路でも好タイムのマイネルエテルネルが、圧倒的1番人気。ゲートもポンと出て後はジワっとした逃げ。それでも前半のラップは33.6と速いもの。残り1ハロンから追い出して3馬身半もの差をつけて快勝した。2番手につけていたバクシンパワーが、4コーナー手前から外へ逃げ気味。その内にいたケントヒーローが2番手にあがる。
昨日から始まった小倉の2歳新馬戦は3鞍。その中でこのレースが一番速いもの。それも最後の1ハロンは、やや強め程度の仕掛けでのゴール。また楽しみな馬がデビューしたようだ・・。

ゲートをいち早く出たマイネルエテルネルだが、その後はジワっとした先行。すぐにバクシンパワーがついてくる。1ハロン過ぎまで両馬の間隔は半馬身もなかったが、2ハロン通過で1馬身の差となる。その間のラップが10.4。見た目以上に速い馬である。
3コーナーを過ぎて、マイネルエテルネルの逃げは相変わらず軽快。3番手のケントヒーローが内ラチ沿いをジワっと差を詰めてくる。
4コーナー手前では一旦下がったヤマノレオが上がってきて4番手。その内にアカノジュウロクも差なくいる。カーヴに差しかかろうかという処で、2番手バクシンパワーがだんだんと外へと逃げて行く。その開いたところへ、ケントヒーローが楽に入ってきて前にあがる。

直線に入って来たマイネルエテルネルは、そのカーヴを小さく廻って手応えも余裕あり。3番手にアカノジュウロクがガラリと開いたところをついて順位をあげた。その後ろでは内ラチ沿いをティマイドリームも追い上げて来ている。残り1ハロンを過ぎたあたりで、マイネルエテルネルの鞍上和田Jが手綱をしごきだす。

チラっとオーロラビジョンを観ながら、マイネルエテルネルの鞍上和田Jは、小さくステッキを入れてゴーサイン。一旦は1馬身少しまで接近していたケントヒーローとの差が再びきだした。和田Jがしごく手をやめたのは残り10メートルぐらい。もう楽な手応えでゴール板を通過して行った。

ゴールまでの2ハロンのラップが11.7~11.6。それでいて、目一杯ではなく十分に余力を残していたもの。外国産馬で、産駒は日本にはこの1頭しか入っていない様子。ケイコは坂路でもCWでも好タイム。これからどんな活躍をしてくれる事か。今週は和田Jが土日の一般の新馬を勝った。今後また機会があれば聞いてみたいと思うものだ・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。